倭寇―海の歴史

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倭寇―海の歴史

ワコウウミノレキシ

講談社学術文庫

半裸に裸足、大刀を振るって大海を荒らしまわる「荒くれ者の日本人」という倭寇像は、歴史の真実とは掛け離れている。中国人・朝鮮人・ヨーロッパ人も含んだ海民集団は、時の政治・外交に介入し、密貿易を調停し、14~16世紀の国際社会の動向を左右した。陸地中心の歴史観を超え、国境にとらわれない「海の視点」から、その実像を浮き彫りにする。

一般に「倭寇」とよばれているのは14~15世紀の倭寇と16世紀の倭寇であり、本書でもこの二つの時期の倭寇を記述の対象とした。倭寇は東アジアの沿海諸地域を舞台とした海民集団の一大運動であるが、構成員は日本人だけではなく、朝鮮人・中国人・ヨーロッパ人をふくんでいる。日本史上の問題というよりも、東アジア史あるいは世界史の問題といったほうがふさわしい。――<「はじめに」より>

※本書の原本は、1982年に教育社から、1997年にニュートンプレスから刊行されました。


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目次

概観 14~15世紀の倭寇と16世紀の倭寇
1 14~15世紀の倭寇の発生と活動
2 14~15世紀の倭寇と元・明王朝
3 14~15世紀の倭寇の終息
4 16世紀の倭寇の胎動
5 16世紀の倭寇の活動と特質
6 中国人の見た16世紀の倭寇と日本

書誌情報

紙版

発売日

2012年01月12日

ISBN

9784062920933

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

2093

ページ数

264ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書の原本は、1982年に教育社から、1997年にニュートンプレスから刊行された。文庫化にあたって、原本の明らかな誤植・誤記などを改めた。

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