講談社文庫作品一覧

冬の喝采(下)
講談社文庫
天才は有限だが、努力は無限の力を引き出す
<葛藤の中で育まれる、師弟・親子の関係>
敵だらけの老監督と、“雑草”のような若者たち
親が死んでも葬式に出るな! 早稲田大学競走部の名将・中村清監督は、自尊心が強く、思い込みが激しく、敵だらけの老人だった。果たして、早稲田は箱根路に臙脂(えんじ)の旋風を巻き起こせるのか。そして、主人公の実父母とは……。箱根駅伝の選手だった著者が走ることの魅力と運命の奇跡を描く、感動的長編。

冬の喝采(上)
講談社文庫
走ることの喜びと、打ち込むことの素晴らしさ
<箱根駅伝選手だった作家の自伝的長編>
若い頃に流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる
球技はダメ、運動会も嫌い。そんな雪国の少年が知った「走る」喜び。全道中学選手権で優勝、高校の陸上部でも頭角をあらわす。仲間の死、インターハイでの瀬古利彦の快走。左足の怪我と、諦めきれぬ陸上への思い。そして出生の秘密。「少年」は3年間怪我と戦い、早稲田大学競走部に準部員として入部を許される。

新装版 余燼(下)
講談社文庫

新装版 余燼(上)
講談社文庫

隠密 奥右筆秘帳
講談社文庫
一族との縁組を断り、松平定信を敵に回した立花併右衛門。だが愛娘瑞紀は、なんと縁談相手の旗本家に掠われてしまう。それでも定信は、将軍家斉(いえなり)の暗殺未遂事件の黒幕探しを併右衛門にあえて依頼する。併右衛門をかばい手裏剣を肩に受けた衛悟に殺到する刺客たち。人気爆発シリーズ白熱の第七弾! <文庫書下ろし> (2010年12月、講談社文庫として刊行)
幕政の実力者松平定信を敵に回した併右衛門は、将軍謀殺をはかる黒幕に迫れるか?
無類の面白さ!
第一位シリーズ、白熱の第七作!
「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」(宝島社刊)第一位

百両の舞い 武者とゆく(八)
講談社文庫
藩の剣術試合の謝礼百両で、桜井俊吾はついに道場を開くことができた。大水の夜、同心2人が川縁(かわべり)で不審な死を遂げる。賄方(まかないかた)の父と娘は将軍献上の茶器を壊したとして、多額の借金に苦しむ。俊吾の妻お鶴にも魔の手が。嗤っているのは誰だ。相棒の愛犬武者(むしゃ)と、どす黒い企みに迫る俊吾だが……。(講談社文庫)
お鶴危うし、武者よ急げ!
真新しい床。念願の剣術道場を開いた桜井俊吾に、侍の誇りを踏みにじる悪徳商人の毒牙が忍び寄る。
犬連れ剣客の好評シリーズ新刊<文庫書下ろし>
藩の剣術試合の謝礼百両で、桜井俊吾はついに道場を開くことができた。大水の夜、同心2人が川縁(かわべり)で不審な死を遂げる。賄方(まかないかた)の父と娘は将軍献上の茶器を壊したとして、多額の借金に苦しむ。俊吾の妻お鶴にも魔の手が。嗤っているのは誰だ。相棒の愛犬武者(むしゃ)と、どす黒い企みに迫る俊吾だが!?

柳生大戦争
講談社文庫
高麗の高僧・晦然(かいねん)が得意の絶頂にあったその日、彼を待ち受けていたのは2度の元寇(げんこう)で散った高麗の兵士たちの霊であった。供養のため倭国に渡った晦然は「一然書翰(いちねんしょかん)」を書き記す。この奇書が、345年の時を経て、徳川幕府と李朝を揺るがし、柳生一族をも混乱に陥れたのだった。衝撃の時代小説。(講談社文庫)
この面白さはクセになる!
柳生十兵衛への溢れる愛が滲み出る、ぶっとび伝奇小説!!
特別書き下ろし短編「十兵衛断裁」掲載。
高麗の高僧・晦然(かいねん)が得意の絶頂にあったその日、彼を待ち受けていたのは2度の元寇(げんこう)で散った高麗の兵士たちの霊であった。供養のため倭国に渡った晦然は「一然書翰(いちねんしょかん)」を書き記す。この奇書が、345年の時を経て、徳川幕府と李朝を揺るがし、柳生一族をも混乱に陥れたのだった。衝撃の時代小説、文庫化。

ナースコール
講談社文庫
だからナースはやめられない! 内科病棟から、精神科へ異動。戸惑いながら、それでも変わらぬ、看護師という仕事の本質と魅力を描いたエッセイ集ーー看護師の仕事は魅力的!? 「○○さん、頑張ってね」と患者さんを励ますうちに、不思議なことに自分までが元気になってくる。ときに、やりきれなさや限界を感じつつも、「“辞めたい辞めたい”も“仕事が好き”のうち」と続けてこられた理由を、病院内の人間ドラマや身近な出来事でつづった、看護師の本音エッセイ。
●明るく「うんこ」と言えるたくましさ
●優しさにも限界があるのです
●雑談も芸のうち
●励ますうちに自分も元気に
●患者さんは看護師の“師匠”
●内科から神経科(精神科)への勤務交代
●慣れることのない“死”
●意識の明確なうちに最期の言葉を
●看護師は病院辞めても看護師だ! ほか

無我 五坪道場一手指南
講談社文庫
大人気シリーズ堂々の完結! 日比野佐内 最後の闘いへ! ーー日比野左内。子供たちに剣術を教えながら、父の敵討ちの相手である兄を探す日々。ついに現れた兄・博之進は無実を訴えるとともに、何者かに命を狙われている様子なのだ。兄を匿(かくま)いつつも真の敵との対決に挑む左内は、強大な相手の前に自分の剣を見失って――大人気シリーズ最終巻にして最高傑作。

花合せ 濱次お役者双六
講談社文庫
第2回小説現代長編新人賞受賞作
「選考者の立場を忘れて夢中になって読みふけった……の一言だけで選評の任は果たしたようなものである。物語の開き方、ふくらませ方、閉じ方、いずれもみごと――特に一件落着のあとに、さらにもう一回り物語の柄を大きくしてくれるエピローグの置き方には舌を巻いた」――(重松清氏 小説現代長編新人賞選評より)
江戸の歌舞伎小屋「森田座」の若手役者・梅村濱次は、一座きってのおっとり者。ある日、道端で見知らぬ娘から奇妙な朝顔を預かった。その朝顔が幽霊を呼んだのか、思わぬ騒動を巻き起こす。座元や師匠、茶屋の女将まで巻き込んで、濱次の謎解きが始まった。ほのぼの愉快な事件帖。

クリスマス緊急指令 ~きよしこの夜、事件は起こる!~
講談社文庫
クリスマスに、不思議な事件が発生! 大伴黒主(おおとものくろぬし)の歌が、ダイイング・メッセージとなった事件を解明する「鏡影」。バーでカクテルを傾けながら謎を解き、相談者の心も溶かす「K's BAR STORY」。調律を誤ったオルゴールの音色が、琴線に触れ、宿泊客の人生さえ変えてしまう「オルゴールの恋唄」など、珠玉の短編集。
クリスマスには、不思議な事件が巻き起こる!
クリスマスに、不思議な事件が発生! 大伴黒主(おおとものくろぬし)の歌が、ダイイング・メッセージとなった事件を解明する「鏡影」。バーでカクテルを傾けながら謎を解き、相談者の心も溶かす「K's BAR STORY」。調律を誤ったオルゴールの音色が、琴線に触れ、宿泊客の人生さえ変えてしまう「オルゴールの恋唄」など、珠玉の短編集。

水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿
講談社文庫
お涼さま最大の敵が出現! 警視庁も危うし――
お涼さまシリーズ登場
東京湾のザナドゥ・ランドを貸しきりにしたメヴァト国の第2王子が暗殺された!? そこから、招待客の1人で絶世の美女にして警察官僚の薬師寺涼子・通称お涼さまとテロリストとの闘いが始まる。激しい雨と雷で都心が機能不全となったのも何かの策略なのか。さらなる戦いは警視庁本部へ舞台を変えて……。
※本書は2007年12月、祥伝社ノン・ノベルとして刊行されました。

十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯
講談社文庫
寛政の改革から爛熟の化政文化へ――御三卿の一橋家から思いがけず将軍となり、53人もの子をなし、孝心篤く実父治済(はるさだ)と自身に官位を望んだ家斉。政治の実権を握っていた松平定信を追い落とし、老中首座となった水野忠成(ただあきら)とともに舵を切ったインフレ政策の先見性と思わぬ陥穽(かんせい)。目から鱗が落ちる歴史小説。(講談社文庫)
傑作歴史小説
「オットセイ将軍」の隠された真実!
寛政、天保という2つの改革の間に花開いた黄金時代。貨幣改鋳を行った水野忠成は、倹約を唱えた松平定信や水野忠邦よりも愚かだったのか?
寛政の改革から爛熟の化政文化へ――御三卿の一橋家から思いがけず将軍となり、53人もの子をなし、孝心篤く実父治済(はるさだ)と自身に官位を望んだ家斉。政治の実権を握っていた松平定信を追い落とし、老中首座となった水野忠成(ただあきら)とともに舵を切ったインフレ政策の先見性と思わぬ陥穽(かんせい)。目から鱗が落ちる歴史小説。

女性兵士
講談社文庫
話題作『戦場のハローワーク』の著者が贈る、「戦いに魅せられた女」たちとの濃密で壮絶な日々の記録ーー16歳のニカラグア女性高射砲部隊リーダー、元ミス・クロアチア、セルビアの狙撃兵姉妹……彼女たちはなぜ兵士になったのか? 軍事好きが高じて戦場ジャーナリストとなり、紛争地域を渡り歩いてきた著者が、戦いに魅せられた女たちとの日々をつづる。濃密な戦場描写と冷静な観察眼が光るルポ。
<本書に登場する女性兵士たち>
●元ミス・クロアチアで愛国心にあふれるドブラフカ(クロアチア)
●女性高射砲部隊のリーダーで16歳のエスメラルダ軍曹(ニカラグア)
●ロシア包囲下で決死の戦いに身を投じた3人の美女(チェチェン)
●抜群のチームワークを誇る狙撃兵姉妹(セルビア) ほか

ボクシング・デイ
講談社文庫
自分の言葉で思考することを覚えた少女。迷いながらも1歩ずつ世界を広げていくーー「ボクシング・デイ」それはクリスマスに1日遅れてプレゼントを開ける日。「ことばの教室」に通い始めた10歳の栞は、思うように言葉が出てこない。しあわせ、悲しみ、そんな言葉に想いを巡らす日々が訪れ、栞はいつしか滑らかな発音だけではない贈り物を手にしていた。<第18回椋鳩十児童文学賞受賞作品>

京都嵯峨野 京料理の殺意
講談社文庫
イタリアの権威あるグルメガイド『アンジェロガイド』の上陸に沸く京料理界。格付け評価の舞台裏を取材するため京都・嵯峨の三ツ星割烹を訪れた際、カメラマンの星井裕がすれ違った真っ赤なスーツ姿の女性は、直後に京阪電車に撥ねられる。そして星井は、このグルメガイドの調査員が殺された事件の犯人扱いを受けてしまう。死に際に遺された「す、ぐ、に」という言葉が意味するものとは? TBSドラマ「美食カメラマン星井裕の事件簿」原作、グルメ探偵が活躍する「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!

虹の彼方に
講談社文庫

晩鐘 続・泣きの銀次
講談社文庫

作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)
講談社文庫
尚も読み進める三津田と飛鳥信一郎の周囲の異変は激しさを増していく。解き明かさなければ破滅が待つ。2人は“本”の恐怖から逃れることができるのか。最終話「首の館」の扉が開く。著者の綴る異界の源がここにある。驚愕のホラー&ミステリ完結編。(講談社文庫)
押し寄せる『迷宮草子』の怪異!
異形の同人誌は読む者を何処へ誘う!? ホラーとミステリが融け合う三津田信三の世界が忍び寄る。
謎と怪異は、同人誌『迷宮草子』から溢れでるように――。尚も読み進める三津田と飛鳥信一郎の周囲の異変は激しさを増していく。解き明かさなければ破滅が待つ。2人は“本”の恐怖から逃れることができるのか。最終話「首の館」の扉が開く。著者の綴る異界の源がここにある。驚愕のホラー&ミステリ完結編。

作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)
講談社文庫
杏羅(あんら)町――。地方都市の片隅に広がる妖しき空間に迷い込んだ三津田は、そこで古書店<古本堂>を見いだす。ある日、親友の飛鳥信一郎を伴って店を訪れた彼は、奇怪な同人誌『迷宮草子』を入手する。その本には「霧の館」を初め、7編の不思議な作品が収録されていた。“作家3部作”第2長編、遂に降臨! (講談社文庫)
虚構と現実が溶け合う恐怖!!
ふとしたことから入手した、同人誌、『迷宮草子』を2人は読み始めてしまった。『忌館』に続く“作家3部作”第2編、全面改稿されて文庫化!
杏羅(あんら)町――。地方都市の片隅に広がる妖しき空間に迷い込んだ三津田は、そこで古書店<古本堂>を見いだす。ある日、親友の飛鳥信一郎を伴って店を訪れた彼は、奇怪な同人誌『迷宮草子』を入手する。その本には「霧の館」を初め、7編の不思議な作品が収録されていた。“作家3部作”第2長編、遂に降臨!