野間児童文芸賞

第58回受賞作品が2020年11月2日に決定しました!

受賞作品紹介

朔と新

さくあき

いとう みく氏

出版社: 講談社
刊行日:2020年2月4日

兄の朔(さく)が一年ぶりに自宅に帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。事故が原因で視力を失った朔は、それまで盲学校での生活を送っていたのだ。
あの年の暮れ、新は母親と衝突し、兄弟は両親とは別々に、本来の予定より一日遅れで大晦日に帰省することになった。そのことが、結果として、兄弟の運命を変えたのだった。
中学時代、長距離走者として注目を浴びていた新だが、自らランナーとしての未来を閉ざした。高校に進学した後も、走ることをやめた。 そんな新に、突然、朔が願いを伝える。
「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」
走ることを捨てた新は、当初、その申し出に激しく抵抗する。だが、事故に巻き込まれたのは己のせいだと自分を責め続けていた弟は、兄の願いを断ることはできなかった。
かくして兄弟は、一本のロープをにぎり、「ブラインドマラソン」という新たな世界へと踏み出してゆく――。

受賞者紹介

いとう みく

いとう みく

1970年1月16日、神奈川県川崎市生まれ。武蔵野短期大学卒業。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。『二日月』(そうえん社)が第62回、『チキン!』(文研出版)が第63回、『天使のにもつ』(童心社)が第66回と、それぞれ青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた。他の著書に、『かあちゃん取扱説明書』(童心社)、「車夫」シリーズ(小峰書店)などがある。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

NEWS

  • 2020.11.2第58回(2020年)受賞作品が決まりました。
  • 2019.11.6第57回(2019年)受賞作品が決まりました。
  • 2018.11.5第56回(2018年)受賞作品が決まりました。
  • 2017.11.10第55回(2017年)受賞作品が決まりました。

賞規定

野間児童文芸賞の主旨と要項

一般財団法人野間文化財団は、野間文芸賞に包含されていた児童部門を独立させて、昭和38年に野間児童文芸賞を制定しました。

  • 対象作品児童を対象として創作された小説・童話・戯曲・ノンフィクション・詩・童謡・その他で、前年7月1日から当年6月30日までに、新聞・雑誌・単行本等に新しく発表された作品の中から、優秀作品を選びます。
  • 選考委員会あさの あつこ 石井直人 いとう ひろし 富安陽子 山下明生
  • 正賞 ブロンズ像
    副賞 金200万円

    ・候補作品は、作家、画家、批評家及び各出版社の編集長、新聞社学芸部長・文化部長、ラジオ・テレビ・映画関係者、一般文化人他の方々から、ご推薦をいただきます。
    ・推薦された作品は、別に定める本会の実施委員会によって整理の上、選考委員会に提出します。
    ・選考委員会は合議によって該当作品を決定します。
    ・賞贈呈式は12月下旬に行います。

候補作品

  • 作品名
    作者名
    出版社(レーベル名)
    発売日
  • いとう みく
    講談社
    2020年2月
  • きみの存在を意識する
    梨屋アリエ
    ポプラ社
    2019年8月刊
  • ひこ・田中
    講談社
    2020年4月刊
  • ふしぎ駄菓子屋 銭天堂〈12〉〈13〉
    廣嶋玲子
    偕成社
    〈12〉2019年11月刊
    〈13〉2020年4月刊
  • 藤野恵美
    講談社
    2019年10月

選考委員会

  • あさのあつこあさのあつこ
  • 石井直人石井直人
  • いとうひろしいとうひろし
  • 富安陽子富安陽子
  • 山下明生山下明生

過去の受賞作品

arrow過去の受賞作を見る