講談社文庫作品一覧

昔は、よかった?
昔は、よかった?
著:酒井 順子
講談社文庫
朝ドラの復権。歌舞伎座改築と度重なる梨園の騒動。SNSが焚きつける同窓会不倫。そんな日本人の生活を一変させた東日本大震災……。辛い日々を経て、三陸鉄道の運転再開が灯した復興への希望。板についてきた中年生活、過去を振り返ることが癖になりつつ、良い未来を祈りながら綴られた「週刊現代」人気連載第6弾。
電子あり
水の柩
水の柩
著:道尾 秀介
講談社文庫
タイムカプセルに託した未来と、水没した村が封印した過去。時計の針を動かす、彼女の「嘘」。平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。 タイムカプセルに託した未来と、 水没した村が封印した過去。 時計の針を動かす、彼女の「嘘」。 平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。 「今」彼女が手紙を取り替えなくてはならない理由。 あの二つの出来事がもし、同じ時期に起こらなかったら--。 「暗闇」から射し込む「光」は、救いなのか、それとも。 道尾秀介しか描けない、絶望と、それを繋ぐ希望。
電子あり
今出川ルヴォワール
今出川ルヴォワール
著:円居 挽
講談社文庫
いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。「ルヴォワール」シリーズ第3弾!京都・大怨寺の僧侶が転落死した。殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。 彼の決意、彼女の親愛。 いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。 新感覚の京都ミステリー!「ルヴォワール」シリーズ第3弾! 京都・大怨寺の僧侶が転落死した。殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。 過去に囚われ続けるアイツ。 憐憫で隣に居続けるあの人。 自分のもう半分が幸せなら、それが自分の幸せになる。 もどかしい二人の行く末は。
電子あり
NO.6〔ナンバーシックス〕♯9
NO.6〔ナンバーシックス〕♯9
著:あさの あつこ
講談社文庫
炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑とネズミ。イヌカシらに力を借り、意識を失ったネズミを病院に運んだ紫苑は、かつて地下世界の住人・老から託されたチップを医師のパソコンに差し込んだ。すると――理想都市NO.6を支配していたのは、誰なのか。崩壊と再生の物語、怒涛の最終章! 崩壊と再生の物語、いよいよ完結! 炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑(しおん)とネズミ。イヌカシらに力を借り、意識を失ったネズミを病院に運んだ紫苑は、かつて地下世界の住人・老(ろう)から託されたチップを医師のパソコンに差し込んだ。すると――理想都市NO.6を支配していたのは、誰なのか。 ※本書は、2011年6月、小社より刊行された単行本に加筆・訂正したものです。
電子あり
ドールマン 下
ドールマン 下
著:テイラー・スティーヴンス,訳:北沢 あかね
講談社文庫
全米を揺るがす若き女優・ニーヴァの失踪事件。そのニーヴァは「人形男(ドールマン)」の元、「商品」として捕えられていた。彼女を「買い手」に届けるのが、親友の命と引き換えに命じられたマンローの任務だ。マンローは、ニーヴァの過去を知るにつれ、己と重ね、心通わせていく。そしてそのことが新たな火種に――。これほど心揺さぶるアクション・サスペンスはかつてなかった!! たとえ生きて帰れなくても、彼女も、親友も殺させやしない―― 全米を揺るがす若き女優・ニーヴァの失踪事件。そのニーヴァは「人形男(ドールマ ン)」の元、「商品」として捕えられていた。彼女を「買い手」に届けるのが、親友の命と引き換えに命じられたマンローの任務だ。マンローは、ニーヴァの過去を知るにつれ、己と重ね、心通わせていく。そしてそのことが新たな火種に――。 最強のヒロイン・マンローが「大切にしている人」を盾に命じられた人身売買任務。これほど心揺さぶるアクション・サスペンスはかつてなかった!! ――あたしをエサにしてくれる? 「私は生きて帰れないかもしれないのを承知で行くの。私には他に道がないから。でもあなたにはある。自分の人生を棒に振っちゃ駄目」 ――これほど何かをやりたいと思ったことはないわ。誰であれあたしを傷つけた奴を、やっと自分の手でどうにかしてやれるのよ。 「復讐は、空想だけにしておくことよ」
ドールマン 上
ドールマン 上
著:テイラー・スティーヴンス,訳:北沢 あかね
講談社文庫
生きた最強の女兵器、ヴァネッサ・マイケル・マンロー。22か国語を操り、時と場合に応じて男にも娼婦にも姿を変え、殺人すらも厭わない情報収集家(インフォメーショニスト)。彼女の親友を人質に「ドールマン」なる男が彼女に命じたのは、マンローが心から蔑む世界的人身売買組織の手先となることだった。人身売買組織の卑劣極まりない脅迫に、ヒロイン・マンローは屈してしまうのか。全米が絶賛する傑作サスペンス! 若く美しき女優を誘拐せよ。報酬は、親友の命。 生きた最強の女兵器、ヴァネッサ・マイケル・マンロー。22か国語を操り、時と場合に応じて男にも娼婦にも姿を変え、殺人すらも厭わない情報(インフォ)収集家(メーショニスト)。彼女の親友を人質に「人形男(ドールマン)」なる男が彼女に命じたのは、マンローが心から蔑む世界的人身売買組織の手先となることだった。人身売買組織の卑劣極まりない脅迫に、ヒロイン・マンローは屈してしまうのか。全米が絶賛する傑作サスペンス! 「敵は、私のことを知っている。 特徴も、居場所も、そして誰が一番大切なのかも」 「君は荷物を届ける。A地点からZ地点まで」 ――その荷物は生きているの? 「ああ、元気一杯だ。ただし私の顧客にはルールがある。荷物に打ち身ひとつ、傷痕ひとつあってはならない。ドラッグも禁止。彼女は完璧で、無傷でなくてはならない」
風を断つ
風を断つ
著:池永 陽
講談社文庫
父の仇討ち相手との決着がついた浪人由比三四郎はおさとと夫婦になるが、おさとの希望で、通い婚になる。三四郎が寺子屋を開いている寺に、風砲なる武器を作る職人・伊十が転がりこんでくる。伊十を狙う刺客と対峙する三四郎。渡る世間のしがらみを秘剣”氷柱折り”が叩っ斬り、未来を開くことはできるのか。謎の職人をかくまう。その職人が作る武器を追いって迫る幕府や薩摩の刺客たち。剣戟と人情が織りなす新生時代小説。 父の仇討ち相手との決着がついた浪人・由比三四郎はおさとと夫婦(めおと)になるが、おさとの希望で、通い婚に。三四郎が寺子屋を開いている寺に、風砲(ふうほう)なる武器を作る職人・伊十(いじゅう)が転がりこんでくる。伊十を狙う刺客と対峙する三四郎。渡る世間のしがらみを秘剣“氷柱(つらら)折り”が叩っ斬り、未来を開くことはできるのか。 謎の職人をかくまう。その職人が作る武器を追って迫る幕府や薩摩の刺客たち。 剣戟と人情が織りなす新生時代小説。
電子あり
闇の喇叭
闇の喇叭
著:有栖川 有栖
講談社文庫
――平世21年。探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待つ純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!! 探偵行為が禁止された世界で、少女「空閑純(そらしずじゅん)」は殺人事件の解決に挑む。 有栖川有栖が探偵の存在意義を問う、新シリーズ堂々開幕! ※本書は2010年6月に理論社より単行本、2011年9月に小社より単行本、2013年3月にノベルスとして刊行した作品です。
電子あり
片翼チャンピオン
片翼チャンピオン
著:平山 讓
講談社文庫
泣いて、泣いて、だから気づけた。生きるって、楽しかったんだ。突然の病魔に片半身の自由を奪われた。こんな俺にも、無我夢中になれることがあるなんて――。「お先真っ暗だなんて、どうしてわかるんだ。おもいきって、笑うんだ。そうすりゃ、いつか、きっと、もういちど、チャンピオンになれる」障害を負った男たちとその家族が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ「身体と心」の物語  泣いて、泣いて、だから気づけた。生きるって、楽しかったんだ。 突然の病魔に片半身の自由を奪われた。こんな俺にも、無我夢中になれることがあるなんて――。 この小説の痛みも喜びも、実話から生まれた。 「お先真っ暗だなんて、どうしてわかるんだ。せっかく生きて還されたんだ。おもいきって、笑うんだ。そうすりゃ、いつか、きっと、もういちど、チャンピオンになれる」 障害を負った男たちとその家族が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ「身体と心」の物語
イスラム飲酒紀行
イスラム飲酒紀行
著:高野 秀行
講談社文庫
イラン、アフガニスタン、シリア、ソマリランド、パキスタン……。酒をこよなく愛する男が、酒を禁じるイスラム圏を旅したら? 著者は必死で異教徒の酒、密輸酒、密造酒、そして幻の地酒を探す。そして、そこで見た意外な光景とは? イスラム圏の飲酒事情を描いた、おそらく世界で初めてのルポルタージュ。 ※本書は2011年6月、扶桑社より単行本として刊行されました。
ジェントルマン
ジェントルマン
著:山田 詠美
講談社文庫
眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎。しかしある嵐の日、同級生の夢生はその悪魔のような本性を垣間見る――。天性のエゴイストの善悪も弁えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。 眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎(そうたろう)。しかしある嵐の日、同級生の夢生(ゆめお)はその悪魔のような本性を垣間見る――。天性のエゴイストの善悪も弁(わきま)えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。 第65回野間文芸賞受賞作
電子あり
ミッドウェイ
ミッドウェイ
著:森村 誠一
講談社文庫
戦争へと突き進む時局に押され、憧れの女性への思慕も個人の夢も捨て去り、戦闘機乗りに身を投じた日米の若者たち。爆撃を受け火だるまになる空母、次々と飛び立つ戦闘機。はからずも同じ女性の影を追っていたとも知らずに、降旗とロバート、それぞれの想いがミッドウェイの空に交錯する……。太平洋戦争の分岐点となった激戦ミッドウェイ海戦に正面から取り組んだ、著者渾身の戦記小説。 詩人になりたかった降旗圭は、戦時へと突き進む時局に背中を押されるように、江田島の海軍兵学校に進んだ。軍人の世を憎み、彼に詩の話をしてくれた憧れの女性弓枝は、特高に捕らわれ死を選んだ。海軍将校への世間の憧れとは裏腹に、鉄拳で鋳型にはめられる日々。降旗はそれに耐え抜き、零戦パイロットになるべく霞ヶ浦航空隊へ進む。 サンフランシスコのロバート・ウッドは、日本人女性の寛子に心奪われる。だが、二人を引き裂くように、寛子の一家は日本に帰国することになった。弓枝と面影の似た寛子と、降旗は休暇中の横浜で出会い、出撃前の束の間、二人は恋仲となった。そして寛子を自家用機に載せたことのあるロバートもまた、戦闘機乗りへの道を選んでいた。 ハワイ真珠湾攻撃以降、戦局を優勢にすすめていた日本海軍は、レーダー網のない虚を衝かれて、本土空襲を浴びる。日本の空軍力を目の当たりにし、アメリカは戦艦から空母への転換を急ぎ進めていた。初の空母同士の対決となった珊瑚海海戦を経て、日本海軍はアメリカ太平洋艦隊を叩くため、ミッドウェイ沖に空母四隻を進めた。 だが序盤の戦いで蒼龍、加賀、赤城を次々に失い、空母は飛龍を残すのみとなった日本海軍は、手負いの空母ヨークタウンに狙いを定め、零戦や爆撃機を発進させるのだった。 飛龍の零戦部隊には降旗が、ヨークタウンの戦闘機にはロバートが生き残っていた。同じ女性と出会った互いのことなど知らない日米の若い戦闘機乗りは、両軍死力を尽くした戦闘の空に身を投じるほかなかった……。 太平洋戦争の戦火の中に散っていった若者たちの夢。迫真の戦記小説。
電子あり
猫とあほんだら
猫とあほんだら
著:町田 康
講談社文庫
突如として引っ越しをしようと思ってしまった。雨の降る日に物件を見に行くと玄関の庇の下に小さな2頭の子猫が震えていた。漸く見つけた家にまず自宅の4頭が引っ越し、それから試行錯誤の末に一冬かかって仕事場にいる6頭のための新住居が完成して、一つ屋根の下で暮らせるように。人気シリーズ第3弾。 突如として引っ越しをしようと思ってしまった。雨の降る日に物件を見に行くと玄関の庇の下に小さな2頭の子猫が震えていた。漸く見つけた家にまず自宅の4頭が引っ越し、それから試行錯誤の末に一冬かかって仕事場にいる6頭のための新住居が完成して、一つ屋根の下で暮らせるように。人気シリーズ第3弾。
電子あり
八月の犬は二度吠える
八月の犬は二度吠える
著:鴻上 尚史
講談社文庫
『八月の犬』。それは京都を彩る『大文字』に「ヽ」を足し『犬文字』にする極秘作戦。1982年、戌年の夏、6人の大学生は青春の熱狂を計画にぶつけた。しかし実行直前、山室の恋心が悲劇を呼ぶ。消えたかに見えた友情と『八月の犬』。しかし24年後、再会した病床の親友は、仲間の再結集と計画の完遂を山室に託す。夢中になれることだけ考えていたあの頃。家族を持ち、守るものができた今。もう一度、燃え上がれるだろうか。 『八月の犬』。それは京都を彩る『大文字』に「ヽ」を足し『犬文字』にする極秘作戦。 京都の浪人寮で出会ったかけがえのない仲間たち。1982年、戌年の夏、6人の大学生は青春の熱狂を計画にぶつけた。しかし実行直前、山室の秘めた恋心が悲劇を呼ぶ。友情と『八月の犬』は消えたかに見えた。 そして24年後、再会した瀕死の親友は、仲間の再結集と計画の完遂を山室に託す。彼の願いはただ一つ。 ――『八月の犬』をやろう、それで俺を送ってくれ。 夢中になれることだけ考えていたあの頃。家族を持ち、守るものができた今。もう一度、燃え上がることはできるだろうか。 真夏の計画はふたたび動き出す。友に奇跡を起こすために。
電子あり
ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版>
ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版>
著:今野 敏
講談社文庫
連続変死事件発生! 最強チーム警察小説、第2弾。待望の新装版。連続して発見された2つの変死体から検出されたのは共通する毒物だった。存続の危機に瀕していたSTが動き出す。事件の周辺からは新興宗教にも似た奇怪な自己啓発セミナー、そして有名女子アナの存在が浮かぶ。土壇場で意外な展開をみせる究極のサスペンス! 最強チーム警察小説シリーズ第2作、新カバー版。 連続変死事件発生! 最強チーム警察小説、第2弾。 美貌の女子アナ。隠された戦慄の謎。ST5人は不可能捜査に挑む。待望の新装版。 連続して発見された2つの変死体から検出されたのは共通する毒物だった。存続の危機に瀕していたSTが動き出す。事件の周辺からは新興宗教にも似た奇怪な自己啓発セミナー、そして有名女子アナの存在が浮かぶ。土壇場で意外な展開をみせる究極のサスペンス! 最強チーム警察小説シリーズ第2作、新カバー版。
電子あり
逃走
逃走
著:薬丸 岳
講談社文庫
死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた二一年間はなんだったんだ? 傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていて彼は逃げ続ける。なんのために? 誰のために? 渾身の全面改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ! 死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ? 傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。なんのために? 誰のために? 渾身の全面大改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!
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実験的経験 Experimental experience
実験的経験 Experimental experience
著:森 博嗣
講談社文庫
たとえば括弧を空集合にしてみる。」あ、もしかして、先生……「こんなに自由な原稿を読んだことがあるか? 小説であり、小説でない。ミステリィでもエッセィでも詩でもない。創作の可能性を無限に広げる、奇才・森博嗣の新たな境地がここにある。究極の読書体験が味わえる話題作、待望の文庫化! たとえば括弧を空集合にしてみる。 」あ、もしかして、先生……「 こんなに自由な原稿を読んだことがあるか? 小説であり、小説でない。ミステリィでもエッセィでも詩でもない。創作の可能性を無限に広げる、奇才・森博嗣の新たな境地がここにある。究極の読書体験が味わえる話題作、待望の文庫化!
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狼虎血闘 深川狼虎伝
狼虎血闘 深川狼虎伝
著:鳥羽 亮
講談社文庫
深川の老舗料理屋が百両もの大金を強請られ、始末を請け負うことになった鳴海屋の面々。いったん解決したかのように思われた矢先、料理屋の包丁人が無残にも斬り殺された。酒は強いが女に弱い渋沢念流の達人・宗二郎が鳴海屋の信用をかけて妖艶な年増女と剛剣「柳返し」に立ち向かう! 文庫書下ろし。 深川の老舗料理屋が百両もの大金を強請(ゆす)られ、始末を請け負うことになった鳴海屋の面々。いったん解決したかのように思われた矢先、料理屋の包丁人が無残にも斬り殺された。酒は強いが女に弱い渋沢念流の達人・宗二郎が鳴海屋の威信をかけて妖艶な年増女と剛剣「柳返し」に立ち向かう! <文庫書下ろし>
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童話を失くした明時に 薬屋探偵怪奇譚
童話を失くした明時に 薬屋探偵怪奇譚
著:高里 椎奈
講談社文庫
祖父から譲り受けた本の内容が書き変わってしまう。こんな呪われた本を遺した祖父は、私を恨んでいたのでしょうか? 孫娘からの依頼を受けた探偵鬼鶫。しかし彼の実力を知る助手の佐々は、秘かに深山木薬店に調査を頼む。秋は、探偵、探偵助手と三人で依頼主の住む新潟へ。果たして、真相を解くのは誰だ? 祖父から譲り受けた本の内容が書き変わってしまう。こんな呪われた本を遺した祖父は、私を恨んでいたのでしょうか? 孫娘からの依頼を受けた探偵鬼鶫(きのつぐみ)。しかし彼の実力を知る助手の佐々は、秘かに深山木(ふかやまぎ)薬店に調査を頼む。秋は、探偵、探偵助手と3人で依頼主の住む新潟へ。果たして、真相を解くのは誰だ?
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ロカ
ロカ
著:中島 らも
講談社文庫
長らく文庫化されたなかった、中島らも、最後の小説。天才が予見した自らの未来は。作家・小歩危ルカ、六十八歳。巨額の印税を得て以来、新宿のホテルで一人暮らし。相棒はWネックのギター「ロカ」。あとは酒と大麻と鮟鱇鍋。「IQが185もあると予知能力が備わる。だから私の予知したことは、ほぼ、九十六パーセント当たるんだ」。著者が急逝直前まで書いていた、問題の近未来の私小説。 長らく文庫化されたなかった、中島らも、最後の小説。 天才が予見した自らの未来は。 作家・小歩危ルカ、六十八歳。巨額の印税を得て以来、新宿のホテルで一人暮らし。相棒はWネックのギター「ロカ」。あとは酒と大麻と鮟鱇鍋。「IQが185もあると予知能力が備わる。だから私の予知したことは、ほぼ、九十六パーセント当たるんだ」。著者が急逝直前まで書いていた、問題の近未来の私小説。 もう、エンターテインメントはやめよう。 お楽しみはここまでだ。 これからは本当のことだけを言おう。 私という人間の「骨」の部分だけをさらけ出そう。
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