文芸(単行本)作品一覧

夏至祭
夏至祭
著:佐藤 洋二郎
文芸(単行本)
第17回野間文芸新人賞受賞! 故郷に生かされる。生きていく孤独は抱えながらも故郷に根を下ろそうとする人間の力強い生命力を描く作品集 廃坑の町を棄て、人を不幸にした負い目を抱きながら少年は都会に出ていった。いま中年になって、生きていく孤独は癒えない。故郷の土地の匂い、山の息吹が無性に懐しい。呼び戻されるように帰った故郷は、しかし逞しい変貌の中にあった。その活力を受けて、帰郷者はこの地に根を下ろし始める。
自動車密約
自動車密約
著:杉田 望
文芸(単行本)
中国市場をめぐる日中米の知られざる戦い!日本第一のビッグビジネスのなかで、何かが起っている――経済記者の鋭い感覚は、世界をゆるがす日中米の自動車戦争の見えざる領域へ一歩一歩、踏みこんでゆく。
みだれ絵双紙 金瓶梅
みだれ絵双紙 金瓶梅
文:皆川 博子,絵:岡田 嘉夫
文芸(単行本)
大活劇!破調「金瓶梅」 悪徳、淫蕩の限りをつくす西門慶(せいもんけい)と、3人の美女、金蓮・瓶児・春梅の絢爛たる絵巻。加えて猛虎あり、大盗賊あり、半魚人ありの大チャンバラ異色版!描くは当代きって皆川博子・岡田嘉夫の妖しのコンビ。
黄金バット
黄金バット
著:永倉 万治
文芸(単行本)
若さだけが爆発!悪戦苦闘、汗と涙の青春譜 1970年、作者22歳、劇団「東京キッドブラザース」に所属。ロック・ミュージカル「黄金バット」でニューヨーク公演。懐かしくもほろ苦い日々を描く長編青春小説。
タイムショップ
タイムショップ
著:川人 博
文芸(単行本)
「過労死110番」の弁護士、長編問題作!時間を売る店が開店した。ノルマ締めつけに泣く銀行員も御三家受験の小学生も、裁判官も高校教師もサラリ-マンも、1日26時ほしい人は今すぐタイムショップへ
瑠璃唐草
瑠璃唐草
著:山本 道子
文芸(単行本)
突然の喪失と愛の再生を描く長篇恋愛小説。突然の幼子の死、思いがけない離別――深い喪失感から人はどのように愛をさぐりあて甦らせて生きていくのか。愛と生の意味を問いかける長篇恋愛小説。
水の砦
水の砦
著:大久保 智弘
文芸(単行本)
第5回時代小説大賞受賞作 改易配流の身の福島正則が、最後の闘いを挑んだ相手は本多正純。大久保党、闇の宰領・鬼堂玄蕃などが入り乱れて展開する波乱万丈の伝奇小説!
薄荷草の恋
薄荷草の恋
著:田辺 聖子
文芸(単行本)
ペパーミントの芳香につつまれるような恋の歓び。どたんばに訪れる愛の皮肉。人生の達人・田辺聖子が綴る恋愛最前線の物語。
惑いの年
惑いの年
著:阿部 牧郎
文芸(単行本)
中年を迎えた男女の秘めたる性の究極を描く性の衰えを感じ始めた男が再会した昔の恋人。禁断の恋に心は燃えながらも身体が応えない。しかし、女のやさしさ、献身的な奉仕は男の心身を癒す…。秀作短編6編
南天
南天
著:東郷 隆
文芸(単行本)
〔もうひとつの忠臣蔵〕大野九郎兵衛の真姿新しい歴史小説の世界をきりひらく東郷隆氏の傑作作品集。吉良上野介を、米沢で待ちぶせする赤穂の別働隊を描く表題作をはじめ、いずれも充実した合計5篇収録。
最後の総領・松平次郎三郎
最後の総領・松平次郎三郎
著:高橋 直樹
文芸(単行本)
松平家三代の総領を襲う呪われた宿命! 若き日の徳川家康が知った松平家の闇の家譜……。裏切りに遭いながらも、徳川三百年の礎を築きあげる大人物に成長していく次郎三郎。期待の新鋭。書下ろし長編。
隠猿の剣
隠猿の剣
著:鳥羽 亮
文芸(単行本)
乱歩賞作家、大好評の本格時代活劇第二弾!前作「三鬼の剣」で時代小説の分野に初挑戦して好評を博した著者のシリ-ズ第二作。直心影流の名手・毬谷直二郎が、秩父山中での修行から戻り、江戸で大活躍…。
黎明の風
黎明の風
著:羽太 雄平
文芸(単行本)
迎撃か黙認か!水戸天狗党が迫る小藩の決断水戸天狗党上洛の途上にある小藩・飯田藩家老安富主計は籠城か決戦かの決断を迫られていた。評定は紛糾、主計の積年のライバル長佐衛門との論戦の行方は?長編。
離婚
離婚
著:家田 荘子
文芸(単行本)
衝撃の書下ろし自伝的告白小説! 日本人女性が米軍の黒人と2度離婚をした理由。アメリカ人の軍人ジョーとの運命的な出会い。だがノンフィクションライター衣里(えり)の結婚には、大きな障害があった。
記憶の隠れ家
記憶の隠れ家
著:小池 真理子
文芸(単行本)
短篇サスペンスの名手が放つ連作集 愛の思い出も憎しみの過去も、すべてを絡めとり封印する家。隠された悲劇の真相がいま明るみに。
雪辱
雪辱
著:もりた なるお
文芸(単行本)
二・二六事件の汚名挽回を期す遺族の執念!二・二六事件を畢生の文学的テ-マとする著者のシリ-ズ第四弾。自決した青年将校の実兄・河野司の執念と生涯を主軸に、遺族らの織り成す生きざまを描く力作。
阿南惟幾伝
阿南惟幾伝
著:沖 修二
文芸(単行本)
太平洋戦争最後の陸軍大臣として、日本の敗戦が決せられるや、その責を負うて自決し、武人の道を全うした、陸軍大将・阿南惟幾の生涯を描く。 阿南惟幾は、13歳で広島地方幼年学校へ入学、士官学校、陸軍大学校を経て陸軍大将に至るまで、ただ1つの星の下を歩み続けた生粋の軍人であった。本書は、幼年学校以来の旧友を始め、その生涯のさまざまな機会に接した人々の追憶から、「徳義」と「至誠」に生きた阿南惟幾の人間性を描くとともに、ポツダム宣言受諾と同時に、国体の護持を念じつつ、全軍の責を一身に負うて自決した、陸軍大臣阿南惟幾の苦悩の姿と、劇的な終戦決定の実相とを追究したものである。
夜光盃
夜光盃
著:領家 子
文芸(単行本)
激しい愛を貫く家系か、久々の愛の大型新人伊豆山の夏の日、初めて出会った家庭教師のその男と、濃密な愛人生活はいま十年の時が過ぎた。思いかえされるのは、滅びの寸前のごとく愛をかわしあった父と母…
ギリシア人の愛と死
ギリシア人の愛と死
著:曽野 綾子,著:田名部 昭
文芸(単行本)
ギリシアの神々・ギリシアの英雄たちの続篇ギリシア神話の完結篇として、トロイア戦争と、オデュッセウスの物語をわかりやすく描く。建石氏の美しい絵と、現代と通ずる神話の世界の永遠の課題を思いながら
恢復する家族
恢復する家族
著:大江 健三郎,絵:大江 ゆかり
文芸(単行本)
光さんと共に生きる。 父のやさしい文と母のあたたかい画で綴る魂の記録 人の心を癒し、恢復させる力はどこにあるのか。 ノーベル賞受賞後初の、感動的長篇エッセイ 「妻の思い出では、知的な発育の遅れはしだいにあきらかになったのに、光は赤んぼうの頃から、音楽に敏感に反応していったということです。ベートーヴェンの曲を聴くと、『ベーベー』といったし、ショパンの曲を聴くと『ウンパ』という、それは3歳の時すでにそうだったのでした」――(本文より)