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平泉の世紀―古代と中世の間
ヒライズミノセイキコダイトチユウセイノアイダ
- 著: 高橋 富雄

世界遺産・平泉とは
日本史にとって何だったのか
壮大な国家構想と軍事力。東北地方を縦断する交通網と、中尊寺にみられる仏教哲学。清衡から泰衡にいたる奥州藤原氏の百年間は、京都の政治権力が、やがてその中心を鎌倉に移す「古代から中世への過渡期」にあたっていた。頼朝を恐れさせた「平泉の実力」を、列島全体の歴史的変動の中に位置づける、東北古代史の碩学による「新たな日本史」の構想。
※本書の原本は、1999年、日本放送出版協会より刊行されました。
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目次
序章 平泉に向けて
第一部 平泉の都
第一章 平泉のおこり
第二章 山平泉 里平泉 都市平泉
第三章 平泉文化基礎史学
第二部 平泉の国土計画――北の国づくり白書
第一章 白河関から外ヶ浜まで
第二章 古代「未知の奥(テラ・インコグニタ)」開拓
第三章 北奥馬飼いの国経営史
第四章 糠部駿馬の国づくり
第三部 奥州武門 東国武門――北方武門の系譜
第一章 源家「明白な宿命(マニフェスト・デスティニー)」――源氏相伝の意趣
第二章 真説「前九年の役」
第三章 奥羽清将軍体制
第四部 平泉政権の論――柳営思想の系譜と構想
第一章 将門と頼朝の間
第二章 平泉柳営と鎌倉幕府
第三章 鎮守府将軍と征夷大将軍
終章 新しい日本史学のために
書誌情報
紙版
発売日
2012年01月12日
ISBN
9784062920940
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
2094
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本は、1999年、日本放送出版協会より刊行された。
著者紹介
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