講談社文庫作品一覧

ダンス・ダンス・ダンス(下)
講談社文庫
失なわれた心の震えを回復するため、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく。渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで――。そこではあらゆることが起こりうる。羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人が――。デビュー10年、新しい成熟に向かうムラカミ・ワールド。

ダンス・ダンス・ダンス(上)
講談社文庫
『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。70年代の魂の遍歴を辿った著者が80年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。
はじまりはセントラルパ-クから(下)
講談社文庫
真実の愛とは何なのかを描く感動の長編小説平凡な教師の家族たちは,生命を救った大富豪のヘイズンから様々な援助を受け,外国旅行までさせてもらうのだが,そうした施しの結果として失ったものは何か?
はじまりはセントラルパ-クから(上)
講談社文庫
幸せな愛・人生の姿を感動的に描く長編小説貧乏だが愛情にはあふれている一教師の家にある日突然飛びこんできた大富豪の男.この日を境に平凡な一家に潜在していた様々な人間と家庭の問題が浮上し始めた.

源頼朝(下)
講談社文庫
徒手空拳の頼朝が、なぜ天下を取れたのか? 金も力もなく、天下の形勢をよくみる眼だけで、乱世の覇者となる。平家討滅に大功ある弟たち――義経、範頼を非情にも粛清する。そして京都の公家をたくみに操縦し、権力の座を固めていく。頼朝をめぐる人々の動きを綿密に描き、波乱万丈の後半生を辿る歴史小説。
徒手空拳の頼朝が、なぜ天下をとれたのか?金も力もなく、天下の形勢をよくみる眼だけで乱世の覇者となる。平家討滅に大功ある義経、範頼を粛清する非情の権力操縦など、頼朝の後半生を綿密に辿る歴史小説

源頼朝(上)
講談社文庫
父・義朝の野望が破れて後に固める頼朝の志とは? 新興武士団の力を背景に、権力の座をめざした父の行く末を、よくよく観た頼朝は、「武力だけでは、天下は取れない!」と悟る。乱世を舞台に、権謀術数が渦巻く闘いに身を投じた、熾烈な人間像を描く。伊豆の地から天下を窺う、頼朝の胸中には何が去来したか?
父・義朝の野望が敗れて後に固める頼朝の志新興武士団の力を背景に、権力の座をめざした父をよく観た結果、「武力だけでは天下は取れない」と悟る。乱世を舞台に策謀渦巻く闘いに身を投ずる頼朝の行方は?

仮想敵国ニッポン
講談社文庫
日本人は、日米経済摩擦の問題を経済の土俵だけで解決できる、と錯覚している。だが、本書の政治・軍事情報などの分析によって、巨大な実像を結んでいくアメリカの奥深い戦略を知ることで、その思いこみが幻想だったことに気づき、日本の戦略的な脆弱さに肝を冷やすはずである。日本の経済最前線で活躍中の、ビジネスマン必読の書。アメリカの対日戦略の恐るべき実態ーーアメリカは日本を敵と見なしている!
日本を敵と見なすアメリカの戦略を明かす。日本人は、日米経済摩擦の問題を経済の土俵だけで解決できると錯覚している。しかし、アメリカの奥深い戦略を知れば、その思い込みが幻想だと気づくはずである。

反逆(下)
講談社文庫
なんたる上さまの冷酷――命乞いをする幼な子の首を刎ねた信長、秀吉と光秀、2人の心理的競い合いを楽しむ信長。信長を討つことは天の道!光秀は長い間心に沈澱していた反逆の囁きから解き放たれた……。戦いの果てにみた人間の弱さ、悲哀、寂しさを、そして生き残った村重、右近らの落魄の人生を描く。

反逆(上)
講談社文庫
1度でもいい。上さまの……あの顔に……怯えの影を見たい――己れの力に寸分の疑いをもたぬ信長の自信、神をも畏れぬ信長への憎しみ、恐れ、コンプレックス、嫉妬、そして強い執着……村重、光秀、秀吉の心に揺らめく反逆の光を、克明に追う。強き者に翻弄される弱き者たちの論理と心理を描ききった歴史大作。

柳生非情剣
講談社文庫
ベ-ト-ヴェンな憂鬱症
講談社文庫
ベ-ト-ヴェンとチェルニ-師弟のミステリピアノの試合相手バウエンハイトに台所で死なれてしまった楽聖は弟子のチェルニ-と恩人グィチアルディ伯爵令嬢に助けられて―.音楽ミステリの短篇を4編収録.
忠臣蔵(上)
講談社文庫
森村誠一が現代的視点から描破した新忠臣蔵時は元禄十四年、赤穂城主浅野内匠頭は勅使下向に際し接待役を命じられた。指南役は高家吉良上野介。江戸中を震撼させた“松の廊下刃傷事件”は目前に迫って

市塵(下)
講談社文庫
外交内政の両面で新井白石は難題に挑んでいく。朝鮮使節への対応、南蛮人の取調べと海外新知識の吸収、そして網吉時代に乱れた経済立直しのために通貨改革……正論を吐く白石に敵も増えて家宣の死で運命はまた大きく変わる。市井から出て多大な業績を残した白石を描いた歴史小説。

市塵(上)
講談社文庫
貧しい浪人生活から儒者、歴史家としてようやく甲府藩に認められた新井白石は、網吉の死後、六代将軍家宣となった藩主とともに天下の経営に乗り出していく。和漢の学に精通し、幕政改革の理想に燃える白石を待ち受ける厚い壁。偉大な人物を人間的に描いて新しい光を当てた長編歴史小説力作。

浪花少年探偵団
講談社文庫
竹内しのぶ、25歳、独身、短大卒。大阪大路小学校6年5組担任の教師。ちょっと見は丸顔の美人だが、口も早いし手も早い。そのしのぶセンセのクラスの福島の父親が殺された。事件解決のためにしのぶセンセと教え子探偵団が大活躍。エリートの本間と刑事の新藤もしのぶをめぐって恋のさや当て大捜査戦。
時代小説傑作選 大川端上げ潮どき
講談社文庫
池波正太郎,藤沢周平氏らの名品13作収録時代小説の名短編を集めた年鑑(代表作時代小説)の2年分から厳選するアンソロジ-.村上元三,池波,藤沢南條各氏ベテランから津本陽,杉本苑子氏ら中堅13作

有明の別れ
講談社文庫
源氏物語のあとを承ける、男装の姫君の数奇な一生を描く王朝物語ーー右大将・尚教は、秀れた資質の美貌の貴公子であったが、女たちの憧れを振り切って、一人身で通していた。それは、父・左大臣の奇怪な謀のせいで……。王朝貴族たちの自由奔放な恋愛と、そこに清清しく生きた、数奇な運命の人の物語。源氏物語以後の物語は殆ど散逸したが、有明の別れは劇的に800年ぶりに写本が発見され、一大旋風をまき起した。その800年ぶりに発見された奇蹟の愛の古典を、見事に蘇生させた、傑作長編小説。奇想天外な愛の物語の見事な再現!
千葉周作(下)
講談社文庫
幕末三剣士とうたわれた男の武の道の生涯.一刀流浅利又七郎の門を出た周作は,自分の信じる剣を生きるべく,遂に一派を開いた.神田お玉が池の道場に門弟三千人,江戸随一の華やかな足跡を語る時代長編.
千葉周作(上)
講談社文庫
北辰一刀流を創始した男を鮮烈に描く大作.北辰夢想流の允可を受けた剣術家,千葉幸右衛門の二男として陸前国に生れた周作は,天性の資質で頭角をあらわし,才能を惜しむ家族の力で江戸へ遊学に出て来た.

中国発掘物語
講談社文庫
北京原人化石、殷墟発見など地中の夢を探るーー北京原人、50万年前のヒト。第二次大戦時、その「遺骨」はどこへ消えたのか? ついに実在が証明された殷王朝、ではその前の夏王朝は? 20世紀に入り、中国では次々と新しい遺跡が発見され、発掘された。奴隷王朝の実態、青銅時代の流転、さまざまな墓陵の謎……。地中からの歴史の響きを詳細にさぐる。