ムーミン谷の十一月 [新版]

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ムーミン谷の十一月 [新版]

ムーミンダニノ11ガツ シンパン

講談社文庫

まっ白な雪にとざされて、長い冬眠に入る前のムーミン谷の十一月。人恋しくなり、ムーミンやしきに集まってきたスナフキン、ホムサ、フィリフヨンカ、ヘムレンさん、スクルッタおじさんに、ミムラねえさん。

ところが、ムーミン一家は旅に出ていて留守なのです。

不本意ながらもおかしな共同生活をはじめる6人でしたが……。



この『ムーミン谷の十一月(原題 SENT I NOVEMBER)』は、9冊あるムーミン小説の最後のお話です。

講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。

本書は、2025年ムーミン小説誕生80周年記念として、2020年の改訂版テキストにあらためた[新版]です。

トーベの手になる美しい挿絵とともに、ムーミン谷の物語をお楽しみください。


《収録》
解説……鈴木徹郎
ムーミン谷の魅力 8『ムーミン谷の十一月』からっぽのムーミン谷にひびく、六つの音色……冨原 眞弓 


*中学生以上漢字にふりがな
*この本は『ムーミン全集[新版]8 ムーミン谷の十一月』(2020年講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。

(C)Moomin Characters (TM) 


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書誌情報

紙版

発売日

2025年07月15日

ISBN

9784065401866

判型

A6

価格

定価:748円(本体680円)

ページ数

304ページ

シリーズ

講談社文庫

初出

この本は『ムーミン全集[新版]8 ムーミン谷の十一月』(2020年 講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。

著者紹介

著・原作: トーベ・ヤンソン(トーベ・ヤンソン)

トーベ・ヤンソン(TOVE JANSSON) (1914年8月9日ー2001年6月27日) 画家・作家。フィンランドのヘルシンキに彫刻家の父、挿絵画家の母のもとに生まれ、幼いころから画家を目指す。ヘルシンキ、ストックホルム、パリで絵を学び、政治風刺雑誌『ガルム』をはじめ、児童書や新聞の挿絵などの仕事を精力的にこなした。ムーミン小説の9作品は、戦争中、自分自身の安らぎのために執筆した『小さなトロールと大きな洪水』を1945年に出版したところから始まり、最愛の母シグネが亡くなった1970年に出版した『ムーミン谷の十一月』が最後となった。1954年ロンドンの「イヴニング・ニューズ」掲載のムーミンコミックスの連載が人気を博すなど多才ぶりを発揮。1966年国際アンデルセン賞受賞、1976年フィンランドの芸術家に贈られる最高位の勲章、プロ・フィンランディア勲章受章。

訳: 鈴木 徹郎(スズキ テツロウ)

鈴木 徹郎(すずき てつろう) (1922年ー1990年)北欧文学者・翻訳家。長野県生まれ。スウェーデン語、デンマーク語に精通し、北欧の名作を数多く日本に紹介した。デンマークのコペンハーゲン大学大学院に留学。国際アンデルセン学会会員となり、日本アンデルセン協会事務局長を務めた。著書に『ハンス・クリスチャンセン・アンデルセンーその虚像と実像ー』(日本児童文学学会奨励賞)、訳書に『アンデルセン小説・紀行文学全集』(全10巻)などがある。

解説: 冨原 眞弓(トミハラ マユミ)

冨原 眞弓(とみはら まゆみ) (1954 - 2025)聖心女子大学哲学科教授・翻訳家。1954年兵庫県生まれ。ソルボンヌ大学大学院博士課程修了、哲学博士。著書に『シモーヌ・ヴェイユ』(岩波書店)、『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界』など。訳書に『小さなトロールと大きな洪水』『彫刻家の娘』(ともに講談社)、『トーベ・ヤンソンコレクション』全8巻(日本翻訳出版文化賞受賞)、「ムーミン・コミックス」全14巻(以上、筑摩書房)などがある。

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