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特上カバチ!!-カバチタレ!2-(22)
トクジョウカバチカバチタレツー

「カバチ」とは広島弁で、文句や屁理屈のこと。法を知れば、それまで泣き寝入りしていた人もカバチをタレて(言って)、自分たちの生活を守ることができるのだ。 主人公の田村は、行政書士の大野と出会ったことでそのことに気づき、大野事務所に入所した。そんな田村が補助者として積んださまざまな経験を綴ったのが前作『カバチタレ!』。そして、試験に合格し晴れて行政書士となった田村が、新たに登場する女行政書士・住吉美寿々とともに、これまで以上にカバチをタレるのが『特上カバチ!!─カバチタレ!2─』である。
「お母ちゃん、許して!」 アパートの一室から子どもの悲鳴が響く。聞きつけた栄田千春は扉を激しく叩き、叫ぶ。その大胆な行動が、凄惨な児童虐待の実態を暴き出していく。叩かれても罵られても無邪気に母を愛する息子。どうしようもなく息子を傷つけつづけてしまう母。出口のない地獄から母子を救う術はあるのか。その解決法は、ただ一つ!!
Ⓒ田島隆/東風孝広
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目次
愛しているという悲鳴
風の声を聴け
囚われの母子(おやこ)
幸せレースの現在地
弱ったときの君頼み
開け、心の扉
ぼくたち、男の子
悲しみがいきつくところ
満たされない器どうしの乾杯の音
不十分でも贈りたい
ただいま、おかえり
書誌情報
紙版
発売日
2010年07月23日
ISBN
9784063729160
判型
B6
価格
定価:586円(本体533円)
ページ数
224ページ
シリーズ
モーニング KC
電子版
発売日
2012年01月27日
JDCN
0637291600100011000U
初出
『モーニング』2010年19号~30号
著者紹介
1972年広島県呉市生まれ。高校を卒業後、設計・製図会社に就職するが「漫画家になる」と社長に宣言し、1年で退職。96年(24歳)、従兄弟の田島隆氏の紹介により青木雄二氏に出会い、大阪を出ることを決意。半年間『ナニワ金融道』の作画を手伝う。98年(25歳)、処女作『五番街』で週刊ヤングマガジンのちばてつや賞ヤング部門入賞。99年5月、モーニングにて『カバチタレ!』の連載を開始。2001年8月よりイブニングにて『極悪がんぼ』の連載を開始。05年7月よりモーニングにて『特上カバチ!!』の連載を開始し、現在にいたる。大阪府大阪市在住。
原作: 田島 隆(タジマ タカシ)
1968年広島県呉市生まれ。高校を中退して以降、独立して生計を営み、トラック運転手、花屋、クリーニング屋、ビル清掃業、営業マン、新聞配達など約30種の職を経験した。20歳のとき法律家を志し、司法書士補助者を経て、1991年、海事代理士試験に合格。呉市に田島海事法務事務所を開業、現在まで海事代理士・行政書士として法律実務に携わる。1999年よりモーニングにて『カバチタレ!』の連載を、2001年よりイブニングにて『極悪がんぼ』の連載を開始。2005年7月より『特上カバチ!!』の連載を開始し、現在にいたる。広島県在住。