講談社文庫作品一覧

復讐のトレイル
講談社文庫
ワイオミング州で狩猟中のハンターが惨殺される連続事件。現場に残されていた赤いポーカーチップの意味は。好評猟区管理官シリーズ!

壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課
講談社文庫
私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。だが、私だからこそしなければならない仕事――。月曜日の朝、通学児童の列に暴走車が突っこんだ。死傷者多数、残された家族たち。犯人確保もつかのま、事件は思いもかけない様相を見せ始める。-文庫書下ろし-

破戒者たち 小説・新銀行崩壊
講談社文庫
弱い者いじめに苦しむ中小企業にとって新銀行は救世主になるはずだった。“必殺仕掛人”の金融コンサルティング会社社長の野心に警戒しながら、設立に身を捧げる男たち。だが金融庁対策、資本金調達で困難に見舞われ、当初の理念は地に堕ちていく。経営陣の逮捕まで招いた「許されざる者」たちの罪業を描き切る傑作!

築地ファントムホテル
講談社文庫
明治5年に焼失した日本初の西洋式ホテル「築地ホテル」。その焼け跡から宿泊客の刺殺体が発見された。謎を追うのは、クリミア戦争、アロー号事件など、歴史的報道写真を多数残した英国人写真家、フェリックス・ベアト。日本人助手とともに捜査を始めた彼は、二重三重に張られた罠の先に、驚愕の真相を見た!

パワードスーツ
講談社文庫
超高齢化社会の日本で、老人介護のために開発された「パワードスーツ」。手足に装着するだけで途轍もない力を発揮する新型機器であるが、その陰で老人たちが次々と失踪、さらに殺人事件も発生し、現場にはなぜかパワードスーツが残されていた! 超絶の発想と展開で読み手を見事に騙す、乱歩賞作家の快作!

美食の報酬
講談社文庫
美人で料理も上手。相性も最高の女と結婚して人生が変わった俺。遊びにきた会社の後輩もうらやむ家庭に予想もしない罅が入った運命の夜(表題作)。白い首筋に見覚えのあるほくろがふたつ。淫らな動画の中の少女は、はたして自分の教え子なのか(「少女動画」)。目くるめく快感と突き抜ける恐怖が交錯する、スタイリッシュなネオ・エンターテインメント!

法医昆虫学捜査官
講談社文庫
炭化した焼死体の腹部から、異様な「虫の塊」が見つかった。難事件に際し警視庁は、法医昆虫学者・赤堀の起用に踏み切る。死体の周りの虫から犯行を分析するという、日本初の捜査方法とは。
全焼したアパートから1体の焼死体が発見され、放火殺人事件として捜査が開始された。遺体は焼け焦げ炭化して、解剖に回されることに。その過程で、意外な事実が判明する。被害者の腹腔から大量の蠅の幼虫が発見されたのだ。しかも一部は生きた状態で。混乱する現場の署員たちの間に、さらに衝撃が走る。手がかりに「虫」が発見されたせいか、法医昆虫学が捜査に導入されることになる。法医昆虫学はアメリカでは導入済みだが、日本では初めての試み。赤堀涼子という学者が早速紹介され、一課の岩楯警部補と鰐川は昆虫学の力を存分に知らされるのだった。蠅の幼虫は赤堀に何を語ったのか!

風のマジム
講談社文庫
ほんとうにあった夢物語契約社員から女社長に――実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!風の酒を造りたい!まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。
ほんとうにあった夢物語
契約社員から女社長に――
実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!
風の酒を造りたい!
まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。

星火瞬く
講談社文庫
その男が、幕末を動かした――清河八郎 小栗忠順 勝海舟 高杉晋作 動乱の地で会わなければならなかった日本の「革命家」とは、誰なのか?時代小説の正統派が描く、まったく新しい幕末青春小説。作家・葉室麟がどうしても書きたかった時代、人物、物語がここにある。
その男が、幕末を動かした――
清河八郎 小栗忠順 勝海舟 高杉晋作 動乱の地で会わなければならなかった日本の「革命家」とは、誰なのか?
時代小説の正統派が描く、まったく新しい幕末青春小説
<異人斬り>が横行する幕末。全世界を相手にしたロシアの大革命家が、横浜の地に降り立った。妖しい光を放つその男に、日本の若き革命家たちは吸い寄せられていく。そして同時期、30年ぶりの来日を果たしたシーボルトと、息子アレクサンダーもまた、危険な革命家と出遭う。父から託された一挺のピストルを手に、アレクサンダーは決意する。わたしは、バクーニンと対決しなければならない!
作家・葉室麟がどうしても書きたかった時代、人物、物語がここにある。

カラマーゾフの妹
講談社文庫
カラマーゾフ事件から十三年後。モスクワで内務省未解決事件課の特別捜査官として活躍するカラマーゾフ家の次男、イワンが、事件以来はじめて帰郷した。兄ドミートリーの無罪を証明し、事件の真相を確かめたい――再捜査を開始するイワンの前に新たな事件が起こる。十三年前の真犯人は誰なのか。新たな事件は誰が、何のために起こしているのか、そして、謎解きの向こうに見えてくるものとは。息詰まる展開、そして驚愕の結末!
カラマーゾフ事件から十三年後。モスクワで内務省未解決事件課の特別捜査官として活躍するカラマーゾフ家の次男、イワンが、事件以来はじめて帰郷した。兄ドミートリーの無罪を証明し、事件の真相を確かめたい――ロシアでまだ誰も試みたことのない大胆な捜査方法を使い、再捜査を開始するイワンだったが、そこにまた新たな事件が起こり――。十三年前の真犯人は誰なのか。新たな事件は誰が、何のために起こしているのか、そして、謎解きの向こうに見えてくるものとは。息詰まる展開、そして驚愕の結末!

一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿
講談社文庫
六月の緑の森の、白い花の咲く木の下でぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣(ユニコーン)と--。放火殺人の生き残りである少女に、宿命のように心惹かれていく蒼。しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて無惨な死を遂げる。すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは?

百鬼夜行殺人事件
講談社文庫
平穏な団地で会社員失踪事件が発生。その男の妻には、悪意に満ちた「不貞の噂」が囁かれていた。疑惑の目に耐えかねた妻は飛び降り自殺を図るが、警視庁きっての怪物・大貫警部は説得するどころか、まさかの第一声を放った! 表題作の「百鬼夜行殺人事件」をはじめとする、抱腹絶倒ものの傑作5篇を収録。

昔は、よかった?
講談社文庫
朝ドラの復権。歌舞伎座改築と度重なる梨園の騒動。SNSが焚きつける同窓会不倫。そんな日本人の生活を一変させた東日本大震災……。辛い日々を経て、三陸鉄道の運転再開が灯した復興への希望。板についてきた中年生活、過去を振り返ることが癖になりつつ、良い未来を祈りながら綴られた「週刊現代」人気連載第6弾。

水の柩
講談社文庫
タイムカプセルに託した未来と、水没した村が封印した過去。時計の針を動かす、彼女の「嘘」。平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。
タイムカプセルに託した未来と、
水没した村が封印した過去。
時計の針を動かす、彼女の「嘘」。
平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。
「今」彼女が手紙を取り替えなくてはならない理由。
あの二つの出来事がもし、同じ時期に起こらなかったら--。
「暗闇」から射し込む「光」は、救いなのか、それとも。
道尾秀介しか描けない、絶望と、それを繋ぐ希望。

今出川ルヴォワール
講談社文庫
いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。「ルヴォワール」シリーズ第3弾!京都・大怨寺の僧侶が転落死した。殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。
彼の決意、彼女の親愛。
いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。
新感覚の京都ミステリー!「ルヴォワール」シリーズ第3弾!
京都・大怨寺の僧侶が転落死した。殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。
過去に囚われ続けるアイツ。
憐憫で隣に居続けるあの人。
自分のもう半分が幸せなら、それが自分の幸せになる。
もどかしい二人の行く末は。

NO.6〔ナンバーシックス〕♯9
講談社文庫
炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑とネズミ。イヌカシらに力を借り、意識を失ったネズミを病院に運んだ紫苑は、かつて地下世界の住人・老から託されたチップを医師のパソコンに差し込んだ。すると――理想都市NO.6を支配していたのは、誰なのか。崩壊と再生の物語、怒涛の最終章!
崩壊と再生の物語、いよいよ完結!
炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑(しおん)とネズミ。イヌカシらに力を借り、意識を失ったネズミを病院に運んだ紫苑は、かつて地下世界の住人・老(ろう)から託されたチップを医師のパソコンに差し込んだ。すると――理想都市NO.6を支配していたのは、誰なのか。
※本書は、2011年6月、小社より刊行された単行本に加筆・訂正したものです。

ドールマン 下
講談社文庫
全米を揺るがす若き女優・ニーヴァの失踪事件。そのニーヴァは「人形男(ドールマン)」の元、「商品」として捕えられていた。彼女を「買い手」に届けるのが、親友の命と引き換えに命じられたマンローの任務だ。マンローは、ニーヴァの過去を知るにつれ、己と重ね、心通わせていく。そしてそのことが新たな火種に――。これほど心揺さぶるアクション・サスペンスはかつてなかった!!
たとえ生きて帰れなくても、彼女も、親友も殺させやしない――
全米を揺るがす若き女優・ニーヴァの失踪事件。そのニーヴァは「人形男(ドールマ
ン)」の元、「商品」として捕えられていた。彼女を「買い手」に届けるのが、親友の命と引き換えに命じられたマンローの任務だ。マンローは、ニーヴァの過去を知るにつれ、己と重ね、心通わせていく。そしてそのことが新たな火種に――。
最強のヒロイン・マンローが「大切にしている人」を盾に命じられた人身売買任務。これほど心揺さぶるアクション・サスペンスはかつてなかった!!
――あたしをエサにしてくれる?
「私は生きて帰れないかもしれないのを承知で行くの。私には他に道がないから。でもあなたにはある。自分の人生を棒に振っちゃ駄目」
――これほど何かをやりたいと思ったことはないわ。誰であれあたしを傷つけた奴を、やっと自分の手でどうにかしてやれるのよ。
「復讐は、空想だけにしておくことよ」

ドールマン 上
講談社文庫
生きた最強の女兵器、ヴァネッサ・マイケル・マンロー。22か国語を操り、時と場合に応じて男にも娼婦にも姿を変え、殺人すらも厭わない情報収集家(インフォメーショニスト)。彼女の親友を人質に「ドールマン」なる男が彼女に命じたのは、マンローが心から蔑む世界的人身売買組織の手先となることだった。人身売買組織の卑劣極まりない脅迫に、ヒロイン・マンローは屈してしまうのか。全米が絶賛する傑作サスペンス!
若く美しき女優を誘拐せよ。報酬は、親友の命。
生きた最強の女兵器、ヴァネッサ・マイケル・マンロー。22か国語を操り、時と場合に応じて男にも娼婦にも姿を変え、殺人すらも厭わない情報(インフォ)収集家(メーショニスト)。彼女の親友を人質に「人形男(ドールマン)」なる男が彼女に命じたのは、マンローが心から蔑む世界的人身売買組織の手先となることだった。人身売買組織の卑劣極まりない脅迫に、ヒロイン・マンローは屈してしまうのか。全米が絶賛する傑作サスペンス!
「敵は、私のことを知っている。
特徴も、居場所も、そして誰が一番大切なのかも」
「君は荷物を届ける。A地点からZ地点まで」
――その荷物は生きているの?
「ああ、元気一杯だ。ただし私の顧客にはルールがある。荷物に打ち身ひとつ、傷痕ひとつあってはならない。ドラッグも禁止。彼女は完璧で、無傷でなくてはならない」

風を断つ
講談社文庫
父の仇討ち相手との決着がついた浪人由比三四郎はおさとと夫婦になるが、おさとの希望で、通い婚になる。三四郎が寺子屋を開いている寺に、風砲なる武器を作る職人・伊十が転がりこんでくる。伊十を狙う刺客と対峙する三四郎。渡る世間のしがらみを秘剣”氷柱折り”が叩っ斬り、未来を開くことはできるのか。謎の職人をかくまう。その職人が作る武器を追いって迫る幕府や薩摩の刺客たち。剣戟と人情が織りなす新生時代小説。
父の仇討ち相手との決着がついた浪人・由比三四郎はおさとと夫婦(めおと)になるが、おさとの希望で、通い婚に。三四郎が寺子屋を開いている寺に、風砲(ふうほう)なる武器を作る職人・伊十(いじゅう)が転がりこんでくる。伊十を狙う刺客と対峙する三四郎。渡る世間のしがらみを秘剣“氷柱(つらら)折り”が叩っ斬り、未来を開くことはできるのか。
謎の職人をかくまう。その職人が作る武器を追って迫る幕府や薩摩の刺客たち。
剣戟と人情が織りなす新生時代小説。

闇の喇叭
講談社文庫
――平世21年。探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待つ純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!
探偵行為が禁止された世界で、少女「空閑純(そらしずじゅん)」は殺人事件の解決に挑む。
有栖川有栖が探偵の存在意義を問う、新シリーズ堂々開幕!
※本書は2010年6月に理論社より単行本、2011年9月に小社より単行本、2013年3月にノベルスとして刊行した作品です。