講談社文庫作品一覧

鳴子守 見届け人秋月伊織事件帖
鳴子守 見届け人秋月伊織事件帖
著:藤原 緋沙子
講談社文庫
悲運の姉弟の絆を想い、哀しく田に響く鳴子守の音。南原(なんばら)家の埋蔵金騒動に絡んで、穴掘り人足が次々と殺される。真相の見届けにあたっている秋月伊織は、数日前に縄暖簾で「穀潰し」と罵られていた貧相な若い人足・仙吉の豹変ぶりを不審に思い、探索を開始した。苦界に身を沈めた姉と、貧しさに翻弄された弟の運命を描く、大人気文庫書下ろしシリーズ第5弾。(講談社文庫) 悲運の姉弟の絆を想い 哀しく田に響く鳴子守の音 南原(なんばら)家の埋蔵金騒動に絡んで、穴掘り人足が次々と殺される。真相の見届けにあたっている秋月伊織は、数日前に縄暖簾で「穀潰し」と罵られていた貧相な若い人足・仙吉の豹変ぶりを不審に思い、探索を開始した。苦界に身を沈めた姉と、貧しさに翻弄された弟の運命を描く、大人気文庫書下ろしシリーズ第5弾。
電子あり
空へ向かう花
空へ向かう花
著:小路 幸也
講談社文庫
「東京バンドワゴン」の著者が描く感動長編。小学六年生のカホはある日、屋上から飛び降りようとする少年を見つける。彼は半年前に親友を「殺した」相手だった。苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作。(講談社文庫) 「東京バンドワゴン」の著者が描く感動長編 小学六年生のカホはある日、屋上から飛び降りようとする少年を見つける。彼は半年前に親友を「殺した」相手だった。苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作。
電子あり
今野敏選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎006
今野敏選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎006
編:日本推理作家協会
講談社文庫
今野敏が選び抜いた珠玉にして極上。エンターテインメントにしてミステリー。 8つの短編がもたらす至福の時間! 70年代、80年代、90年代の傑作短編ミステリーから、当代の人気作家がベスト・オブ・ベストをセレクトする究極のアンソロジー第6弾。今回のミステリー・ブレンダーは今野敏。選び抜かれた極上のエンターテインメントでもある珠玉のミステリーは時代を超えて鮮やかに輝く。 「手紙嫌い」――若竹七海 「海猫岬」――山村正夫 「闇の奥」――逢坂剛 「キッシング・カズン」――陳舜臣 「移動指紋」――佐野洋 「蝋いろの顔」――都筑道夫 「鳴神(なるかみ)」――泡坂妻夫 「如菩薩団」――筒井康隆
彼女のこんだて帖
彼女のこんだて帖
著:角田 光代
講談社文庫
長く付き合った男と別れた。だから私は作る。私だけのために、肉汁たっぷりのラムステーキを! 仕事で多忙の母親特製かぼちゃの宝蒸し、特効薬になった驚きのピザ、離婚回避のミートボールシチュウ――舌にも胃袋にも美味しい料理は、幸せを生み、人をつなぐ。レシピつき連作短編小説集。 「美味しい」は、心も体も恋(しあわせ)も育てる。 オリジナルレシピ付き! 角田光代が贈る、脳も舌も喜ぶ連作小説 長く付き合った男と別れた。だから私は作る。私だけのために、肉汁たっぷりのラムステーキを! 仕事で多忙の母親特製かぼちゃの宝蒸し、特効薬になった驚きのピザ、離婚回避のミートボールシチュウ――舌にも胃袋にも美味しい料理は、幸せを生み、人をつなぐ。レシピつき連作短編小説集。 解説・井上荒野 ※本書は、2006年9月にベターホーム出版局より刊行された単行本を再編成致しました。
漱石に学ぶ心の平安を得る方法
漱石に学ぶ心の平安を得る方法
著:茂木 健一郎
講談社文庫
漱石を読むと、癒される理由! 「それでいいんだ」。人生の敗者たちに、漱石はそう語りかける。 漱石の小説を読むと、なぜこんなに癒されるのか。それは、登場人物が皆「降りている」からだ。『坊っちゃん』は田舎教師になり、それもすぐに辞めてしまう。『それから』の代助は不義の愛を貫いて、上流階級から滑り落ちる。でも、「それでいいんだ」。人生の敗者たちに、漱石は、そう語りかける。<文庫オリジナル> 降りてしまうこと。文明の圧迫を、ひらりと避けてしまうこと。なんとか、やり過ごすこと。そして、本当の人間の温かさを見つめること。漱石の文学の中には、私たち全員にとっての濃い滋養が詰まっているのだ――<「まえがき」より>
100人の森博嗣 100 MORI Hiroshies
100人の森博嗣 100 MORI Hiroshies
著:森 博嗣
講談社文庫
読んだ人すべてがFanになる、森ミステリィの秘密と魅力。森ミステリィへ深く誘われる「森語り自作小説のあとがき」、一筋縄ではいかない「森読書 書評や本に関するエッセィ」など、『森博嗣のミステリィ工作室』と対をなす、魅力がぎっしり詰まった個人読本。特別企画としてデビューまえの手紙や、新聞不掲載となった「子供には新聞を読ませない」なども収録。 読んだ人すべてがFanになる 森ミステリィの秘密と魅力 森語り/森読書/森人脈/森好み/森思考/特別収録 森ミステリィへ深く誘(いざな)われる「森語り自作小説のあとがき」、一筋縄ではいかない「森読書 書評や本に関するエッセィ」など、『森博嗣のミステリィ工作室』と対をなす、魅力がぎっしり詰まった個人読本。特別企画としてデビューまえの手紙や、新聞不掲載となった「子供には新聞を読ませない」なども収録。
電子あり
Gのカンバス
Gのカンバス
著:睦月 影郎
講談社文庫
眼鏡美人の国語教師恵子先生、大人びた美少女白根桜子――。昭和四十六年、三崎高校一年の如月吾郎は、女神とも崇める女体を想い、日夜、オナニー生活に明け暮れていた。放課後の部室でハイライトを燻(くゆ)らせつつ夢想する童貞喪失の日は、未だ遥かに遠いのであった。人気官能作家が綴る、99%自伝的青春小説。(講談社文庫) 昭和46年、文系高校生、憧れは童貞喪失!三崎高校一年生の吾郎は、作家か漫画家になる日を夢見つつも、女体を思いひたすらオナニーに耽る毎日を送るのだった。人気官能作家が綴る99%自伝的青春小説!
電子あり
小さなトロールと大きな洪水
小さなトロールと大きな洪水
原作・絵:トーベ・ヤンソン,訳・解説:冨原 眞弓
講談社文庫
本作は、第二次世界大戦直後に小冊子として出版され、長らく絶版だったもの。ムーミンシリーズ8作が完結した21年めに、ようやく本として出版されました。書かれた時期でいえば、シリーズ第1作になります。ムーミンママと、家をさがす旅へ出る、おさないムーミントロールも、ほかの本とは、どことなくちがった印象の挿し絵。スニフがまだ名前をもたず、「小さな生きもの」だったころのお話です。 ムーミンパパはいないけど、もう待っていられない! 冬がくる前に家を建てようと、おさないムーミントロールとママは、おそろしい森や沼をぬけ、荒れ狂う海をわたり、お日さまの光あふれるあたたかい場所をめざします。 仲のよいムーミン一家にこんな過去があったなんて。スニフがまだ、名前をもたず、「小さな生きもの」だったころのお話。 本作『小さなトロールと大きな洪水』は、第二次世界大戦直後の混乱期に小冊子として出版され、長らく絶版となっていたものです。ムーミンシリーズとしてよく知られている8作が完結した21年めの1991年に、ようやく本として出版されました。つまり、書かれた時期でいえば、ムーミン童話シリーズの記念すべき第1作なのです。 そう思ってみれば、画家であったトーベ自身の手になるムーミンの挿し絵もどこか、ほかの本とはちがったものになっています。そんなことも楽しみながら、手にとってみてください。
新装版 ムーミン谷の十一月
新装版 ムーミン谷の十一月
原作・絵:トーベ・ヤンソン,訳・解説:鈴木 徹郎,解説:冨原 眞弓
講談社文庫
ものさびしい気配がおしよせる十一月。ムーミン一家に会いたくて集まってくる人たちがいました。ムーミンママになぐさめられたいホムサ、ひとりでいるのがこわいフィリフヨンカ、自分以外のなにかになりたいヘムレン、妹のミイに会いきたミムラねえさん、なにもかも忘れたスクルッタおじさん、五つの音色をさがすスナフキン。ムーミン一家のもどりを待ちながら、奇妙な共同生活がはじまります。「ムーミン」シリーズ最終巻! ものさびしい気配がおしよせるムーミン谷の十一月。ムーミン一家に会いたくて、ムーミン谷へ行きたくて、集まってくる六人。 ムーミンママになぐさめてもらいたいホムサ、ひとりでいるのがこわくなったフィリフヨンカ、自分でないなにかになりたいヘムレンさん、養女にいった妹のミイに会いたくなったミムラねえさん、ずっと昔にいったムーミン谷の小川で気ままにすごしたくなったスクルッタおじさん、五つの音色をさがしにムーミン谷へもどったスナフキン。 ところが、ムーミン屋敷はもぬけのから。待てど暮らせどムーミン一家はもどってきません。六人の奇妙な共同生活がはじまります。 「ムーミン」シリーズ最終巻!
分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(下)
分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(下)
著:京極 夏彦
講談社文庫
「人殺しが裁かれないのでは物語に決着がつきません。これでは」「決着なんかないわ」 「足りなかったんだ」。刑事・橡(くぬぎ)は連続殺人の被害者にある共通点を見出す。葉月は現実に脚を踏み出し、自然の手触りと匂いを知る。やがて明かされる橡の親友の末路と、カウンセラー・不破の母が死を選んだ理由。そして狼は言う。「人を殺すのは――良くないことですね」。 百鬼夜行シリーズにも連なる驚愕の結末。
分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(上)
分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(上)
著:京極 夏彦
講談社文庫
近未来を舞台にした意欲作が待望の文庫化! 人同士が直接やりとりすることが少なくなった近未来の日本。あらゆる事象が監視の対象となった世界で突如起こった連続殺人事件に4人の少女が巻き込まれていく。
海外版 百寺巡礼 日本・アメリカ
海外版 百寺巡礼 日本・アメリカ
著:五木 寛之
講談社文庫
五木寛之の『百寺巡礼』海外版 全六巻 ついに完結! 旅の終着点、親鸞の故地へ 私たちの体にしみこんでいる仏教は、いったいどこが出発点だったのだろう。国境や伝統、文化の壁を越えて広がる教え。グラウンド・ゼロで見える人々の心の拠り所。そして親鸞の故地から見えてくるものとは――。 ※本書は2007年9月、弊社より単行本として刊行された『21世紀 仏教への旅 日本・アメリカ編』を改題したものです。
訣別の森
訣別の森
著:末浦 広海
講談社文庫
戦闘ヘリを無尽に駆った陸自の元エース・槇村は、ドクターヘリ機長として北海道の空を飛び回る日々を送っている。槇村は墜落した取材ヘリを救出、怪我人は自衛隊時代の部下・一恵だった。陸自を罷免された過去が槇村に鮮明に甦る。そして一恵は入院先から姿を消した。圧倒的スケールで謳いあげる男たちの叙事詩。(講談社文庫) 猛き咆哮の果てに男たちが疾(はし)る。 第54回江戸川乱歩賞受賞作 乱歩賞史上最高のスケール感! 戦闘ヘリを無尽に駆った陸自の元エース・槇村は、ドクターヘリ機長として北海道の空を飛び回る日々を送っている。槇村は墜落した取材ヘリを救出、怪我人は自衛隊時代の部下・一恵だった。陸自を罷免された過去が槇村に鮮明に甦る。そして一恵は入院先から姿を消した。圧倒的スケールで謳いあげる男たちの叙事詩。
電子あり
伝説のロック・ライヴ名盤50
伝説のロック・ライヴ名盤50
著:中山 康樹
講談社文庫
ビートルズが、ジミヘンが、クラプトンが……ロックの歴史に名を刻んだ、そのステージを聴け! ロックの神が降りたライヴの数々ーー「ビートルズは演奏がヘタだった」という「定説」の真偽、「ディランがフォークソングを捨てた裏切りのステージ」の真相……伝説に勝る真実はなし? いや、それならば、その「伝説」を、いま聴いてみませんか? 生きた音楽の輝きとミュージシャンの切実な叫びを伝える、奇跡の一発録り、必聴ライヴ盤50枚!
電子あり
きのうの世界(下)
きのうの世界(下)
著:恩田 陸
講談社文庫
電子あり
きのうの世界(上)
きのうの世界(上)
著:恩田 陸
講談社文庫
電子あり
失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿
失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿
著:篠田 真由美
講談社文庫
四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム≪火刑法廷≫の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処(いずこ)に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。(講談社文庫) 東京の街そのものが謎であり、罠―― 連続爆弾事件に名探偵・桜井京介が挑む 四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム≪火刑法廷≫の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処(いずこ)に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。
電子あり
天井裏の奇術師 幸福荘殺人日記(2)
天井裏の奇術師 幸福荘殺人日記(2)
著:折原 一
講談社文庫
幸福荘――推理作家小宮山泰三を慕うあやしい住人たちが、南野はるか争奪戦を繰り広げたアパートは瀟洒な三階建てのマンションに建てかわった。その第二幸福荘の前で花束を捧げ泣いていた謎の女性。そして始まる九転十転の逆転劇……。前作『天井裏の散歩者』を凌ぐ衝撃の結末とは!? “騙し”の名手にしかできない究極わざ! ここまでやるか、「おりはらいち」 1巻『天井裏の散歩者』を先に読めば凄さも倍増! 密室度を増した第二幸福荘では謎の監視者がうごめき、ミステリーコンペにノミネートされた作家は次々殺される。奇想天外のパラレルワールド。書き手は誰か、読んでるあなたは何者なのか? 幸福荘――推理作家小宮山泰三を慕うあやしい住人たちが、南野はるか争奪戦を繰り広げたアパートは瀟洒な三階建てのマンションに建てかわった。その第二幸福荘の前で花束を捧げ泣いていた謎の女性。そして始まる九転十転の逆転劇……。前作『天井裏の散歩者』を凌ぐ衝撃の結末とは!? ※本書は1997年10月に角川文庫より刊行された『幸福荘の秘密 新・天井裏の散歩者』を講談社文庫収録にあたり改題したものです。
電子あり
満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの
満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの
著:太田 尚樹
講談社文庫
激動の時代、日本人が満州に託した新興国家建設という夢。汚れ役の甘粕とエリート官僚の岸は、脆弱な国家経済を磐石にするためにいったい何をしたのか? 国際社会の欲望うずまく大地で運命的に交錯した二人の男の人生を丹念にたどり、知られざるもう一つの昭和史を描き出す、渾身のノンフィクション。 鬼憲兵と昭和の妖怪――二つの人生は満州で交錯した。 激動の時代、日本人が満州に託した新興国家建設という夢。汚れ役の甘粕とエリート官僚の岸は、脆弱な国家経済を磐石にするためにいったい何をしたのか? 国際社会の欲望うずまく大地で運命的に交錯した二人の男の人生を丹念にたどり、知られざるもう一つの昭和史を描き出す、渾身のノンフィクション。
電子あり
デーモン(下)
デーモン(下)
著:ダニエル・スアレース,訳:上野 元美
講談社文庫
無数の死者、世界経済の混乱にはまったく終わりが見えない。デーモンはコンピュータネットワークを駆使して、倫理も法も瓦解させていく。天才博士は新たな文明を生み出すつもりなのか? 現実世界はゲームのように簡単にリセットできるものなのか? かつてないノンストップ・エンタテイメントの誕生! ゲームの世界が現実に。デーモンはそんな日の到来を予感させる!――梅原大吾(世界実力・人気ランキングNo.1。日本人で唯一のカリスマ格闘プロゲーマー)