講談社文庫作品一覧

殿の幽便配達 幻想郵便局短編集
殿の幽便配達 幻想郵便局短編集
著:堀川 アサコ
講談社文庫
あの世とこの世の橋渡しを担う登天郵便局には死者が残して行く手紙や、 生者の書いた届けられない手紙がたどり着く。 そして亡くなった人も。 幽便配達の登天さんは、郵便局を訪ねてきた「殿」と配達に出かけることに。 ウイルスや熊から平安貴族まで転生をくり返している「殿」の意外な正体は? 〈文庫書下ろし〉
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北緯43度のコールドケース
北緯43度のコールドケース
著:伏尾 美紀
講談社文庫
第67回江戸川乱歩賞受賞作 待望の文庫化! 異色の女性エリートノンキャリが、組織の闇に翻弄されながらも、未解決事件(コールドケース)の真相にせまる。 新たなヒロイン、新たな警察小説、ここに誕生! 「読者を翻弄するストーリーテリングの技は新人離れしている」宮部みゆき (読売新聞2021年11月21日書評) 「ミステリ好きなひとにとって、至福の時だ。ああ、このお話、読んでよかった」新井素子 (解説より) 博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子。 北海道警察で現場経験を積む沢村は凍てつく一月、少女死体遺棄事件の捜査に加わる。 発見された少女は五年前に誘拐され行方不明となっていた島崎陽菜だった。 容疑者死亡で未解決だった事件は沢村を呑み込むように意外な展開を見せる。 第67回江戸川乱歩賞受賞作。
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揺籠のアディポクル
揺籠のアディポクル
著:市川 憂人
講談社文庫
孤立した無菌病棟に、少年と少女。 翌朝、一人だけになった。 ☆☆☆ 『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による 甘く切ない青春の痛みをまとった 本格ミステリ ☆☆☆ 無菌病棟、通称《クレイドル》。 タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。 不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。 コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。 二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか?  震える結末!
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卒業
卒業
著:ごとう しのぶ
講談社文庫
シリーズ累計500万部突破の大人気BL小説《タクミくんシリーズ》(角川ルビー文庫刊)。 「祠堂(しどう)」の名を冠する男子校の生徒たちの群像劇でもある同シリーズは、原作挿絵を担当するおおや和美によるコミカライズ、3度の音声ドラマ(ドラマCD20枚以上)化、舞台化、6度の映画化を経て、今なお関連シリーズが意欲的に発表されている一大コンテンツです。 シリーズ最初の作品が発表されて30年以上となる現在も、「BLのバイブル」「BL小説の金字塔」として、また多彩なキャラクター陣の成長を見守る壮大な物語として、ごとうしのぶファンのみならず、BLファンからの絶大な支持を得ています。 「タクミくん」シリーズ最終巻では、葉山託生(タクミ)の恋人・崎義一(ギイ)が、祠堂学院で卒業を迎えることなく姿を消し、読者に衝撃を与えました。が、本作『卒業』では、その後の恋人たちの感動的な再会と、仲間による感動のサプライズの様子、また人気サブキャラクターたちの関係の深まりが描かれていきます。アラサーとなった主人公たちを描いた「崎義一の優雅なる生活」シリーズとの間をつなぐ重要な物語として、タクミくんファン必携の一冊となっています。 ・イラスト/おおや和美
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逸脱刑事
逸脱刑事
著:前川 裕
講談社文庫
東京大学卒業のノンキャリ警察官の無紋大介は、都内の弁天代署の生活安全課で 派手な事件とは無縁な日々を送っていた。弁天代署に、本庁から女性キャリアが出向してくる。 この女性キャリア桐谷杏華のファッションが警察官らしからぬ派手めなスタイルで 署内がざわつく。その騒ぎのさなか、管内で数年ぶりに殺人事件が発生する。 衆議院議員の秘書がホテルで刺殺され、一緒にチェックインした女性の行方が分からないという。 あるきっかけから、担当外の無紋と杏華が「逸脱」捜査をすることに。 それほど役に立つとは思えなかった、無紋のこだわり性格とひとつのスキルが、 事件の背景に隠された特秘犯にたどりつく!
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それでも前へ進む
それでも前へ進む
著:伊集院 静
講談社文庫
追悼・伊集院静。2000万人が泣いた伝説のエッセイ、待望の文庫化! めぐる季節とともに思い返す、家族、友、仕事、人生――。誰よりも多くの出会いと別れを経験した著者だから語れる、優しさに満ちた魂のメッセージ。JR東日本の車内誌「トランヴェール」の歴代人気No.1連載「車窓に揺れる記憶」に加え、3.11後のこの国の風景を語った特別エッセイ、角田光代、池井戸潤、中島京子、朝井まかて、塩田武士、加藤シゲアキの6人による追悼エッセイを特別収録。 230万部突破の国民的ベストセラー「大人の流儀」シリーズに連なる、小説家・伊集院静の魅力満載。悩み、迷い、立ち尽くす――それでも前へ進むための、すべての大人たちへの魂のメッセージ!
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朱色の化身
朱色の化身
著:塩田 武士
講談社文庫
事実が、真実でないとしたら。 累計80万部突破『罪の声』 本の雑誌が選ぶ2023年度ベスト10・第1位『存在のすべてを』につながる感動作 不条理な運命にもがいた、母娘三代の数奇な人生―― 昭和31年、4月。福井・芦原温泉を大火が襲う。 「関西の奥座敷」として賑わった街は、300棟以上が焼失した。 60年後、東京。元新聞記者のライター・大路亨は、失踪した謎の女・辻珠緒の行方を追ううちに、 芦原出身の彼女と大火災の因縁に気づく――。 膨大な取材で時代の歪みを炙り出す、入魂の傑作長編。 ◆◇◆◇各界から、絶賛の声!◇◆◇◆ ジャーナリズムの神髄を突いた展開に引きこまれて、ページをめくる手が止まらない。 ――長野智子(ジャーナリスト) 真実は人の数だけある。複雑に絡み合い、繋がった結末に息を呑みました。 ――小芝風花(女優) 圧倒的なリアリティを描き出した傑作。リアリティとは生の切実さであり、人間への敬意だと気づかされる。 ――河合香織(ノンフィクション作家) 何度も何度も、熱風が頬を掠めた。「今、なぜ私はここにいるのか」という根源的な問いを突きつけてくる。 ――武田砂鉄(ライター) 塩田さんの中でも新ジャンルを切り拓き、今の社会にとって、必要な作品を作り出した。 ――石戸諭(ノンフィクションライター) 情報というものとどう向き合うか試されているのは、大路だけでなく、読者も、である。 ――瀧井朝世(ライター) その女は、戦後日本社会の化身。ファクトとドラマのかつてない融合がここにある。 ――吉田大助(ライター) フィクションとノンフィクションの狭間を揺るがす、新たなジャンル誕生! ――三宅香帆(書評家)
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ダブル・トライ
ダブル・トライ
著:堂場 瞬一
講談社文庫
新ヒーローを獲得せよ。 ラグビー×円盤投の二刀流で五輪を目指す――。 天才アスリートの出現で、スポーツ用品メーカーの熾烈な戦いが始まる! 新ヒーローの登場に、日本中が沸いた。 7人制ラグビー男子日本代表・神崎が、円盤投の日本選手権で、日本記録に迫ったのだ。 球技と陸上の「二刀流」で五輪出場を果たせば、世界から注目される。 神崎と契約すべく、新興スポーツ用品メーカーの営業マン・岩谷は接近を試みるが……。 一発逆転エンタテイメント!
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猫は抱くもの
猫は抱くもの
著:大山 淳子
講談社文庫
夜に開かれる猫たちの集会。沙織と朝まで一緒にいたい良男、ゴッホに自分を描いてほしかったキイロ、名前にあこがれる三毛の子猫らが集まり何を話し合っているのか覗いてみるとーー。つまらなく見えて大切なもの、自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る、せつなく温かい連作短編集。 不幸ではないけれど、 ちょっと寂しかったんだ。 累計50万部突破「猫弁」シリーズの著者が描く、猫と人間の”つながり“の物語 【もくじ】 はじめに  第一話 良男と沙織  第二話 キイロとゴッホ  第三話 哲学者  第四話 それぞれのクリスマス  第五話 ルノワール 文庫版あとがき 崖下の猫
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ブラックボックス
ブラックボックス
著:砂川 文次
講談社文庫
第166回芥川賞受賞作。 ずっと遠くに行きたかった。 今も行きたいと思っている。 自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。 自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。 昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より) 気鋭の実力派作家、新境地の傑作。
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老虎残夢
老虎残夢
著:桃野 雑派
講談社文庫
「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」! 孤絶した楼閣=密室で起きた「絶対不可能殺人」 最侠のヒロインは、最愛の師の「死の謎」を解くことができるのか!? 選考委員絶賛! 第67回江戸川乱歩賞受賞作 綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」 京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」 湖に浮かぶ孤島で、武術の達人・泰隆が遺体となって発見された。三人の武侠を招き、うち一人に「奥義」を授けるとしていた矢先のことだった。孤絶した楼閣は、特殊な武芸を身につけた彼らをもってしても侵入は不可能にみえる。泰隆の愛弟子・紫苑は、姉妹以上の絆で結ばれた恋華とともに、その謎に挑む!
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居酒屋「一服亭」の四季
居酒屋「一服亭」の四季
著:東川 篤哉
講談社文庫
「まるっきり歯ごたえのない推理ですわ!」 毒舌名探偵が、美人女将として帰ってきた! 本屋大賞受賞『謎解きはディナーのあとで』著者による、本格ユーモアミステリー! 猟奇的殺人 vs. 料理的推理!? 二代目安楽ヨリ子、手料理をふるまい、難事件の謎を解く! 「二代目、安楽ヨリ子でございます」 隠れ家のような鎌倉の居酒屋「一服亭」。 異常なまでに人見知りの女将は、実はとんでもない名探偵だった。 頭や手脚を切断された画家、老舗レストランの首なし死体、海の巨岩上に残された右脚だけがない遺体…猟奇的事件の数々を驚愕の推理で料理する、本格ユーモアミステリー! 解説=佳多山大地(ミステリー評論家)
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ルパンの絆
ルパンの絆
著:横関 大
講談社文庫
シリーズ累計45万部突破! 2度のドラマ化と映画化で記憶に刻まれた 泥棒一家、探偵家族、刑事一家の物語――劇的クライマックス! 三雲華が、Lの一族をめぐる「パンドラの箱」を開ける! 「しかしもう遅い。ここで引き返すわけにはいかなかった。おそらく全部繋がっている気がした。  杏が誘拐されたのも、和馬が殺人犯に仕立てられたのも、すべて一本の線で繋がっている。  そして、その先には、封印された私の記憶があるはずだ」――本文より 【あらすじ】 Lの一族の娘・三雲華の夫である桜庭和馬は、ホテルのバーで張り込み中、突如意識を失う。 目覚めるとスイートルームにいて、浴室には女の死体。殺人犯に仕立てられたのだ。 そのころ華に「娘を返してほしければ十億円を用意しろ」との脅迫電話が。 二つの事件が交錯し、一族の秘密が浮かぶ。シリーズ最高傑作!
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悼みの海
悼みの海
著:熊谷 達也
講談社文庫
東日本大震災発生時、仙台の職場にいた川島聡太は、ライフラインが寸断されているなか、両親の安否を確かめるため、沿岸の故郷へ向かう。 半世紀後の同地は巨大な防潮堤に阻まれ、小学三年生の呼人は生まれて一度も海を見たことがなかった。 時を超えて二人に訪れる真の復興と奇跡を描く、著者渾身の感動長編。 本書は宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズの1作。 (『潮の音、空の青、海の詩』改題)
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我が産声を聞きに
我が産声を聞きに
著:白石 一文
講談社文庫
コロナ禍、夫の良治に乞われ、病院に同行した名香子。肺がんの診断を受けた良治は、今日からは好きな人と暮らし治療をすると告げて家を出てしまう。人生をやり直すという一方的な言い分に、二十数年の夫婦生活を思い呆然とする名香子。自らの命と真に向き合ったとき、人は何を選ぶのか。直木賞作家渾身の作。 ”もう一度” 人生をやり直したかったのは、 あなただったのか、それとも――。 自分のものなのに、こんなにも自分の力でどうにもならない人生を、 生まれてしまったという理由だけで、私たちは生きている。 角田光代(文庫収録書評より) 生まれ、生き、そして死ぬ。 それって一体何だ?  【目次】   0 兆し   1 影   2 告知   3 悪い冗談   4 苦い思い出   5 家出の原因   6 ミーコ   7 夫の恋人   8 失敗   9 帰郷  10 高級な終わり方  11 再会  12 枯向日葵  13 もう一度  14 産声    人生は作り上げられるのか 角田光代(「小説現代」2021年4月号掲載書評)    解説 國兼秀二
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福島第一原発事故の「真実」 検証編
福島第一原発事故の「真実」 検証編
著:NHKメルトダウン取材班
講談社文庫
あなたはまだ本当の「フクシマ」をしらない! 東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間13年、のべ1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、単行本『福島第一原発事故の「真実」』は、2021年「科学ジャーナリスト大賞」受賞するなど、各種メディアで高く評価された。文庫化にあたっては、同書を事故の進展を時系列で追った「ドキュメント編」と「検証編」に分冊して刊行した。 検証編は、福島第一原発事故を13年にわたって検証取材してきた報告書である。事故を巡る様々な謎を解き明かす過程をできるだけ詳細に記録することで、この事故が突きつける意味と危機における教訓を読み取る。本書の内容は、2021年2月に刊行された単行本第2部「検証―事故はなぜ起きたのか?  本当に防ぐことはできなかったのか?」をもとに新たに判明した事実を加筆した3章を加えた。 極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れたが、東日本壊滅のシナリオは現実になる可能性があった。 当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。 長期にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である。
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福島第一原発事故の「真実」 ドキュメント編
福島第一原発事故の「真実」 ドキュメント編
著:NHKメルトダウン取材班
講談社文庫
あなたはまだ本当の「フクシマ」をしらない! 東日本壊滅はなぜ免れたのか?  取材期間13年、のべ1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。 他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、単行本『福島第一原発事故の「真実」』は、2022年「科学ジャーナリスト大賞」受賞するなど、各種メディアで高く評価された。文庫化にあたっては、同書を「ドキュメント編」と「検証編」に分冊して刊行。ドキュメント編は、単行本の第1部をもとに、新たに判明した事実を加筆修正している。なお、同書第2部の「検証編」は、最新の調査結果を踏まえた取材成果を盛り込んだ新章を加えたうえで、文庫版「検証編」として同時刊行した。 ドキュメント編は、2011年3月11日の巨大地震を起点に、福島第一原発の事故現場と東京電力本店さらに総理官邸で、何が起き、人々がどう対応したかを、時系列に沿って分刻みで再現したものである。この13年の継続取材で突き止めた新事実や最新の調査・研究を踏まえて、当初、真相と思えたことがどんでん返しのように変わっていくさまも織り交ぜながら、現時点でできうる限り正確な事故像を提示することに努めた。 極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れたが、東日本壊滅のシナリオは現実になる可能性があった。 当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。 長期にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である。
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悲亡伝
悲亡伝
著:西尾 維新
講談社文庫
シリーズ累計95万部突破! 裏切り者を、見つけ出せ。 人類の敵「地球」に味方するのは誰だ。新任務が始まる―― 再び死地から生還した英雄・空々空は、新部署「空挺部隊」のリーダーに任じられる。 従えるは秘書、魔女、魔法少女、人造人間、そして新戦力の少女隊員。 世界各国の対地球組織の中から『裏切り者』を見つけ出せとの命を受け、 部隊は二人一組となり各地へ散る。 新章『世界編』開幕の、〈伝説シリーズ〉第7巻!
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プライド2 捜査手法
プライド2 捜査手法
著:濱 嘉之
講談社文庫
元公安警察の作家、濱嘉之の最新シリーズ第二弾! 現場一筋で暴力団の未解決事件を追う清四郎、 順調に昇任して汚職政治家の情報収集を担う隆一、 公安警察キャリアとして海外情勢に関わる和彦。 警官として脂が乗ってきた3人の幼馴染が それぞれの立場から挑むのは、 ヤクザと政治家、 そこに癒着する新興宗教団体が 複雑に絡み合う”パンドラの箱”。 <文庫書下ろし>
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寂聴さんに教わったこと
寂聴さんに教わったこと
著:瀬尾 まなほ
講談社文庫
寂聴さんの最晩年をいっしょに過ごした、66歳年下の秘書が描く微笑ましい二人の姿と、愛情溢れる寂聴さんの教え。写真も多数掲載! 瀬戸内寂聴氏が作家であることも知らずに氏が住まう寂庵に、地元の大学を出てすぐに就職した著者。66歳年下の秘書となり、誰よりも近くで見つめ続けた寂聴先生の素顔と、先生から教わったこと、先生の情熱と愛溢れる生き方を描いた書。──「『私なんか』というような子は、ここにはいらない」。いまでも著者の胸に去来する先生の教えの一つだ。
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