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象形文字入門
ショウケイモジニュウモン
- 著: 加藤 一朗

ヒエログリフからアルファベット、そして漢字まで
古代エジプト発、文字の始原をめぐる冒険
練習問題「ヒエログリフの読み方」&単語集つき
古代エジプトの文字世界を、ヒエログリフの読み方にはじまり、数々の物語などを交えて、あざやかにレクチャー。さらには未開社会の絵文字と象形文字との比較から文字の起源を問い、アルファベットの誕生や世界の象形文字、日本の文字文化へと思いを馳せる、格好の入門書にして縦横無尽に展開する文字論。ヒエログリフの単語集、解読練習問題付き。
エジプト人は、文字をつくったのが自分たちの祖先だとは思っていなかった。朱鷺(とき)(またはヒヒ)の姿をした知識の神トトが創造したものと信じていた。(中略)トトは文字を発明するとともに、「神々の書記」としておさまっていた。エジプトでは神々も字が読めるとはきまらなかったのである。もちろん言葉や文字を神聖視したり実用以上のものと考えることは、エジプト人にかぎらない。わが国にも「ことだま(言霊)」の思想があり……――<本文より>
※本書の原本は、1962年11月に、中公新書として刊行されました。
- 前巻
- 次巻
目次
インディアンの手紙
ヒエログリフ
パピルスのつたえる物語
永遠の生命
ヒエログリフからアルファベットへ
象形文字のいろいろ
日本語の文字
付章 ヒエログリフの読み方
書誌情報
紙版
発売日
2012年06月13日
ISBN
9784062921183
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
2118
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1962年11月に、中公新書として刊行された。
著者紹介
1921年~2009年。京都大学西洋史学科卒業。専攻は古代エジプト史。関西大学名誉教授。
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