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関ヶ原合戦を復元する
セキガハラカッセンヲフクゲンスル
- 著: 水野 伍貴

信憑性の高い史料に基づく関ヶ原合戦の実像
近年、関ヶ原合戦の研究が活発化し、多くの「新説」が発表されている。一例を挙げれば、「小早川秀秋が寝返ったのは開戦と同時、合戦は短時間で終結した」とする説や、「西軍が豊臣秀頼を迎えるための御座所として関ヶ原にある城山に陣城(玉城)を築いた」とする説などである。こうした「新説」はテレビ番組にも多く取り上げられ、関ヶ原合戦は従来言われているほど「たいした」合戦ではないというイメージが広まっている。だが、はたしてそれは本当だろうか。本書は、従来の関ヶ原合戦のイメージを一変させる「新説」をつぶさに批判検証し、信憑性の高い史料を基に決戦当日の布陣や経過を復元していく試みである。
*本書目次
はじめに
本書における史料の扱い方について
凡 例
序 章 通説を振り返る
第一章 関ヶ原合戦に至る経緯
第二章 西軍の関ヶ原転進
第三章 西軍の関ヶ原転進は小早川秀秋の寝返りに対処するため」とする説の検討
第四章 布陣地の考察
第五章 「玉城は豊臣秀頼を迎えるための本陣」とする説の検討
第六章 「小早川秀秋の寝返りは開戦と同時」とする説の検討
第七章 合戦の経過を検討する
終 章 慶長五年九月十五日関ヶ原合戦の復元
主要参考文献
おわりに
ⒸTomoki Mizuno
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書誌情報
紙版
発売日
2023年09月21日
ISBN
9784065332672
判型
新書
価格
定価:1,375円(本体1,250円)
通巻番号
271
ページ数
208ページ
シリーズ
星海社新書
電子版
発売日
2023年09月20日
JDCN
06A0000000000714483A
著者紹介
1983年愛知県生まれ。高崎経済大学大学院地域政策研究科博士後期課程単位取得退学。現在、株式会社歴史と文化の研究所客員研究員。著書は『関ヶ原への道だ――豊臣秀吉死後の権力闘争』(東京堂出版、2021年)、『秀吉死後の権力闘争と関ケ原前夜』(日本史史料研究会企画部、2016年)、論文は「会津征討前夜――『直江状』の真贋をめぐって」(『研究論集 歴史と文化』第11号、2023年)ほか多数。
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