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2022.07.15発売
福音書物語選釈(続)
創文社オンデマンド叢書
「福音書物語選釈」の一冊。福音書の名場面、名エピソードを選んで、註釈を加える。福音書から「主の祈り」についての物語を扱う。
【目次】
序
主の祈りマタイ福音書 第六章九節─一三節
緒言
序説
一 伝承と形式 二 成立と特質 三 断簡と伝播
総括
付 ルカ福音書の主の祈りについて ルカ福音書 第一一章一節─四節
譬喩物語 イエス譬えで多くのことを教えられた
一 今の時代を何に譬えたらよいだろうか マタイ福音書 第一一章一六節─一九節
二 ある人に二人の息子があったが マタイ福音書第二―章二八節─三二節
三 ある人がブドー園を造り、農夫たちに貸して旅に出た マルコ福音書 第一二章一節─一一節
四 種播くものが種を播きに出て行った マタイ福音書 第一三章三節─二三節
五 神の国はおのずから成育する種のようなもの マルコ福音書 第四章二六節─二九節
六 神の国は一粒の芥種のようなもの マルコ福音書 第四章三〇節─三二節
七 心して目を覚しておれ マルコ福音書 第一三章三三節
八 天国は良い種を自分の畑に播いておいた人のようなもの(毒麦の譬えとその解釈) マタイ福音書 第一三章二四節─三〇節
九 天国は魚を囲みいれる網のようなもの マタイ福音書 第一三章四七節─五〇節
一〇 天国は畑に隠された宝のようなもの、また、良い真珠を捜している商人のようなもの マタイ福音書 第一三章四四節、四五節─四六節
一一 天国は王が僕たちと貸金の清算をしようとするようなもの マタイ福音書 第一八章二一節─三五節
一二 天国はひとりの王がその王子のために婚宴を催すようなもの マタイ福音書 第二二章一節─一四節
一三 天国はある人が旅に出るとき、その僕たちに自分の財産を預けるようなもの(タラントの醤え) マタイ福音書 第二五章一四節─三〇節
一四 朝から働いたものにも、夕方来て働いたものにも、同じだけの賃金を支払った雇主 マタイ福音書 第二〇章一節─一六節
一五 人の子の裁きは羊飼が羊と山羊とを分けるようなもの マタイ福音書 第二五章三一節─四六節

2022.07.15発売
中国法制史論集
創文社オンデマンド叢書
「概説篇」「考証篇」「附録篇」に分け、中国法制史について記述。既発表の旧稿再録と書き下ろしの新稿とを取り混ぜて編成した論文集。
【目次】
凡例
概説篇
序章 中国法の基本的性格
第一章 法典編纂の歴史
第一節 総論
第二節 戦国・秦・漢──原始律令期(法源の増殖)
第三節 魏・晋・南北朝──真正律令形成期(法源の整頓)
第四節 隋・唐前半──律令古典期
第五節 唐後半・五代──律令変形期 その一
第六節 宋──律令変形期 その二
第七節 遼・金・元、〔附〕西夏──異民族王朝
第八節 明・清──律、例、典の時代
第二章 大清律例をめぐって──〔附〕会典、則例、省例等
第三章 刑罰の歴史
第四章 法制史の立場から見た現代中国の刑事立法──断想的所見
考証篇
第五章 曹魏新律十八篇の篇目について
第六章 漠唐間の法典についての二三の考証
第七章 再び魏律の篇目について──内田智雄教授の批判に答えて
第八章 唐代における律の改正をめぐる一問題──利光三津夫・岡野誠両氏の論考に寄せて
第九章 唐の律疏と現存の唐律疏議──日本明法家の伝えた佚文を通じて律疏の原形を考える
第十章 武威出士王杖十簡の解釈と漢令の形態──大庭脩氏の論考を読みて
第十一章 中国上代の刑罰についての一考察──誓と盟を手がかりとして
第十二章 前漢文帝の刑制改革をめぐって──漢書刑法志脱文の疑い
附録 論文批評 張建国著「前漢文帝刑法改革とその展開の再検討」
附録篇
第十三章 「課役」の意味及び沿革
第十四章 唐律令における「婦人」の語義──梅村恵子氏の批判に答えて
第十五章 律令官制における官職の「行」と「守」
第一節 唐制における官職の行・守をめぐって──律令研究会編『唐律疏議訳註篇一』に対する池田温氏の書評への回答
第二節 唐の官制における叙任と行・守──槻木正氏に答える
あとがき

2022.07.15発売
続・清代中国の法と裁判
創文社オンデマンド叢書
裁判制度に関する論文六編を編成・再録、「師を語り己を語る」文章三篇を付載した論文集。同著者の『清代中国の法と裁判』の続編。清代中国の法律制度、裁判制度についての重要な研究書である。
【目次】
はしがき
第一章 中国法文化の考察──訴訟のあり方を通じて
まえがき
一 法文化におけるヨーロッパと中国の対極性
二 ヨーロッパの訴訟
三 中国の訴訟
むすび
第二章 淡新〓案の初歩的知識──訴訟案件に現われる文書の類型
まえがき
一 申し立て書、訴状
二 指令書の原稿
三 差役の復命書
四 法廷記録
五 証文、一礼
六 官庁間文書
七 その他
第三章 清代州県衡門における訴訟をめぐる若干の所見──淡新〓案を史料として
まえがき
一 紛争と暴力
二 令状とこれを手にする差役の機能
三 案件はどのようにして終るか
むすび
第四章 伝統中国における法源としての慣習──ジャン・ボダンへの報告
まえがき
一 一般的考察
二 清朝の地方的法廷において扱われた裁判事例の研究から得られる知見
第五章 左伝に現われる訴訟事例の解説
まえがき
一 語義をめぐって
二 事例の解説
むすび
第六章 清代の民事裁判について
一 はしがき
二 寺田論文の問題設定
三 ホアン氏と滋賀の論点のすれ違い
四 調停論と情理論の関係
五 遵依結状をめぐって
六 遵依結状をめぐって(つづき)
七 官断の受諾と拒否をめぐって 新史料を加えての再考察
八 聴訟の位置づけ試論
九 裁判の語義をめぐって
一〇 裁判の類型論と〈事実清楚・是非分明〉 王亜新論文の示唆するもの
一一 「事実認定」と〈事実清楚〉 判断正当化の二つの方式
一二 「糾問」と「判定」 民事・刑事を通じての考察
一三 余論
附録 師を語り己を語る三篇
一 田中耕太郎先生との出会い
二 中国法制史と私 老兵の告白
三 弔辞 石井良助先生に捧げる
著者従前の所論が本書によって訂正・改修・補充された主要な点の摘記
滋賀秀三先生 年譜
滋賀秀三先生 著作目録

2022.07.15発売
暴太郎戦隊ドンブラザーズ&超戦力スーパー戦隊 まつりだ まつりだ! しょうぶ しょうぶ!!
講談社の絵本
スーパー戦隊シリーズ最新作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の秘密図鑑が誕生! 戦士5人を大研究&徹底紹介! 変身、武器、アイテムのすべてがわかるぞ! レジェンド戦隊の図鑑も掲載しているお得な一冊。これできみもスーパー戦隊はかせだ!

2022.07.15発売
西欧中世の自然経済と貨幣経済(歴史学叢書)
創文社オンデマンド叢書
アナール学派を代表する著者による「自然経済か、貨幣経済か。二者択一的図式の陥穿」「中世における金の問題」の2論文を収録。詳細な解説が付せられ、格好の中世史への入門となっている。
【目次より】
凡例
西欧中世貨幣制度概観
自然経済か、貨幣経済か。二者択一的図式の陥穿
原注
引用史料
中世における金の問題
原注
文献案内・追加
解説
訳者あとがき
地図

2022.07.15発売
潔白の法則 リンカーン弁護士(上)
講談社文庫
高級車リンカーンをオフィス代わりにしている刑事弁護士、ミッキー・ハラーが殺人容疑で逮捕された。
被害者の射殺体はハラーの車のトランクにあり、銃弾が彼の自宅ガレージで見つかったのだ。
収監されたハラーは、自分自身を弁護する本人訴訟に臨む。
彼を救うため異母兄ハリー・ボッシュや元妻たちが集結。

2022.07.15発売
新しい微積分〈下〉 改訂第2版
改訂でさらにわかりやすく!
これさえあれば、何もいらない
探索の旅、広がりと深まり。「新しい微積分」の頂きに向かって
・下巻では、2変数関数の微積分、ベクトル場の微積分、偏微分方程式を扱い、最後に理論的側面を解説。
・理論的側面については、素朴な発想からステップバイステップで意味がつかめるように工夫した。
・現代数学への確かな一歩を踏み出そう!
【本書“あとがき”より 長岡亮介】
まえがきでは書くことを躊躇した我々の不遜な野心をあとがきの気楽さでここに吐露させていただこう.それは,そのような若者の実情を座視してきた大人世代の責任として,『現代の若者のための新しい解析概論』を目指して,微積分学を語ろうとしたということである.まえがきに述べたことをさらに明確に述べれば,次のようになる.
・厳密な論理の上に構築される解析学の理想を遠くに見据え,しかし,論理的厳密性を金科玉条のごとく振りかざすのではなく,まずは,細かい論理的な証明は後回しにして,その必要性がやがて自然に納得できるように,現代微積分の必須技法の基礎知識を,かつてニュートンやオイラーが発見してきたような素朴な発想で叙述し,
・一方で,最近の数学教育では等閑視されがちな自然科学,特に物理学と微積分との密接な関係をオイラーやフーリエのように強調し,
・最後に,コーシーやワイエルシュトラスのように,それまでの歴史で積み残されてきた概念と定理に対し論理的基礎付けを与える
このようなスタイルで,微積分学を 1 つの《物語り》として,個々の概念や定理の《意味》を理解してもらえるように語ろうと努めたのは,著者たちが『解析概論』を通じて学んだ高木先生の教えを現代風に実践しようとしたからである. 本書が,若い人々の間に『解析概論』の愛読者が増えるきっかけとなればこの上なく光栄である.

2022.07.15発売
歴史的感覚と歴史の意味(歴史学叢書)
創文社オンデマンド叢書
歴史の意味という形而上的な世界秘密に属する問題を考察した「歴史と現在」、敗戦による深い混迷にさいして、ドイツ史の光と影を批判的に検討した「ドイツ史の邪路か?」をはじ め、ドイツ史学思想の伝統に立つ巨匠が、歴史的感覚と歴史の意味の相関的把握に、歴史主義が生み出した種々の病的状態の克服の鍵をもとめた論考七編。
【目次】
訳者のまえがき
原著初版への序言
原著第五版への序言
一 歴史と現在
二 ランケの政治問答
三 ドロイゼンの史学論
四 十八世紀の古典主義・ロマン主義・歴史的思考
五 シラーの『散策』
六 歴史主義およびシュライエルマッヘルの個体性思想の成立史のために
七 ドイツ史の邪路か?
訳注
訳者のあとがき

2022.07.15発売
近世日本の人身売買の系譜
創文社オンデマンド叢書
日本史における人身売買をめぐる禁止令を概観し、江戸時代における徳川幕府による人売買、宿女、遊女、芸者、年季奉公人の実態を探る。
【目次】
はしがき
序章
第一節 緒言
第二節 人身売買の概念
第三節 近世までの人身売買禁止
一 律令制における人身売買禁止 二 新制における人身売買禁止 三 鎌倉幕府法における人身売買禁止 四 分国法における人身売買制度 五 秀吉の人身売買禁止 六 概括
第一章 徳川幕府の人売買規制
第一節 問題の所在
第二節 学説史
第三節 徳川幕府の人売買規制
一 幕府法における人売買の概念 二 幕府法の規定の推移 三 五人組帳の人売買に関する規定 四人売買に対する刑罰と判例
第四節 人売買の慣行
一 人身の永代売買 二 脱法行為 三 奉公形式の変化と人身売買
第五節 幕府の人売買に関する法の意味
一 人売買の禁止 二 年季の制限 三 年季制限の撤廃 四 永年季の再禁止
第六節 結言
第二章 身売奉公契約の形成過程
第一節 問題の所在
第二節 近世における奉公形態の一般的推移
第三節 追分宿女奉公人請状の変遷
一 学説史 二 追分宿概要 三 女奉公人請状 四 男奉公人請状 五 総括
第四節 身売奉公人請状の形成過程
第三章 身売奉公人請状
第一節 問題の所在
第二節 身売奉公人請状の定型化
第三節 遊女奉公人請状
第四節 道中旅籠屋食売奉公人請状
第五節 大坂の茶立奉公人・泊茶屋食焼奉公人請状
第六節 芸者奉公人請状・その他
第七節 身売奉公人請状の形式・内容
第八節 普通年季奉公人請状との比較
第九節 身売奉公を温存せしめる基盤について
第四章 明治初期の人身売買禁止
第一節 問題の所在
第二節 新律綱領の成立まで
一 仮刑律 二 渉外関係 三 世論 四 新律綱領略売人条
第二節 娼妓解放令前後
一 小菅県の建議 二 マリア・ルス号事件 三 人身売買禁止と娼妓の解放 四 禁止令の適用
第三節 改定律例
一 改定律例略売人条例 二 人身売買禁止の内容 三 校正律例稿 四 人身の引当
第四節 結言
結章にかえて
付録
一 大坂元伏見坂町伏見屋善兵衛文書──大坂の茶屋および茶立奉公人
一 緒言 二 大坂の茶屋 三 元伏見坂町および伏見屋善兵衛 四 伏見屋菩兵衛文書 五 結言
二 西国における身売奉公人請状
一 緒言 二 備前 下津弁 三 備中 宮内 四 安芸 御手洗 五 周防 室津 六 讃岐 金比羅 七 肥前 長崎 八 結言

2022.07.15発売
『公事方御定書』研究序説 『寛政刑典』と『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』
創文社オンデマンド叢書
18世紀半ばになった幕府の内規集。8代将軍徳川吉宗が裁判,行政の準拠とすべく編纂させたものである。著者のライフワークであった本書は、一部未完であるが、「公事方御定書」の研究書として重要である。その構成の全貌が目次から読み取ることができる。
【目次】
序言
一 『寛政刑典』に対する位置づけ
1 『寛政刑典」位置づけの二説
2 菊池駿助氏の『寛政刑典』に対する位置づけ
3 『寛政刑典』位憧づけ誤謬の原因
二 『寛政刑典』を町奉行所編纂法典と解する根拠
1 『寛政刑典』の町奉行所編纂法典の根拠
2 『寛政刑典』に収録の新規定
三 『寛政刑典』の成立と廃棄
1 『寛政刑典』の成立時期
2 『寛政刑典』の編纂者
3 『寛政刑典』の実効性
4 『寛政刑典』の廃棄時期
5 『寛政刑典』編纂の意義
四 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その一 古法墨守への執着
1 形式(体裁)上での対応
2 実質(内容)上での対応
五 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その二 宝暦『御定書』に内在する弱点と改正の煩雑
1 法源としての地位の低下
2 欠陥刑罰、刑法などの内包
3 法源の多様性と身分による適用法の差異
4 既存の法秩序を無視した新法の乱発
六 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その三「御定書懸」三奉行の多忙と怠慢
七 宝暦『御定書』を通じてみた近世後半期の幕府裁判法体制の実態
1 宝暦『御定書』に対する時勢適応、便宜主義的改正
2 大名、幕府諸奉行、代官などにみられる手限仕置権の拡大、強化
3 宝暦『御定書』に規定されない佐州水替人足差遣および江戸石川島人足寄場収容といった刑罰の重用
八 『公事方御定書』研究における今後の課題
1 課題の領域
2 寛保、宝暦両『御定書』の定本確定
3 特定時期における宝暦『御定書』の本文確定
4 幕府裁判法制史上における寛保、宝暦両『御定書』の位置づけ
5 明治新政府の宝暦『御定書』に対する評価
結語〔原稿不完全〕
あとがき 吉田正志

2022.07.15発売
歴史主義(歴史学叢書)
創文社オンデマンド叢書
歴史主義とは、人間にまつわるあらゆることを歴史的な産物と捉える見方で、20世紀に、トレルチとマイネッケによって、広く知られるようになった考え方である。しかしその前史は長く、イギリスにおける兆しがあり、ロマン主義とも関係して、ヘーゲルやニーチェの哲学も踏まえて、発展した。本書は、「歴史主義」の全貌がわかる格好の入門書である。
【目次】
凡例
緒言
一 その言葉の意味と歴史
二 イギリスにおける歴史主義の先ぶれ
三 自由主義的歴史主義
四 人文主義的歴史主義
五 国民の神話
六 ロマン主義的歴史主義
七 弁証法的歴史主義
八 十九世紀の歴史叙述
九 唯物論的歴史主義
十 絶対的歴史主義
人名解説
文献目録
訳注
訳者あとがき

2022.07.15発売
象徴としての宗教 多元的現実と科学的世界像をめぐって
創文社オンデマンド叢書
人類が長い歴史の中で、文化や伝統の違いを越えて関心を示し続けた宗教の究極的対象、それは宗教伝統の違いによって異なって表現されてきたが、宗教学的用語で聖なるものとよばれるその対象に人間がどのように関わってきたかを論じる。
【目次】
はしがき
序論
宗教現象への接近──その方法論
I 宗教現象と客観学
1 近代主義のめばえ
2 進化論の台頭と宗教学
3 客観学の確立に向けて──デュルケームとウェーバー
4 宗教研究の類型化──その方法論
5 客観学、分類学としての宗教研究に対する問い
II 宗教の原初形態をめぐって
1 科学的視座と宗教的視座
2 宗教現象の原初形態
3 宗教的ということ──デュルケームと聖なるもの
4 聖の還元主義とその不還元性──ルドルフ・オットー
エリアーデの宗教世界
I 宗教現象の諸相
1 エーリアーデの経歴
2 エリアーデ宗教史学
3 ヒエロファニーの諸形態──象徴
4 聖なる空間
5 聖なる時間
6 儀礼
7 神話の構造
8 エリアーデ宗教史学に対する問い
II エリアーデ宗教史学の方法論
1 還元主義と聖の不還元性
2 聖の顕現──象徴の意味とその解読の過程
3 エリアーデ宗教史学の方法論的視座──歴史と構造
象徴世界と言語
I 世界を理解するということ
1 神話的世界像とその理解の妥当性──科学的世界像をめぐって
2 認識能力とその生成過程
3 多元的現実と認識能力の形成過程
4 近代科学とその現象学的意味
II 宗教の意味世界
1 日常的意識の流れとその崩壊──科学・技術社会における宗教的覚醒
2 宗教言語の諸相──リクール解釈学をめぐって
結語

2022.07.15発売
法的判断とは何か 民法の基礎理論
創文社オンデマンド叢書
サヴィニーは法的判断をどう考えたか。カントの「判断力批判」を起点に、サヴィニーの「現代ローマ法体系」、ヘーゲルの「大論理学」を考察。サヴィニーの法的判断論を理解するために、カントを介してヘーゲルを参照する試み。
【目次より】
はしがき
凡例
序章 歴史の解放
第二章 法的判断の日常的体験から
第三章 わが国の法状態 最高裁判例を素材に
第四章 戦後の法学方法論
第五章 「法における擬制」と「反省的判断力」
第六章 美学的判断力から目的論的判断力へ
第七章 感性・悟性・判断力から「知性的直観」
第八章 理論と実務をつなぐ実践的作業
第九章 実用法「学」における「認識」と「判断」
第十章 サヴィニーの法的判断論
終章 視座の据え直し
引用文献

2022.07.15発売
民法学における思想の問題
創文社オンデマンド叢書
民法学はどうあるべきなのか。「市民的実用法学」「利益衡量的実用法学」……。民法学の泰斗が民法を総合的にとらえ、その思想を探る。
【目次】
はしがき
凡例
第一部 民法学の方法と思想
第一章 民法規範の抽象的性格について
第一節 実定法規範に内在する「抽象的性格」 第二節 封建・近代・独占と「抽象的性格」 第三節 「抽象的性格」そのものの推移
第二章 所有秩序と商品交換過程の法
第一節 所有秩序の基礎法 第二節 資本の集中と所有秩序の変化
第三章 民法学における思想の問題
第一節 民法学の方向づけについて 第二節 「市民的実用法学」の社会的前提 第三節 「利益衡量的実用法学」の思想 第四節 民法の現代像の問題
第四章 民法の性格規定と民法学の方法
第一節 はじめに 第二節 実用法学としての民法学 第三節 民法の抽象性・一般性 第四節 民法の歴史的特徴 第五節 民法の積極面と消極面 第六節 民法のイデオロギー的性格
補論 法律の社会的意味を考える可能性
第五章 現実への対応と基本の見直し
第一節 法律常識の不条理 第二節 不条理の系譜 第三節 社会の無理と法律構成の無理 第四節 例外の原則化 第五節 原則の再確認と古典的なもの
第六章 市民法の見直し
第七章 戦後の「二大論争」と民科
第八章 心裡留保をめぐるエートス
第九章 「不透明」ということを考える
第十章 〈―つの全体をそのまま捉える〉ということ──『法的判断とは何か 民法の基礎理論』によせて
第二部 民法研究の途上で
第一章 研究生活を始めた頃
第一節 手形裏書の社会関係──統一的有価証券法成立の可能性を探る 第二節 法律学と経済学との間 第三節 法哲学というもの 第四節 日本法学の歩み──そのリーガル・マインド 第五節 土地所有権への国家介入に関する感想──T教授への手紙
第二章 法人の表見代理責任と不法行為責任──とくに非営利法人の場合
第一節 問題の所在 第二節 通説の背景 第三節 通説の特異性 第四節 判例の概観 第五節 判例の検討 第六節 結語
第三章 民法研究の途上で
第四章 ヘーゲルとドイツ・ロマン主義──民法研究の途上で(二)
第三部 三人の民法学者
第一章 私の見た九大教授山中康雄の法律学
第一節 はじめに 第二節 九大時代の山中法学 第三節 山中法学のスタンス
第二章 ある講演のこと──磯村哲先生と「利益法学」
第三章 法における擬制と判断──来栖三郎先生への手紙
初出一覧

2022.07.15発売
市民法の理論
創文社オンデマンド叢書
「民法理論の古典的体系とその限界」「民法における「公共の福祉」概念」など、民法学の巨匠による市民法に関する論文18編を収録する。
【目次】
はしがき
凡例
第一部 市民法論の構想
第一章 民法理論の古典的体系とその限界
第一節 問題の提起 第二節 古典的体系の素描 第三節 限界の意味 第四節 主観的権利論の限界 第五節 法律行為論の限界 第六節 結語
第二章 法と権利に関するひとつの試論──民法学から
第一節 権利の「生成」と「衰退」 第二節 法の性質と権利 第三節 市民法の変質と権利
第三章 なぜ、いまサヴィニーか
第一節 はじめに 第二節 「古典」理論への視座 第三節 古典理論の「批判」的検討 第四節 古典理論と現代の法現 第五節 古典理論の法規範性質論と現代の権利論 第六節 むすび
第四章 法的判断論の構想──来栖・三部作によせて
第一節 はじめに 第二節 「擬制」は現実を再生する 第三節 擬制論は普遍の置き去りか 第四節 「擬制」は「全体的直観」に基づく 第五節 おわりに
第五章 競争秩序と民法──赤松美登里助教授を惜しむ
第一節 はじめに 第二節 民法の研究と経済法の研究 第三節 民法学における競争秩序法研究の必然性 第四節 独占禁止法と民法との連結 第五節 おわりに
第二部 信義則・権利濫用論
第一章 民法における「公共の福祉」概念
第一節 問題の提起 第二節 規範具体化と規範創造の機能 第三節 規範具体化の意味 第四節 規範創造の社会的意味 第五節 「公共の福祉」の所有階層化機能
補論 信義則論ノート
第一節 はじめに
第二節 信義則論の具体的考察
第二章 軍事基地用地の「賃貸借」と民法規範──とくに最高裁「板付」判決を中心として
第一節 視点の設定(判例研究の方法論)
第二節 最高裁「板付」判決の具体的検討 第三節 むすび
補論 所有権の濫用──最高裁板付基地事件判決再論
第三章 債務の一部不履行と債権者の反対給付義務
第一節 はじめに 第二節 検討の対象 第三節 債務の一部不履行と債権者の義務 第四節 当事者双方の責に帰すべき事由による履行不能 第五節 むすび
第三部 権利・民事違法論
第一章 ドイツにおける権利論の変質
第一節 日本民法理論の変質 第二節 ドイツ民法理論における権利の変質 第三節 結語
補論 権利論の存立と変質・放棄

2022.07.15発売
宗教改革の教育史的意義
創文社オンデマンド叢書
16世紀、ルターとカルヴァンの宗教改革は、教育にどのような影響を与えたのか。カテキズム=キリスト教の入門教育はどうなったのか。その後の教育方法の展開や各国での教育史を探る。
【目次】
まえがき
第一部 ルターの教会とカルヴァンの教会
序
第一章 ルターとその教会
一 問題
二 信仰と教会との本質
三 ルターと現実社会
四 ルター教会組織の形成
第二章 カルヴァンとその教会
一 問題
二 信仰の本質
三 カルヴァンと現実社会
四 カルヴァンの教会
むすび
第二部 ルターとカルヴァンとのカテキズム
序
第一章 ルターのカテキズム
一 問題
二 罪の自覚とゆるし(一五二〇年までの作品から)
A 十戒
B 主の祈り
C 十戒 使徒信条 主の祈り
三 ルター教会のカテキズム(一五二九年までの作品から)
A 主の祈り
B 聖礼典
C カテキズムの目的(その一)
D カテキズムの目的(その二)
四 一般教育と宗教教育
第二章 カルヴァンのカテキズム
一 問題
二 一五三八年のカテキズム
A 十戒
B 使徒信条
C 主の祈り
D 聖礼典
E 教会
三 一五四五年のカテキズム
A 神の独一性
B 聖餐と教会訓練
第三部 英国教会主義と清教主義
序
第一章 ヘンリ八世の宗教改革と初期の清教主義
第二章 リチャード・フーカー
第三章 クロムウェルとその軍隊
第四章 ジョン・ミルトン
第五章 ジョージ・フォックス
むすび
第四部 教育の機会均等の理念──十九世紀前半の欧米の社会背景から
序
第一章 プロイセン
第二章 イングランド
第三章 アメリカ
むすび
索引
資料と参考文献

2022.07.15発売
ビザンティン美術の二潮流(歴史学叢書) ユスティニアヌス大帝からイコノクラスムまで
創文社オンデマンド叢書
5~15世紀の東ローマ帝国の美術様式で、ギリシア美術、ヘレニズム美術、ローマ美術に東方的、キリスト教的要素が混交した独特な特徴がある。その源流を探る。
【目次】
序
I ヘレニズムの潮流
II 抽象主義の潮流
III シリア、パレスティナ、エジプトの問題
IV 聖像崇拝の興隆と二つの様式
原註
訳者あとがき
著者略歴・著者目録

2022.07.15発売
道の思想(叢書・身体の思想)
創文社オンデマンド叢書
道とは、日本的な価値観で、ある物事を通して、真理を追究、または自然かつ完璧な所作を目指し、精神の修練をすることでもある。本書では、茶、歌、能などの芸道と兵法などの武道も対象に、道を包括的に論ずる。
【目次】
はしがき
一 「道」の輪郭
二 世阿弥習道書
三 歌のみち
四 能芸の道
五 茶の湯の「道」
六 兵法の道
七 近古と近世の間で
八 「道」という名
九 中古に戻る
十 「道」の顕現
十一 入木の道
十二 絵画と道 付、結びの美知

2022.07.15発売
夜の扉
創文社オンデマンド叢書
FM東海から放送されたラジオ番組「夜の随想」(毎週土曜日の夜 放送)で読まれた52篇の詩をまとめた詩集である。
【目次】
夜の扉
山村
花嫁の越えた峠
港
壷
泉の底
心の祭典
夕暮の丘
緑の雨
曇り日の海
時計
公園の夏
夕焼
翼ある勇者
天の白鳥
庭
山麓の牧場
広野の駅
前進する森
風の日の海
筆筒
山の湖
青い夜
木の実
秋祭
教会
雑木林
草原
窓の灯
島
結婚式
野宿
屋根
絵葉書
雨の窓辺
落葉
家畜
鈴を振る
音楽の終り
日記
子供の昼と夜
雪の降る晩
街
雲と砂浜
人形
月光
都会の風
夢
展覧会の絵
古い机
春の抑揚
驢馬
後記

2022.07.15発売
漂泊
創文社オンデマンド叢書
生きることと自然に対する柔軟で滋味溢れる思い。そして漂泊する心がこだまして、自由なる想像力が人間のもっとも深いところへと至る。随想文学の傑作。
【目次】
海の古い歌
赤い手帖
夜明けの声
筆洗
点滅
波打ち際
埠頭
駅の椅子
蛇のいた山荘
鵯
初冬の疲れ
捨てられた海辺
後記