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奔流恐るるにたらず 重蔵始末(八)完結篇
ホンリュウオソルルニタラズジュウゾウシマツ8カンケツヘン
- 著: 逢坂 剛

八歳で四書五経をそらんじ、十四歳で十三経に達した俊英でありながら、普段は傍若無人で傲岸不遜な近藤重蔵。五度にわたる蝦夷地巡見を終えた後は大坂弓奉行となって大塩平八郎の知己を得るなどするが、息子・富蔵ともどもの悪口乱行がたたり、ついに役なしの小普請入りとなる。
学識豊かな学者であり、あくなき探検家でもあった重蔵の、あまりにも意外なその後の道行きは。そして、生涯の宿敵となった女賊りよとの最後の対決は──。
ハードボイルドや警察小説で活躍していた著者が2000年に初めて挑んだ時代小説が、堂々たる代表作となった。「重蔵始末」シリーズ、ついに完結。
ⒸGo Osaka
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書誌情報
紙版
発売日
2020年11月13日
ISBN
9784065212394
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
ページ数
528ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2020年11月13日
JDCN
06A0000000000249689L
初出
「小説現代」2014年12月号、2015年2・4・6・9・11月号、2016年1・3・5・8・10・12月号、2017年2・4・6月号。 本書は2017年11月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1943年東京都生まれ。80年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞受賞。86~87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2001年6月から05年5月まで、日本推理作家協会理事長。13年に第17回日本ミステリー文学大賞、15年に『平蔵狩り』で第49回吉川英治文学賞、20年、百舌シリーズで第61回毎日芸術賞を受賞。ハードボイルド、警察小説、時代小説など幅広い分野で健筆を振るっている。近著は『百舌落とし』など。