寂聴 源氏物語

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電子あり

寂聴 源氏物語

ジャクチョウゲンジモノガタリ

文芸(単行本)

読みやすく美しい瀬戸内寂聴の現代語訳で甦る、史上最高の恋愛小説。350万部のベストセラー、寂聴訳「源氏物語」が一冊で読める!全五十四帖から再編集した入門書にして決定版。解説(高木和子)、あらすじ、主要人物紹介、主要人物系図付き。

私が源氏物語の現代語訳を手がけたのは、日本が世界に誇る最高の文化遺産であるこの千年前の傑作小説を、すべての人々に読んでもらい、日本人として生れた心の誇りを取りもどしてほしいと願ったからであった。光源氏という絶世のハンサムで、あらゆる才能を生れながらに恵まれた主人公が、次々起すラブアフェアは、二十一世紀の現代でも決して旧(ふる)くはない。どれほど文明が進んでも、人間の心というものは、千年前も今も、根本に於てはほとんど変らないし、人を愛する喜びと悩みもまた、千年をへだてても一向に変っていないからである。
――瀬戸内寂聴


ⒸJakucho Setouchi

目次

桐壺  
夕顔より 
若紫より 
紅葉賀より
花宴より 
葵より 
賢木より 
須磨より
明石より 
澪標より 
薄雲より
蛍より 
藤裏葉より
若菜 上より 
若菜 下より 
柏木より 
御法
幻より 

解説(高木和子)
あらすじ
主要人物紹介
主要人物系図    

書誌情報

紙版

発売日

2023年11月09日

ISBN

9784065336496

判型

四六変型

価格

定価:2,970円(本体2,700円)

ページ数

496ページ

電子版

発売日

2023年11月08日

JDCN

06A0000000000716802K

初出

本書は瀬戸内寂聴訳『源氏物語』巻一~巻十(講談社文庫)を底本とし、各巻より抜粋して再編集したものです。

著者紹介

著: 瀬戸内 寂聴(セトウチ ジャクチョウ)

瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう) 1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。1957年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞、2018年、句集『ひとり』で星野立子賞を受賞。2006年、文化勲章受章。1998年『源氏物語』現代語訳(全10巻)を完訳。他の著書に『比叡』『かの子繚乱』『美は乱調にあり』『秘花』『わかれ』『死に支度』『いのち』『その日まで』『瀬戸内寂聴全集』(第一期20巻、第二期5巻)など多数。2021年11月9日、99歳で逝去。

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