講談社文庫作品一覧

徳川家康歴史紀行5000キロ
講談社文庫
歴史と旅の楽しみ家康の生涯を辿る。
松平郷、浜松、小牧、長久手、鉄路とバスで訪ね歩く13の好エッセイ。
江戸幕府265年の礎(いしずえ)を築いた戦国武将・徳川家康の波乱の生涯を、東海道本線、飯田線、名古屋鉄道、東名高速バスを使って訪ね歩く。雪深い三河松平郷から岡崎、浜松、関ヶ原を経て終焉の地駿府久能山へ。日本各地5000キロもの旅と歴史を楽しく綴った好エッセイ。(『徳川家康タイムトラベル』改題)

熱月
講談社文庫
崇拝者と仕事を得て、華やかに賑やかに生きたい。美貌と強い運と恐れを知らぬ実行力で、文子は日本を飛び出した。教養はあるが生活者としては無力な武林夢想庵(たけばやしむそうあん)を夫に、オリエンタル・ブームのパリで、様々な恋の遍歴を続けた文子はしかし……。破天荒に、きらめいて生きた女の熱い人生を描く、傑作長編小説。(講談社文庫)
奔放な愛の遍歴と夢に燃えつきた女の生涯
崇拝者と仕事を得て、華やかに賑やかに生きたい。美貌と強い運と恐れを知らぬ実行力で、文子は日本を飛び出した。教養はあるが生活者としては無力な武林夢想庵(たけばやしむそうあん)を夫に、オリエンタル・ブームのパリで、様々な恋の遍歴を続けた文子はしかし……。破天荒に、きらめいて生きた女の熱い人生を描く、傑作長編小説。

薄荷草の恋
講談社文庫
遠距離恋愛のひかると田口は、なかなか一緒に過ごせない。ひかるがハードな仕事の合間を縫って、久々に4日間休みが取れたと思ったら、すれ違い。会いたさが不満になって、「仕事、やめっ言うんじゃ! 」「何よっ! 」と喧嘩になるが……。表題作はじめ、男女の本質と恋愛の妙を温かく描いた8篇の恋愛小説集。
女だって、見栄も意気地も、意地っ張りもある。
私にとってのアロマセラピーは、アイツの大阪弁かもしれない。
遠距離恋愛のひかると田口は、なかなか一緒に過ごせない。ひかるがハードな仕事の合間を縫って、久々に4日間休みが取れたと思ったら、すれ違い。会いたさが不満になって、「仕事、やめっ言うんじゃ! 」「何よっ! 」と喧嘩になるが・・・。表題作はじめ、男女の本質と恋愛の妙を温かく描いた8篇の恋愛小説集。

「更級日記」を旅しよう
講談社文庫
都から遠い上総の国で育った少女は、父親の帰任で京へ戻ると、かねて憧れの「物語」に読みひたる。「源氏物語」の夕顔や浮舟のようになれたら、と密かな望みを持ったが、現実には地味で平凡な結婚生活と、夫の死が待っていた……。ゆかりの土地に、王朝の女心を訪ねる好読物。古典の旅シリーズ『更級日記』改題作品。

冬の蜻蛉
講談社文庫
子供たちと河原で野球をする圭一を愛した牧子は、ささいな出来事にも心が揺れ動くようになる──大人の男女の純な心の通い合いを、わずか40分の時の流れの中で見事に描いた表題作をはじめ、哀しくて、でも生きる勇気がわいてくる、7つの愛の物語。短編小説の名手が繰り出す珠玉の作品集!(『とんぼ』改題)

ものの見かた感じかた
講談社文庫
心にひびく言葉。感動の渡辺ワールド。
ゆたかな感性と冷静な医者の眼でつむぎ出された珠玉の名言集。
男と女、生と死、自然、創作……。性愛を中心テーマに多くの名作を生み出してきた作家のゆたかな感性と、医師としての科学的そして冷静な眼による視点から、つむぎ出された珠玉の名言集。小説、エッセイ、対談などから幅広く集めた、渡辺淳一からのアフォリズム(箴言[しんげん])とも呼べる、心のエッセンスを1冊に。

空夜
講談社文庫
幼ななじみの慎一が診療所の医師として戻り、真紀の心は波うつ。夫に仕事に疲れていた病弱な彼女に、生きる歓びが甦る。絢爛たる桜、一面の菖蒲、燃え上がる櫨(はぜ)の並木……、見慣れたふるさとの風景も色づいて見えてくる。四季の移ろいの中に揺れ動く大人の純愛を描いた、柴田錬三郎賞受賞作家の名作ロマン。(講談社文庫)
幼ななじみの慎一が診療所の医師として戻り、真紀の心は波うつ。夫に仕事に疲れていた病弱な彼女に、生きる歓びが甦る。絢爛たる桜、一面の菖蒲、燃え上がる櫨(はぜ)の並木……、見慣れたふるさとの風景も色づいて見えてくる。四季の移ろいの中に揺れ動く大人の純愛を描いた、柴田錬三郎賞受賞作家の名作ロマン。

小石川の家
講談社文庫
昭和13年幸田文は離婚し、娘の玉を連れ青々と椋(むく)の枝がはる露伴の小石川の家に戻った。万事に愚かさを嫌う祖父の小言の嵐は9つの孫にも容赦なかった。祖父の手前蹴とばしても書初めを教える母。「2度はご免蒙りたい」10年の歳月をクールにユーモラスに綴り、晩年の露伴、文の姿を懐かしく匂い立たせる。(講談社文庫)
祖父 幸田露伴、母 文との日々(芸術選奨文部大臣賞)
昭和13年幸田文は離婚し、娘の玉を連れ青々と椋(むく)の枝がはる露伴の小石川の家に戻った。万事に愚かさを嫌う祖父の小言の嵐は9つの孫にも容赦なかった。祖父の手前蹴とばしても書初めを教える母。「2度はご免蒙りたい」10年の歳月をクールにユーモラスに綴り、晩年の露伴、文の姿を懐かしく匂い立たせる。

死神のお気に入り 三姉妹探偵団(12)
講談社文庫
美しすぎて死神に狙われた室田春代の運命は 美貌の元高校教師・室田春代のまわりには、常に死者の影がつきまとう。継父は教え子に生命維持装置を外されて亡くなったし、教え子は教室から身を投げて自殺。夫は部下に射殺され、その部下も自殺してしまった。春代がすべてを操る犯人!?だが春代は「私は死神に狙われてるの」と国友刑事に異常接近中。

看護婦が見つめた人間が死ぬということ
講談社文庫
死を考えることは、生きることを学ぶこと。ひとつとして同じではない、人の死。それを看取ることで学べた、生きることの意味、愛することの尊さ……。それは死にゆく人々から、生きる人たちへの贈りもの。内科病棟で働く看護婦が出会った様々な死。その死を通して、私たちに生きることの意味を問いかける問題作。名作エッセイ。

天城大滝温泉殺人事件
講談社文庫
洞窟温泉の闇の奥から響いてきた、女の笑い声。和久井刑事がそれを聞いた翌朝、付近の旧天城峠トンネルで、全裸の女性死体が発見された! 殺されたのは踊子。「伊豆の踊子」ゆかりの天城大滝温泉にきていた志垣警部らが遭遇した殺人事件は、意表の展開を見せる。容疑者とみられる4人すべてが、これは自分の単独犯行だと主張したのだ!

南伊豆高原殺人事件
講談社文庫
血液型はB型・外国製スポーツカーに乗った若い男。東京と神奈川で起こった2件の婦女暴行殺人事件で残された手掛かりをもとに十津川班の捜査が始まる。必死の真相究明を続ける十津川をあざ笑うように第3の殺人が起こり、事件は3年前の大阪の連続殺人と関連して意外な展開をみせる。傑作長編ミステリ。

改訂完全版 異邦の騎士
講談社文庫
失われた過去の記憶が浮かび上がり、男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活に忍び寄る新たな魔手。名探偵・御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリー『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆した改訂完全版。幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。
失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリ『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆した改訂完全版。幾多の歳月を越えいま異邦の扉が再び開かれる。

嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話
講談社文庫
ここに登場のおとぎ話は昔知ったものと大違い。シンデレラは度外れた美貌と頭脳でママ母を辟易させる野心家。浦島太郎はただ若いだけの無神経な男。赤ずきんの真実は驚きです。「おとぎ話は心の傷」という著者が試みた、26篇の絵入りパロディは、ウソと思いつつホントと頷く、おかしくて怖い現代の寓話です。

生きかた上手はおしゃれ上手
講談社文庫
大人のオンナはおしゃれが違う!!流行服に手こずるのもイイ。前向きで心地よい装いのための36章
流行服を着る。その感覚で古い服を今年風に着てみる。なにげないセーターをさりげなく着る。手こずりますがそこがおしゃれの醍醐味。自分らしさが出るところ。素敵な装いは勇気が出ます。裸ではその人の生活がみえません。年を重ねる程に服は大事。生活に似合った前向きな服を工夫し心地よく暮らしませんか。

濡れ髪明神殺人事件
講談社文庫
京都府警本部に、事件の予告電話!? 現場は、縁結びで有名な知恩院の濡れ髪明神境内。そこには画商の死体が。そして、縁切りで知られる伏見瑞光寺の元政上人の墓近くで、貿易商の射殺死体が。ダイイング・メッセージは、円空仏。京の古刹を舞台に、縁結びと縁切りの神仏の伝説が交錯する事件に、赤かぶ検事が自ら乗りこんだ――。

疑心
講談社文庫
富豪の未亡人が自宅で不可解な転落死。残された遺言と莫大な財産をめぐり義理の子供2人と甥が対立。事件の背後には、マイアミ名士たちの複雑な利害が交錯していた。やがて、訴訟に絡む関係者が次々と不審な死や事故に見舞われる。遺言書偽造の証拠を必死に追う女性弁護士ゲイル。白熱のリーガル・サスペンス!

渇き
講談社文庫
愛する女が殺された時、2人の男は復讐を誓った。
女性記者レベッカが射殺された。彼女の「婚約者」と「恋人」は容疑者を突き止めるが、その人物は元FBI捜査官だった。狂信的な秘密組織を率い、「自由の砦」に住む男のもとに潜り込んで復讐の機会を狙う「恋人」は、仇の娘を愛し始める――夢のように美しい大地を舞台に、追憶と哀愁が全篇に漂う傑作サスペンス。

「東海道中膝栗毛」を旅しよう
講談社文庫
神田八丁堀の長屋住まい、お気楽お調子者の弥次・北2人が、伊勢詣りを思い立った。東海道を泊り泊り、品の悪いいたずらをくり返し、女と見ればからかい口説くドタバタの旅。「笑い」を愛する現代作家は、宿場町に2人の跡を辿って、あまりの阿呆らしさに絶句するが……。
古典の旅シリーズ『東海道中膝栗毛』改題

恢復する家族
講談社文庫
障害を持つ子供の苦しみを積極的に受けとめ、共に生きていくことによって家族もまた癒されていく。3歳のときすでにベートーヴェンやショパンに敏感に反応し、野鳥の声に示した興味に添うかたちで音楽に出会った光さんを父のやさしい文と母のあたたかい画で綴った感動の長篇エッセイ。
父のやさしい文と母のあたたかい画。人の心を癒し、恢復させる力は、どこにあるのか。感動の長篇エッセイ。
光さんと共に生きる。障害を持つ子供の苦しみを積極的に受けとめ、共に生きていくことによって家族もまた癒されていく。3歳のときすでにベートーヴェンやショパンに敏感に反応し、野鳥の声に示した興味に添うかたちで音楽に出会った光さんを父のやさしい文と母のあたたかい画で綴った感動の長篇エッセイ。