講談社文庫作品一覧

戦国快盗 嵐丸 今川家を狙え
講談社文庫
女にゃ弱いが腕は立つ。
狙うは一攫千金!
嵐丸に破れぬ屋根はない。
一匹狼の盗賊・嵐丸は桶狭間での敗戦後も賑わいが続く駿府にいた。
武家屋敷に侵入し、隠し金山の地図を目にした嵐丸は濡れ手に泡のぼろ儲けをもくろむが、腐れ縁で美貌の女盗賊・麻耶が計画に絡んでくる。さらに怪しい牢人・沢木も登場し、各自の思惑が交錯。
騙し騙され、三つ巴のお宝争奪戦が始まった──。
『八丁堀のおゆう』『入舟長屋のおみわ』著者の新シリーズスタート!
文庫書下ろし痛快時代小説。

仮面山荘殺人事件 新装版
講談社文庫
こんな結末、どうやって考えた!?
孤立した館で、
誰もが嘘をついている。
東野圭吾の傑作、一冊読むならコレ
一冊完結のどんでん返し!
☆☆☆
湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。
車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、
そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。
逃げられず、助けも呼べない隔離環境で、
さらに殺人事件が発生。
現場の状況から銀行強盗が犯人ではありえない。
一同は疑心暗鬼を深め、犯人を探し始める。
東野圭吾、驚愕の初期傑作!

魔食 味見方同心(二) 料亭駕籠は江戸の駅弁
講談社文庫
贅を極める「料亭駕籠」で旗本暗殺事件が起こる。美食家が集まる謎の組織「魔食会」が絡むのか。大人気書下ろし時代小説シリーズ!
近ごろ話題の「料亭駕籠」。駕籠に乗って江戸の名所を巡りながら、人気料亭の弁当をつかうというもので、客足が絶えないらしい。そんな折に大きな事件が起こる。旗本・笠原忠義が駕籠に乗っている最中に暗殺されたのだ。当日は駕籠かきや供の者も凶行に気づかず、名所巡りの順路を通り終えて出発した料亭に戻ったところで、事件が発覚したらしい。魚之進は有力な旗本・中野石翁のご指名で、味見方ながら本来の職責を超えて事件の真相を調べることに……。

氷の轍
講談社文庫
新たな刑事の名は、大門真由――
寒風吹きすさぶ釧路の海岸で他殺体が発見された。被害者は札幌の元タクシー運転手・滝川、八十歳。生涯独身で身寄りもなく、自宅からは北原白秋の詩集『白金之独楽(はっきんのこま)』が見つかる。先輩刑事の片桐とともに捜査にあたる真由は、孤独な老人が最後に縋ろうとした恋心を糸口に、事件を紐解いてゆく。
直木賞作家が放つ長編ミステリー、北海道警釧路方面本部シリーズ第2弾!
解説は本作をドラマ化した映画監督の瀧本智行氏!
24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』、第二弾『氷の轍』に続き、7月『起終点駅 ターミナル』、8月『霧』と続きます。

死にふさわしい罪
講談社文庫
「愛」を解くのは、
どんな謎より難しい。
高校の秋休みに神戸の別荘を訪れた上杉和典は、駅で出会った女性が、少女マンガ家の伯母と隣家に住む気象予報士と知る。彼女の夫は一年前の十三夜に失踪していた。かつての探偵チームKZの仲間たちにも知恵を借りながら、真相を突き止めようとする和典は、事件の鍵を握ると思われた伯母に接触を試みる。
平家落人伝説の残る宝沼。
そこに眠るのは、財宝か、
平家の亡霊か、それともーー?
天才高校生・上杉和典が真相に挑む!

ハロルド・フライのまさかの旅立ち
講談社文庫
65歳のハロルドに元同僚の女性から、末期癌でホスピスにいるという手紙が届く。
彼は20年会っていない彼女に返事を書くが、ポストへの投函を躊躇ううちに、一人で1000キロの道を歩き、直接気持ちを届けようと決意する。
徐々に明かされる家族の秘密に世界が泣いた感動作。
2024年6月7日、日本で映画公開!
2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位!
2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞!
全世界600万部!
37ヵ国で刊行!
『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』改題

暁の火花 公家武者信平ことはじめ(十六)
講談社文庫
累計140万部突破!
これぞ江戸活劇!
実在した公家武者を描く
大人の時代小説
実在した公家武者の爽快無比な立心譚、始まりの物語第十六弾!

湯けむり食事処 ヒソップ亭3
講談社文庫
料亭から引き継いだ仕出し弁当も好評で、ようやく軌道に乗ってきた「ヒソップ亭」。ところが、今度は温泉旅館「猫柳苑」の客足が伸び悩み、恩人でもある幼なじみの支配人夫婦の力になりたい店主の章は、かつてパティシエを目指していた安曇が弁当にそえるスイーツの人気ぶりに注目し――。
えっ、スイーツ!?
ヒソップ亭がカフェ開設!? 甘辛両党、いらっしゃい!
『ひとり旅日和』の著者の人気シリーズ最新作、文庫書下ろしで登場!

マイスモールランド
講談社文庫
第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞・特別表彰を受けた映画『マイスモールランド』を監督自身が小説化!
ここにいたい。願うことも罪ですか?日本で暮らすクルド人少女の願いと闘いの物語。
幼いころから日本で育ち、埼玉の高校に通うクルド人の少女サーリャは、バイト先で東京の高校生・聡太と出会う。県境を流れる荒川の岸辺で、少しずつ心を通わせていく二人。しかしある日突然、在留資格を失ったサーリャの家族は、就労を禁じられ、自由に移動することもできなくなる……。
現代社会の不条理を、居場所を求めて闘う一人の少女の視点で描き、ベルリン映画祭で高く評価された映画『マイスモールランド』(2022年5月6日公開・嵐莉菜、奥平大兼出演)を監督自ら小説化した注目作。
第72回ベルリン映画祭ジェネレーション部門正式招待

毎日世界が生きづらい
講談社文庫
できないことを、数えないで。
どうやって生きていいのか分からない。
自分を責め続ける、小説家志望の私。
夢を抱いた仕事に躓く、会社員の夫。
そして、インコのピピ。
心理サスペンス『誰かが見ている』でメフィスト賞を受賞した著者が挑む新境地。
小さな家族の幸せをめぐる物語。
――美景はうまいことやったよなー。
旦那に稼ぎがあるから、なんの心配もないだろ?
パートでお小遣い稼いでたらいいんだし。(略)
傍から見れば、なんの悩みもなく、苦労もなく、ぼんやりと生きているように映るのだろう。(略)
うまくいかない自分を責める妻の気持ちを、想像することもできないのだろう。――本文より
美景と雄大は結婚して十年。
ある日、妻の書斎に入った夫は何か様子が違っていることに気づく。
ままならない毎日をどのように生きてきたかを語り出す二人。
小説家になる夢を叶えたかった美景。
夢を抱いた仕事に躓く雄大。
二人をつなぐインコのピピ。
メフィスト賞作家の新境地となる、小さな家族の幸せを探す物語。

いちまい酒場
講談社文庫
累計25万部『珈琲屋の人々』シリーズ著者が描く、
酒場“人情”小説。
串揚げか味噌おでん、漬物、酒。
千円「いちまいセット」と、人々の物語に。
あなたの心が温まる。
ひとときの安らぎを求めて、酒場『いっぱい』に、
今宵も客がふらりとやってくる。
西武新宿駅に近い裏通り。酒場『いっぱい』には、店主室井諒三自慢の「いちまいセット」――千円でビールか焼酎、串揚げ四本か味噌おでん、漬物の小鉢がつく――と、ひとときの安らぎを求めて今夜もふらりと客がやってくる。
しみじみ心温まる人間ドラマに定評のある著者が描く酒場人情小説。
〈文庫オリジナル〉

キネマの天使 メロドラマの日
講談社文庫
映画の裏に、名探偵あり!
監督の右腕、スクリプターの亜矢子に、
今日も謎が降りかかる――
大人気シリーズ第2弾
〈内容紹介〉
映画の撮影現場で、映像に関わるすべてを記録し、管理する――。
スクリプターの東風亜矢子は、いい映画を作るため、
正木監督の無茶なリクエストに応えて奔走する日々だ。
だが今回は、資金調達が難航し、撮影に入れない。
頭を抱える監督の前に、高校時代の憧れの同級生が現れ……。
大人気ミステリー第2弾!

ブラッドマーク
講談社文庫
野球選手に、禁断の疑惑。
探偵ジョーに、メジャー球団から依頼が。
獲得を目指す有望選手を調査してほしいという。
やがて、スポーツ賭博の疑いが浮上し……。
至高のハードボイルド!
〈内容紹介〉
弟子も独立し、探偵ジョーは引退を考え始めていた。
そんな中、メジャー球団から依頼が舞い込む。
獲得を目指す有望選手が抱えるトラブルを、調査してほしいという。
尾行中、ジョーの目の前で誘拐が発生。
さらに、スポーツ賭博の疑惑が浮上し……。
「大人の男」の美学が詰まったハードボイルド!
【文庫書下ろし】

QED 神鹿の棺
講談社文庫
茨城県山中の寂れた神社で大瓶に入った白骨死体が発見される。
その話を友人の小松崎から聞いた桑原崇は、由緒不明の神社の祭神に興味を抱き、茨城へ。
彼らが現地に到着する前に新たな遺体が瓶のなかから発見されたという報せが。
「水死かな」
次の事件を予見する崇の目に見えているものとは?
QED最新作!

凍原
講談社文庫
下を向いても上を向いてもこの町は銀鼠色だ――
17年前、弟を行方不明で失った松崎比呂は、刑事となって釧路に帰ってきた。その直後、釧路湿原で青い目の他殺体が発見される。先輩刑事の片桐周平と捜査を進めると、そこには激動の時代を生き抜いた女の一生が深く関わっていた。
直木賞作家が放つ長編ミステリー、北海道警釧路方面本部シリーズ第1弾!
解説は新直木賞作家の河﨑秋子さん(『ともぐい』)!
24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』に続き、6月には『氷の轍』、7月『起終点駅(ターミナル)』、8月『霧(ウラル)』と続きます。

余命一年、男をかう
講談社文庫
「いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」この一言からすべてが変わったーー。
楽しくなくても、平気で生きてきたはずなのに。
コスパ重視の独身女性が、年下男に数十万円を渡してはじまる涙と笑いの物語
節約とキルト作りが趣味の40歳独身、片倉唯。健やかでコスパのいい老後を迎えるために頑張っていたが、
無料で受けた検診で子宮がんと告知される。病院のロビーで会計待ちをする唯に、
ピンクの髪の男がお金を貸してほしいと頼んできた。人生はどこまでお金で割り切れるのか。
涙と笑いの第28回島清恋愛文学賞受賞作。
幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。
ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。
医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。
病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭(ヘア)の、どこからどうみてもホストである男が現れ、
突然話しかけてきた。
「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から、唯とこのピンク頭の男との奇妙な関係が始まる。

悲衛伝
講談社文庫
クライマックス突入!
宇宙へ飛び立った空々空 に、 予想外の来訪者が――。
累計95万部突破〈伝説シリーズ〉第8巻。
地球撲滅軍の英雄・空々空の新たな任地は、宇宙。
人類の敵『地球』から逃れた安全地帯で、
科学と魔法の融合実験を繰り返すことになったのだ。
だが、人工衛星『悲衛』に乗って地球を発った少年の前に、
思わぬ来訪者が現れる。
彼女は、『月』だと名乗り……!?
最終章『宇宙編』突入の、〈伝説シリーズ〉第8巻!

捻れ家 古道具屋 皆塵堂
講談社文庫
若い筆職人の念次郎が飲み仲間の取引先の若旦那松助と夜、迷い込んだ大きな料理屋。広い宴席には誰の姿もなく、二階にあがると、なぜか真っ昼間の明るさだった。いったい、ここはどこなのか? いつなのか? そして松助も「煙のように」姿を消した。外に出た念次郎はさんざんさまよったあげく、深川の皆塵堂の大家の清左衛門に救われる。
松助の祖父の亀松は、明和の大火のときに、目黒の料理屋で飲んでいて火事に巻き込まれた。その後金貸しとして儲けるが、十八年後に姿を消し、死体で発見された。松助の父の松蔵は、それから十八年後にやはり突然姿を消し、やはり死体で発見されている。松助は、祖父と父の死について、叔父の継右衛門からくわしくは聞かされていなかった。そして今年は、父の松蔵が死んで、十八年後にあたる。松助は大丈夫なのか?
清左衛門から曰くものを扱う古道具屋皆塵堂を教えてもらった念次郎は、皆塵堂を拠点に、姿を消した松助を探しはじめる。
幽霊の見える太一郎も、さすがに時空がねじれていると、気配が読めず、今回は役立ちそうにない。
料理屋、二階建ての長屋、湯屋、大店など建物にまつわる因縁のある屋敷で繰り広げられる幽霊譚。
大江戸版ホーンテッド・ハウスに、皆塵堂の面々は、どう立ち向かうのか?

掟上今日子の裏表紙
講談社文庫
今日子さんが、逮捕!?
名探偵の潔白を証明すべく、
『忘却探偵の専門家』厄介が奔走する!
最速の名探偵・掟上今日子が逮捕された。
だが忘却探偵ゆえに、まったく身に覚えがないという。
取り調べを担当するのは、ベテラン刑事・日怠井。
今日子さんとは因縁の再会だ。
手がかりを得るべく、かつて誤認逮捕した青年・隠舘厄介に助言を求めると、
意外な見解を示され……。
大人気ミステリー第9巻!

人でなしの櫻
講談社文庫
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村山由佳氏 絶賛
ラストの情景はぴたりと見事に着地が決まって、これしかないという美しさだ。
ひとは、こういうカタルシスを覚えたくて物語を読むのだろう。
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凄絶な愛の物語。
父が壊した女。それでも俺は、あの女が描きたい――。
【内容紹介】
若き日本画家・竹井清秀は、病で死が迫っていた。
ある晩、緊急事態が起きたと連絡を受け、
絶縁していた天才料理人の父・康則のマンションへ向かう。
目の当たりにしたのは、父の死体。
そして、全裸の少女。
彼女は、康則によって十一年間ここに閉じ込められていた――。
芸術と愛、その極限に迫る圧巻の衝撃作。