
マイページに作品情報をお届け!
昭和の怪物 七つの謎
ショウワノカイブツナナツノナゾ
- 著: 保阪 正康

昭和史研究の第一人者が、積み重ねた取材から東條英機、、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂が残した謎に迫る。
私の使命は、昭和前期から無謀な戦争に突入し、悲惨な敗戦を迎えるまでの記録と教訓を、次世代に繋げることだと考えている、と筆者は言う。これまで40年以上にわたる近現代史研究で、のべ4000人から貴重な証言を得てきた。本書でも紹介する東條英機夫人。秘書官・赤松貞夫。石原莞爾の秘書・髙木清寿。東條暗殺計画の首謀者・牛島辰熊。2・26事件で惨殺された陸軍教育総監・渡辺錠太郎の娘、和子。犬養毅首相の孫娘、道子。瀬島龍三本人。吉田茂の娘、麻生和子などなど。その証言と発掘した史料により筆者は多くの評伝を書いてきたが、そこに盛り込めなかった史実からあらためて「昭和の闇」を振り返る。とくにこれまで一冊にまとめられていなかった石原莞爾については、はじめての原稿となる(初出は「サンデー毎日」)。
Ⓒ保阪正康
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2018年07月19日
ISBN
9784065123393
判型
新書
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
2484
ページ数
280ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2018年07月18日
JDCN
06A0000000000047096S
著者紹介
1939(昭和14)年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究をつづけ、これまで約4000人から証言を得ている。『陸軍省軍務局と日米開戦』『あの戦争は何だったのか』『昭和史の大河を往く』シリーズなど著書多数。
オンライン書店一覧
既刊・関連作品一覧
関連シリーズ
-
英語講座の誕生
-
テロルの昭和史
-
明と暗のノモンハン戦史
-
幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」
-
「戦前」の正体
-
歴史が暗転するとき
-
東條英機 封印された真実
-
枢密院
-
昭和の参謀
-
日本左翼史
-
自伝的戦後史
-
近現代史からの警告
-
ノモンハン 責任なき戦い
-
戦後欲望史
-
鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史
-
近代日本の構造 同盟と格差
-
大正=歴史の踊り場とは何か
-
昭和の戦争 日記で読む戦前日本
-
元華族たちの戦後史
-
日米戦争と戦後日本
-
ヌードと愛国
-
日本軍と日本兵 米軍報告書は語る
-
日本の禍機
-
第一次世界大戦と日本
-
愛と暴力の戦後とその後
-
やさしさをまとった殲滅の時代
-
「失敗」の経済政策史
-
臨時軍事費特別会計 帝国日本を破滅させた魔性の制度
-
物語日本推理小説史
-
秘録・日本国防軍クーデター計画
-
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか
-
謎とき日本近現代史
-
大川周明の大アジア主義
-
祖父たちの零戦
-
戦争の日本近現代史
-
戦前日本の安全保障
-
戦前昭和の社会 1926-1945
-
戦後史をよみなおす――駿台予備学校「戦後日本史」講義録
-
枢密院議長の日記
-
新しい左翼入門―相克の運動史は超えられるか
-
若者殺しの時代
-
実録 朝日新聞水滸伝
-
原爆投下は予告されていた 国民を見殺しにした帝国陸海軍の犯罪
-
教育と国家
-
吉田茂と昭和史
-
岩崎彌太郎─「会社」の創造
-
ライシャワーの昭和史
-
ラーメンと愛国
-
モスラの精神史
-
ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]
-
ヒゲの日本近現代史
-
いつだって大変な時代
-
アレン・ダレス 原爆・天皇制・終戦をめぐる暗闘
-
「戦後」を点検する
-
「昭和」を点検する
-
〈満洲〉の歴史