実録 朝日新聞水滸伝

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実録 朝日新聞水滸伝

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好漢か悪漢か。正義か商売か。右翼か左翼か。群像劇で一気に綴る、新聞メディアの近現代史。渾身の書き下ろし決定版! 「朝日」は御用新聞なのか、それとも大衆迎合新聞なのか。巨大紙の相反する歴史を、個性豊かな記者たちの熾烈な戦いぶりから再現!


好漢か悪漢か
正義か商売か
右翼か左翼か
群像劇で一気に綴る、新聞メディアの近現代史。
渾身の書き下ろし決定版!

朝日新聞のお家芸は内部抗争だった!
●村山龍平~紀州藩士の「武家の商法」 
●上野理一~三井の資金を流入させた創業者
●池辺三山~明治の三大記者
●鳥居素川と西村天囚~大抗争と天声人語誕生
●中野正剛~理想主義者が辿った凄絶な最後
●緒方竹虎~玄洋社と結び郡部と対決
●尾崎秀実~敏腕ジャーナリストはなぜ売国奴となったか
●細川隆元~痛恨のスクープ禍
●石井光次郎~戦後自民党の支柱へ
●下村宏~古巣朝日に握りつぶされた終戦の機会
などなど、30人の名物記者・経営者たちが織りなす近代ジャーナリズムの記録


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目次

木村騰 創刊を企画した若旦那は飽きっぽくて逃避癖が致命傷
津田貞 初代主幹は当代随一の粋な料理屋店主そして反逆児
村山龍平 紀州士族の明治維新に打ち出した新しいベンチャービジネス
上野理一 三井のヒモ付きと囁かれる柔よく龍平をサポートした女房役
杉浦重剛 山県有朋に引導を渡した清廉、実直、誠実の国粋主義者
高橋健三 心棒を入魂したのは国家主義者の天下り官僚
内藤湖南 自恃庵のコブは碩学の支那通記者
西村天囚 生一本名文一本を引っさげて往く、天下堂々の鉄腕文学記者
小川定明 奇人怪人の放浪記者が向かったパワースポット日光東照宮
池辺三山 杉浦・高橋・内藤が整備した朝日新聞に櫓を拵えた中興の祖
鳥居素川 肥後もっこすの血を色濃く有する一毫の不正を許さぬ鉄拳記者
横川省三 天皇陛下万歳と叫んで銃殺された軍事探偵は元記者
渋川玄耳 サツ回りで『東朝』軟派社会部を鍛えた鬼軍曹は文豪の門下生
夏目漱石 自ら進んで広告塔にまでなった文豪が期待したサロン・ド・アサヒ
長谷川如是閑 夏の甲子園の生みの親、顔に似合わず超過激なリベラル論客
中野正剛 ファシストか秘密共産党員か、檄文と檄舌を掲げた巡礼者
山中峯太郎 偽電事件で退社を通達された革命軍北軍参謀長は懲役二年
緒方竹虎 ミスター朝日新聞といわれた「筆政」の孤高と苦肉の熱き戦い
下村宏 朝日新聞の経済改革に光臨した海南民政長官の手腕
細川隆元 細川ガラシャの末裔が暴露した大スクープが昭和金融恐慌に導く
石井光次郎 緒方を最後まで助けた元内務官僚は茫洋とした豪傑
高原操 一貫してリベラルを貫いた良識派主筆の豹変の光と影
原田譲二 新聞を「商品」と言い切る大阪派・社会部軟派の首領
美土路昌一 全日空の父はクールなタフガイ、右翼軍閥財閥にも強いタワシ弾正
佐々弘雄 東條暗殺計画に関与した政治学者、佐々成政の末裔は右か左か?
村山長挙 スター大番頭の存在に嫉妬した岸和田藩の若様社長の苛立ち
尾崎秀実 緒方に愛されたライトスタッフ、醜聞に屠られたユダの烙印
笠信太郎 「資本と経営の分離」を唱えた学者記者
鈴木文四郎 反緒方派から親米国派に回天、出世欲に惚けた愉快な正直者

書誌情報

紙版

発売日

2012年09月20日

ISBN

9784062177399

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

322ページ

電子版

発売日

2012年12月28日

JDCN

0621773900100011000L

著者紹介

著・装丁: 宮下 賢一(ミヤシタ ケンイチ)

みやした・けんいち 昭和34年生まれ。鹿児島県枕崎市出身。オフィス・DON主宰。 グラフィックデザイナーを経て出版物の企画制作、近現代史ライターに転進。 主な作品に『日露戦争明治人物烈伝』(徳間書店)、『お金もうけセラピー』(扶桑社、共著)、『マンガで学ぶ投資のツボ』(ソフトバンク、プロデュース)など。 文庫本シリーズとしては『「坂の上の雲」まるわかり人物烈伝』、同・『工作員篇』、同・『裏事件簿』(徳間文庫)、『「仁義なき戦い」悪の金言』 (講談社プラスアルファ文庫)など。

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