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新装版 祇園女御 上
シンソウバンギオンニョウゴジョウ
- 著: 瀬戸内 寂聴

平安時代末期、後の白河上皇がまだ東宮だったころ、その妃として藤原道子は入内した。年上の道子は気後れするが、大人びた東宮に寵愛される。だが、ずっと年下の新しい妃・賢子が入内すると東宮の寵愛は賢子に移り、東宮が白河帝として即位したころには、道子は里帰りが増えていた。他方、美少女・たまきは殿上人になる野望を抱く平忠盛に引き合わせていた。たまきこそが、後に貴族社会に影響力を持った女人「祇園女御」なのだが。
平安時代末期、後の白河上皇がまだ東宮だったころ、その妃として藤原道子は入内した。東宮17歳、道子28歳だった。年の差に気後れする道子を、大人びた東宮は寵愛する。だがなかなか懐妊できず、やがてずっと年下の新しい妃・賢子が入内してくる。東宮の寵愛は賢子に移っていき、東宮が白河帝として即位したころには、道子は里帰りが多くなっていた。他方伊勢では、京に上って殿上人になる野望を抱く平忠盛の邸に傀儡子の頭領鷲丸が訪れ、美貌の少女・たまきと世話役のあかねを引き合わせていた。たまきこそが、後に貴族社会に影響力を持った女人「祇園女御」なのだが……。
ⒸJakucho Setouchi
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書誌情報
紙版
発売日
2019年01月16日
ISBN
9784065143377
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
ページ数
512ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2019年01月16日
JDCN
06A0000000000085909B
初出
本作品は1975年9月に講談社文庫で刊行されたものを、本文組み、装幀を変えて、新装版として刊行したものです。