講談社文庫作品一覧

十角館の殺人 <新装改訂版>
十角館の殺人 <新装改訂版>
著:綾辻 行人
講談社文庫
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫) すべてはここから。清冽なる新本格の源流!大学ミステリ研究会の七人が訪れた十角形の奇妙な館の建つ孤島・角島。メンバーが一人、また一人、殺されていく。「十角館」の刊行から二十年。あの衝撃を再び!
電子あり
暗黒館の殺人(二)
暗黒館の殺人(二)
著:綾辻 行人
講談社文庫
食したまえ、この肉を……浦登(うらど)家の面々が唱和する。〈ダリアの宴〉に参加した中也の身には何が? 激しい嵐で外界と途絶された中で、ついに勃発する不可解な連続殺人。その被害者は? その犯人は? その動機とは? ……謎は複雑怪奇に絡み合い、暗黒館の闇とともに、ひたすらに深まりゆく!!(全四巻) 黒絹糸が絡まり合う如く宙を舞う“視点”。いくつもの伏線が織りなすラストへの驚愕。ゴシックホラーの美を纏(まと)ったこの長編ミステリ小説は、何よりも美しい闇が溢(あふ)れすぎるほどに溢れている。そう、馨(かぐわ)しき、闇。――宝野アリカ(ALI PROJECT)<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>
電子あり
暗黒館の殺人(一)
暗黒館の殺人(一)
著:綾辻 行人
講談社文庫
蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、ここに開幕!(全四巻) ラストに差しかかる辺りでは、胸が詰まってしまった。胸中に、凡(すべ)ての妖しき館が次々に屹立し、そして次々に崩れ去って行った。冷静でいられる訳はなかった。 黒々とした暗黒館の廃墟の上に、私は何だか異様なもの――懐かしいような、切ないような、そしてどうしようもなく愛おしいもの――を、幻視してしまったのである。――京極夏彦<文庫版第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>
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藁の楯
藁の楯
著:木内 一裕
講談社文庫
2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた5人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか? 警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。(講談社文庫) 「生きる価値のない男」を守る。命を懸けて。 「人間の屑」の楯になることを拒否した警察官たちが直面する絶望の果ての最悪とは!?緊迫のエンターテインメント! 2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた5人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか? 警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。
電子あり
新装版 妖怪(上)
新装版 妖怪(上)
著:司馬 遼太郎
講談社文庫
電子あり
猪苗代湖殺人事件
猪苗代湖殺人事件
著:津村 秀介
講談社文庫
浦上伸介に挑む巧妙なアリバイ!! 晩秋の猪苗代湖畔で2つの死体が発見された!謎の美女・梅崎理美(さとみ)が絞殺、ほぼ同時刻に詐欺師・曽根稔が毒殺されたのだ。2人のそばには不可解な人物リストが……。このリストから、毎朝日報の新人記者・小川みゆきは、浦上伸介とともに真相を追う。背後に潜む人物の何重にも張られた鉄壁のアリバイに挑む!
終決者たち(下)
終決者たち(下)
著:マイクル・コナリー,訳:古沢 嘉通
講談社文庫
ボッシュと相棒のライダー刑事は、少女殺人事件に関与していると思しき人物を突きとめる。マスコミに捜査状況を流すことで、ふたりは容疑者の動きを探る作戦に出るが……。難航する捜査、さらに警察内部から高まる批判。ボッシュに逆転の一手はあるか。現代ミステリー界の旗手が描く、警察小説の到達点! なぜ事件は闇に葬られたのか? 17年前に起きた女子高校生殺人事件。 警察の汚点と真犯人をボッシュの執念があぶりだす。 ボッシュと相棒のライダー刑事は、少女殺人事件に関与していると思しき人物を突きとめる。マスコミに捜査状況を流すことで、ふたりは容疑者の動きを探る作戦に出るが……。難航する捜査、さらに警察内部から高まる批判。ボッシュに逆転の一手はあるか。現代ミステリー界の旗手が描く、警察小説の到達点!
電子あり
イヌからネコから伝染るんです。
イヌからネコから伝染るんです。
著:藤田 紘一郎
講談社文庫
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特急「北斗1号」殺人事件
特急「北斗1号」殺人事件
著:西村 京太郎
講談社文庫
北の大地と失意の女。十津川が挑む戦慄の罠。恋人に裏切られ借金に追われる風見ゆう子は死に場所を求めて北海道へ向かった。特急「北斗1号」で、彼女は見知らぬ男から3日間旅に同行して欲しいと100万円を渡される。そして身に降りかかる連続殺人の容疑。北の大地に張り巡らされた巧妙な罠に十津川警部が挑む。美しさと哀しみが滲む傑作推理小説。(講談社文庫)
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本当は知らない 薬屋探偵妖綺談
本当は知らない 薬屋探偵妖綺談
著:高里 椎奈
講談社文庫
電子あり
啓順純情旅
啓順純情旅
著:佐藤 雅美
講談社文庫
息子殺しの嫌疑で火消し頭の聖天松(しょうでんまつ)から追っ手をかけられる医師崩れの啓順は、伊勢の縄張り争いの最中、かつて救ったおきよが会いたがっていると聞いた。縄張りも捨て助っ人として向かった伊豆でおきよと再会し、互いの気持ちを確かめ合ったのも束の間、またも別れる運命に。「逃亡者」啓順シリーズ完結編。(講談社文庫) 討手を覚悟で女の許へ。啓順シリーズ第三弾。殺しの濡れ衣を着せられた江戸の町医者啓順は、執拗に迫りくる追っ手の刃をかいくぐり、以前助けたきよのもとへと向かう。「逃亡者」を描くサスペンス時代小説。
電子あり
終決者たち(上)
終決者たち(上)
著:マイクル・コナリー,訳:古沢 嘉通
講談社文庫
3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。エリート部署である未解決事件班に配属された彼は、17年前に起きた少女殺人事件の再捜査にあたる。調べを進めるうち、当時の市警上層部からの圧力で迷宮入りとなっていた事実が判明。意外な背後関係を見せる難事件にボッシュはどう立ち向かうのか。 復職刑事、迷宮難事件に挑む! ロス市警にハリー・ボッシュが戻ってきた。 未解決事件を追う“クローザー=終決者”として。 3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。エリート部署である未解決事件班に配属された彼は、17年前に起きた少女殺人事件の再捜査にあたる。調べを進めるうち、当時の市警上層部からの圧力で迷宮入りとなっていた事実が判明。意外な背後関係を見せる難事件にボッシュはどう立ち向かうのか。 <“コナリー最高傑作!”全米各紙誌も賞賛> 「横溢する緊張感……素晴らしい!」――ワシントン・ポスト紙 「コナリーは警察小説というジャンルを見事に再生させた」――ニューヨーク・タイムズ紙 「心奪われる、刺激的な物語」――ウォール・ストリート・ジャーナル紙 「彼は最高に優れた犯罪小説家だ」――ニューヨーカー誌 「コナリーの鋭敏な観察眼はレイモンド・チャンドラーに匹敵する。物語を通してサスペンスは一時も失われない」――ロサンジェルス・タイムズ紙
電子あり
庭の桜、隣の犬
庭の桜、隣の犬
著:角田 光代
講談社文庫
夫婦って、家族ってなんだろう? 愛でも嫉妬でもない、なにかもっと厄介なものをど真ん中に抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 3LDK35年ローン、郊外のマンションに暮らす30代夫婦の生活を揺らす、さざ波のような出来事を通して、現代の家族のあてどない姿をリアルに描いた傑作長篇小説。 夫婦が暮らす どこでもない場所 夫婦って、家族ってなんだろう? 愛でも嫉妬でもない、なにかもっと厄介なものをど真ん中に抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 3LDK35年ローン、郊外のマンションに暮らす30代夫婦の生活を揺らす、さざ波のような出来事を通して、現代の家族のあてどない姿をリアルに描いた傑作長篇小説。
電子あり
密封 奥右筆秘帳
密封 奥右筆秘帳
著:上田 秀人
講談社文庫
立花併右衛門は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆組頭。権勢を誇った田沼意次の孫意明の死亡届を見て、12年前の田沼意知刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟を護衛につけるも、2人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。2009年この書き下ろし時代小説がすごい! 第1位。(講談社文庫) 右筆の筆が、剣士の太刀が、幕政の闇をぶった斬る! 無類の斬れ味、上田秀人、講談社文庫に初見参! 立花併右衛門(へいえもん)は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆(おくゆうひつ)組頭。権勢を誇った田沼意次(おきつぐ)の孫意明(おきあき)の死亡届を見て、12年前の田沼意知(おきとも)刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟(ひいらぎえいご)を護衛につけるも、2人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。〈文庫書下ろし〉
電子あり
新装版 剣法一羽流
新装版 剣法一羽流
著:池波 正太郎
講談社文庫
秘伝書を盗んだのは根岸兎角(とかく)という剣士だった。 兎角を追う小熊と、後塵を拝す泥之助。秘伝書を巡り、生き様が大きく分かたれる。男達の荒ぶる人生を活写する傑作短編7編。 常陸の国。諸岡一羽斎(もろおかいっぱさい)の屋敷から、剣法一羽流の秘伝書が盗まれた。盗んだのは、一羽斎の高弟のひとり、根岸兎角。残る剣士、岩間小熊は奪回を心に誓うが、いったい秘伝書には何が記されていたのか――。表題作ほか、人斬りに失敗した刺客、秘命に斃(たお)れた隠密など、懸命に生きる男たちを活写した7編収録。
クリスタル殺人事件
クリスタル殺人事件
著:吉村 達也
講談社文庫
人気爆発で有頂天の若手評論家・榛名洋一郎の美人妻に、AV出演の過去が? ビデオ映像という「動かぬ証拠」ならぬ「動く証拠」を突きつけられ、絶体絶命。殺人まで犯して守ろうとした秘密に、驚愕のドンデン返し! 世界最短?の400字小説、本邦初の衝撃の「あとがき」小説など、吉村達也の多彩な大逆転ワールドが展開。意外性満点の逆転連発、予想外の結末ばかり!
電子あり
清談 佛々堂先生
清談 佛々堂先生
著:服部 真澄
講談社文庫
和のトリビア満載のミステリー 「お茶目」で「お節介」平成の魯山人が美にまつわる難事を解決! いつもブツブツ文句をいうから、笑った顔が仏のようだから、「佛々堂(ぶつぶつどう)先生」。平成の魯山人とも呼ばれる美の達人が東奔西走、降ってわいた難事を人知れず解決する心躍るミステリー。書画、骨董、季節の室礼(しつらい)、現代美術に美食まで……和のトリビア満載の、欲張りで心癒されるエンターテインメント! ご堪能あれ! 先生の根っこにあるのは、「美しいもの」を、自分の五感で存分に味わいたい、という、真っ直ぐな欲望、である。その欲望を充たすために大掛かりな企みを企てる(中略)勿論、先生の“見たい”“食べたい”であるからして、そんじょそこらのものではあり得ないのだけれど。――<解説より>
私は好奇心の強いゴッドファーザー
私は好奇心の強いゴッドファーザー
著:原田 宗典
講談社文庫
「私は好奇心の強い女」……。新聞広告でみかけた魅惑の題名。思わず新聞を切り抜く原田少年だが、親に知られると恥ずかしい。ごまかしついでに始めた映画宣伝コレクションは、やがて原田少年を「ゴッドファーザー」へと誘う(表題作)。赤ん坊・原田宗典が、少年、青年、そして父親へと成長する間、いつも映画は傍にあった。軽妙にかつ愉快に描かれるシネマへの愛と家族への思い。やがて胸が熱くなる名エッセイ集。(講談社文庫) 銀幕の前で育った少年。映画は偉大な父なのだ。 偉大なる父(ゴッドファーザー)と生来の妄想力が、ムネノリ少年を映画好きにした。「007」でスパイを目指し、18禁作品上映館への突入を敢行した彼は、2児の父となっても映画少年でありつづける。3代にわたる銀幕との付き合いの末に訪れた「至福のとき」とは? 抱腹絶倒、そして誰もの胸に迫る、傑作シネマ&家族エッセイ。
電子あり
宮部みゆき選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002
宮部みゆき選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002
編:日本推理作家協会,編:宮部 みゆき,著:生島 治郎,著:森村 誠一,著:小松 左京,著:佐野 洋,著:都筑 道夫,著:原 リョウ,著:夏樹 静子
講談社文庫
美しい謎(ミステリー)とともにタイムトリップする 選者・宮部みゆきによる宝箱のようなアンソロジー 1970年代からの30年間、ミステリー界に何が起こったのか? 人気作家が膨大な数の短編小説の中からベスト・オブ・ベストを選ぶ「謎」シリーズの第2弾。今回のミステリー・ブレンダーは宮部みゆき。選者による解説が、各年代を象徴する「謎」を解き明かす。7作品を収録した、極上のアンソロジー。 「男一匹」――生島治郎 「企業特訓殺人事件」――森村誠一 「闇の中の子供」――小松左京 「暗い窓」――佐野洋 「首くくりの木」――都筑道夫 「歩道橋の男」――原りょう 「酷い天罰」――夏樹静子
乱気流 小説・巨大経済新聞(下)
乱気流 小説・巨大経済新聞(下)
著:高杉 良
講談社文庫
宇野社長のワンマン体制となった東経産新聞グループは赤坂のクラブを舞台に「下半身共同体」と囁かれる有り様。社長室に異動した倉本は、子会社の手形流出という仰天情報を得て常務に詰め寄った。醜聞にまみれた経営陣に対する記者たちの闘いが今始まる――。第四の権力たるべき新聞の自浄力を問う衝撃作。