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記号論1
キゴウロン

『薔薇の名前』の著者が問う「コードの理論」!
意味作用とコミュニケーションにかかわるあらゆる現象を統合的に捉える基本概念・理論をソシュール、パースを起点に体系化
記号とは何か。諸研究の成果をふまえて基本概念・理論を体系化。慣習的な認知を前提に意味作用とコミュニケーションを可能にするコードの成立の過程と機能の範囲について分析する。言語、思想、芸術……文化の種々層が実は記号現象として捉えうることを示し、意味の生成・伝達にかかわるあらゆる現象を統合的に捉える方法を追究する、壮大な思索の軌跡。
記号は固定化した記号論的存在物ではなく、いくつかの独立した要素(二つの異なる面の二つの異なる体系から由来し、コードによる相関関係に基いて合流する)の合流点なのである。もともと、記号などというものは存在せず、存在するのは記号機能だけなのである。……記号はコード化の規則により要素間に一時的な相関関係が成立する結果として暫定的に生じるものである。――<本書より>
※本書の原本は、1996年に岩波書店より刊行されました。
目次
序論 文化の論理を求めて
第1章 意味作用とコミュニケーション
第2章 コードの理論
書誌情報
紙版
発売日
2013年09月11日
ISBN
9784062921947
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
2194
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1996年に岩波書店より刊行された。
著者紹介
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