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ガンのヘンリクスの哲学
2022.07.15発売
ガンのヘンリクスの哲学
著:加藤 雅人
創文社オンデマンド叢書
本書は、ガンのヘンリクス(d.1293)の思想をはじめてわが国に紹介し、同時に、哲学史上にこれまでほとんど看過されてきた一時期に光を当てつつ、1980年代以降欧米で急速に進展してきたこの分野の先行研究を踏まえながら、ヘンリクスにおける「照明の形而上学」の構造を、認識論と存在論の統一的視点から解釈しようとするものである。 【目次】 まえがき 序章 ガンのヘンリクスとは、誰なのか 第一節 序論 第二節 ヘンリクスの経歴と著作 第三節 ヘンリクスの思想傾向 第四節 結論 第一章 認識論における照明の位置 第一節 序論 第二節 認識のメカニズム 第三節 知の構造と照明の位置 第四節 初期認識論の意図 第五節 結論 第二章 知の確実性と照明 第一節 序論 第二節 ヘンリクスの議論 第三節 スコトゥスの照明説批判 第四節 結論 第三章 照明説の思想発展 第一節 序論  第二節 初期の説明方式 『定期討論のスンマ』第一項 第三節 後期の説明方式 『任意討論集』第九巻第一五問 第四節 ヘンリクスの照明説の根本にある思想 第五節 結論 第四章 本質・存在・〈もの〉 第一節 序論 第二節 〈存在〉をあらわす語彙の曖昧さ 第三節 なぜ、ガンのヘンリクスの存在論なのか 第四節 本質・存在・〈もの〉 第五節 結論 第五章 本質と存在の志向的区別 第一節 序論 第二節 実在的区別 エギディウス・ロマヌス 第三節 志向的区別 ガンのヘンリクス 第四節 同一性 フォンテーヌのゴドフロワ 第五節 結論 第六章 照明の形而上学 第一節 序論 第二節 照明説の思想発展とその問題点 第三節 ア・プリオリな神認識 第四節 〈本質〉のリアリズム的解釈 第五節 結論 註 文献表
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ヨーロッパ思想史のなかの自由(長崎純心レクチャーズ)
2022.07.15発売
ヨーロッパ思想史のなかの自由(長崎純心レクチャーズ)
著:半澤 孝麿
創文社オンデマンド叢書
人間は、他者の強制によらず、自己の自由な選択により行為する。この自由意志論はアリストテレスに現われ、中世アウグスティヌスとトマスにおいて確立されて以降、形を変えながらも近代の思想家に引き継がれ今日までヨーロッパ思想史を貫流してきた。そこでは、自由はすべての人と社会が守るべき絶対的規範として“倫理的力”を持ち、外的行為のみならず個人の内面にまで及んで“政治と非政治の緊張”をもたらす―著者はこの仮説の上に、テクストの歴史的解釈を一つずつ積み重ねることで自由の観念の形成、成熟、変容を具体的に追う。近代が人間を自由にしたとの既成観念を批判し、自由論における中世思想の決定的意味を指摘、その継承と変容として近代思想を探究するとともに現代自由主義の行方をも展望する。従来とは異なるパースペクティヴでヨーロッパ政治思想史を再構成、やわらかな文体で書下ろされた思想史物語。 【目次】 「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子 第一章「自由」の倫理的力──歴史的出自の理論的考察 はじめに 第一節 問題の理由と意図 第二節 仮説と分析枠組 第二章 古代ギリシア・ローマの自由論 第一節 プラトンの「自由」批判 第二節 アリストテレスの政治的自由論と選択意志論 I 政治的自由論 II 選択意志論 第三節 キケロの自由論 第三章 自由意志説の形成と展開 第一節 アウグスティヌス『自由意志について』 [間奏曲1] 自由意志論VS必然論 第二節 トマス『神学大全』の自由意志説と政治論 I 自由意志説 II 政治論 第三節 カリタスと友情(友愛) I カリタスの作用カ II 政治への対抗原理としての友情(友愛) 第四章 自由意志説の継承と変容 序節 〈政治〉の時代としての近代 第一節 倫理説としての自由意志説の継承と変容 I デカルト II ロック [間奏曲2] 「近代自然法」 第二節 自由意志論的基礎の上に立つ契約説政治理論 I スアレス『諸法および立法者としての神について』 II 自由意志論によるロック『統治二論』の読解 第三節 モンテスキューにおける自由意志説と自然法論 第四節 〈能力としての自由〉と〈状態としての自由〉の乖離 I ヒュームの自由論──『道徳・政治・文芸論集』を中心に II ルソーの自由論──「社会契約論」まで 第五節 十九世紀以後の自由論 I ヘーゲル「歴史哲学」──「精神」による自由意志の空洞化 II 〈自由主義〉における自由と国家 あとがき
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ドイツ中世都市法の研究
2022.07.15発売
ドイツ中世都市法の研究
著:林 毅
創文社オンデマンド叢書
ケルン市を取り上げ、ドイツ中世都市がどのような法体系で運営されていたのかを解明し、中世都市法をめぐる諸学説を検討する。 【目次】 序言 第一章 ドイツ中世都市研究の問題点──今後の都市法研究のために 一 はしがき 二 ドイツ中世都市の研究を進める際に考慮すべき事柄 一 いくつかの類型の存在 二 封建社会の全構造、特に農村との関連において捉えていく必要性 三 今後の研究に残された課題 一 経済史的研究の課題 二 経済史的研究の課題 第二章 ケルン都市共同体の成立 一 はしがき 一 都市君主制の時代 二 都市共同体成立の前提 三 都市共同体成立の過程 四 宜誓共同体としての都市共同体 二 プラーニッツ説の要約 三 プラーニッツ説に対する批判 一 シュタインバッハ 二 エンネン 四 成立史の具体的叙述 一 都市君主制の時代 二 都市共同体成立の前提 三 都市共同体成立の過程 四 宣誓共同体としての都市共同体 第三章 ケルンの新質──ドイツ私法史上最初の抵当権 一 ドイツ中世都市法と私法的諸制度 二 シュラインスカルテの登記から知られるケルンの新質 一 新質の設定 二 新質の効力 三 新質の社会的機能 第四章 ケルンのシュライン帳簿──ドイツ私法史上最初の不動産登記制度 一 史料の刊行状況 二 史料の概銀 第五章 ヴァイヒビルトWeicbildについて──ドイツ中世都市法史の一断面 一 Weichbildに関する従来の見解 二 新しいクレーシェルの見解 ー クレーシェルが解明する事実 二 プラーニッツに対する批判 三 クレーシェルの見解の検討 第六章 中世都市法の妥当根拠について──W.Ebelの見解をめぐって 一 はしがき 二 エーベルの見解の概要 一 問題と対象の設定 二 都市法の妥当根拠としての市民の誓約 三 誓約に基づく義務 四 誓約違反 五 誓約に基づく強制 六 誓約と法  三 エーベルの見解の検討 四 総括と結論 第七章 シュトラスブルク都市法の研究──第一・第二・第三都市法について 一 はしがき 二 シュトラスブルク概史 一 ローマ都市 二 司教都市 三 自由都市 三 第一都市法邦訳 四 第二都市法制定の経過 五 第二都市法邦訳 六 参事会の都市貴族制的性格と第三都市法の制定 七 第三都市法邦訳 八 その後の発展と自治権の拡大 第八章 K・クレーシェル『都市法と都市法史』 都市地図
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ドイツ中世都市と都市法
2022.07.15発売
ドイツ中世都市と都市法
著:林 毅
創文社オンデマンド叢書
ライン都市同盟の成立から解体までを追跡し、領邦国家であるケルンの大司教と権力の関係、身分制、都市貴族、大学などを探る。 【目次】 序言 第一章 中世ドイツ国制と都市─ライン都市同盟の意義─ 第一節 ライン都市同盟の成立 第二節 ライン都市同盟の発展 第三節 ライン都市同盟の解体 第四節 ライン都市同盟の本質 第二章 領邦と都市 第一節 領邦身分制国家ケルン大司教領の構造─―つの素描─ 一 身分制国家段階の経済構造 二 身分制国家の権力構造 三 身分制国家における諸矛盾─結びにかえて 第二節 ケルン大司教領における一四六三年の世襲ラント誓約 一 領邦身分制国家ケルン大司教領の基本法としての世襲ラント誓約 二 史料邦訳 第三節 ケルン大司教とケルン市との抗争─大仲裁裁定GrosserSchied (―二五八年)の分析を中心にして─ 一 ケルンにおける都市自治権の発達 二 都市共同体と都市君主との対立 三 一二五八年の大仲裁裁定 四 その後の経過 第四節 ケルン大司教領内の小都市アールヴァイラーにおける自治権と領主権力 一 建設都市としてのアールヴァイラーの成立 二 都市共同体アールヴァイラーの構造 三 アールヴァイラーにおける領主権力 四 一六―三/一四年の都市法(資料) 五 結語 第三章 ケルン史の諸側面 第一節 Colonia Claudia Ara Agrippinensium─ローマ都市ケルンの概観 一 Oppidum Ubiorumウビー人の都市 二 Colonia Claudia Ara Agrippinensium 第二節 中世ケルン都市共同体の構造 一 ツンフト闘争に至るまでのケルン市制─都市貴族制の時代 二 ツンフト闘争概史 三 ツンフト闘争以後のケルン市制─都市民主制の時代 四 ケルン都市共同体の自治活動 五 ケルン市に対するケルン大司教の権限 第三節 中世におけるケルン大学─ドイツ最古の市立大学─ 一 大学前史 二 ケルン大学の創立(一三八八年) 三 大学の組織・制度 四 学生生活の諸側面 五 四つの学部について 六 最後に 第四節 中世都市ケルンにおける不動産登記の効カ─シュライン制度の研究序説― 一 シュライン制度の起源 二 単なる記録の作成にすぎない段階 三 公正証書の作成という意義を獲得した段階 四 設権的効力を獲得した段階 五 理論的考察 第四章 補論 第一節 ツンフト手工業の形成─伊藤=瀬原論争に寄せて─ 第二節 ポン大学「ライン地域史研究所」について 都市地図
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中世の春
2022.07.15発売
中世の春
著:柏木 英彦
創文社オンデマンド叢書
豊饒な光を浴びて、みずみずしい知的感受性が翼をのばして自由に羽ばたいていた12世紀は、ヨーロッパ精神が誕生する未曾有の創造的・造型的な時代であった。ラテン語作品の内側から、知的総合性を特色とする12世紀の多様な精神を射して中世の春の世界を浮かび上がらせた精神史研究。 【目次】 緒論 人文主義の理念──ソールズベリのヨハネス 美と超越──サン・ヴィクトルのフーゴー 自然の発見──ベルナルドゥス・シルウェストリス 形象と寓意──リールのアラヌス 西洋中世とイスラム──ペトルス・ウェネラビリス
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同時性の問題
2022.07.15発売
同時性の問題
著:東 専一郎
創文社オンデマンド叢書
哲学者であり禅の研究者でもあった著者が、キルケゴールの提起した「キリストとの同時性」を出発点に、宗教における時間の問題を主題として扱う。 【目次】 緒言 序説──現代世界と宗教 一 禅とキリスト教 二 解釈学的問題としての同時性の問題 三 キェルケゴールと道元における同時性の問題──「キリストとの同時性」と「同時成道」 四 ハイデッガーにおける時の問題──「有と時」と「時と有」 五 宗教的死と宗教的時──ハイデッガー・キェルケゴール・道元 (その一) (その二) (その三) 六 宗教における時の問題──田辺哲学への疑問 七 ハイデッガーにおける形而上学の問題と日本の哲学的伝統 付録 キェルケゴールにおける信仰と倫理 跋
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享保改革の研究
2022.07.15発売
享保改革の研究
著:辻 達也
創文社オンデマンド叢書
緊縮財政と新田開発等を、享保年間(1716~35)に、徳川吉宗が行った改革。目安箱の設置や公事方御定書も制定。三大改革の1つとして知られる。17世紀末より、通貨が混乱し、物価が上昇していた。また、幕府財政も大幅に悪化し、政治も立て直しが必要であった。本書は、享保改革を多方面より検討する。 【目次』 はしがき 序説 幕政研究史の回顧と享保改革の問題点 一 幕政展開過程のとらえ方について 二 享保改革の問題点 第一章 文治政治論 一 享保改革は武断復古か 二 所謂「文治主義政治」の性格 第二章 天和の治について 一 綱吉治世の問題点 二 酒井忠清の宮将軍擁立説 三 「賞罰厳明」と譜代層の圧迫 四 将軍専制と側近政治 五 直轄領支配の刷新 六 天和の治と元緑の政治 第三章 正徳の政局と新井白石 一 正徳政治の形態 二 詮房・白石の孤立と政治の停滞 第四章 吉宗の将軍継嗣と政局 一 吉宗の登場と譜代勢力 二 将軍権威の確立 三 目安箱設置をめぐる問題 第五章 将軍独裁政治の支柱 一 人材の登用について 二 勘定所機構の整備 第六章 徴租機構の改革と年貢増徴 一 代官所機構の改革 二 年貢の増徴 第七章 通貨の統一 一 正徳期の通貨問題 二 享保新金の鋳造について 三 新金銀通用令とその影響 四 元文の通貨政策 第八章 商業の統制 一 改革と商業資本との関係 二 物価政策と商業統制 結論 一 改革過程の三段階 二 享保改革の幕府政治史上の位置──幕政史の中期について
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不法行為帰責論
2022.07.15発売
不法行為帰責論
著:前田 達明
創文社オンデマンド叢書
「法理論は、結局、裁判において、相争う両当事者を説得するためのものである。特に、不利益な結果を強いられる当事者を納得させるためのものである。不法行為法においては、加害者と目される者(被告)に、損害賠償義務という不利益な法効果を負わすのであるから、法理論としては、何故、被告がそのような義務を負わねばならないのかを明らかにしなければならない。すなわち「帰責(Zurechnung)」の問題である。したがって、筆者は、この「帰責」の解明が、不法行為法理論において、最も基本的かつ重要な任務であると考えた。本書は、この「不法行為における帰責の原理」をライトモティーフとした論文集である。 【目次】 はしがき 序 第一章 過失と違法性について 第一節 はしがき 第二節 問題の提起 一 目的的行為論 二 労働法 三 民法 (1) ニッパーダイの見解 (2) BGH民事大法廷判決(BGHZ 24,21) 第三節 ローマ法 一 古典期 二 ユ帝法期 第四節 一九世紀ドイツ法学 一 イェーリング以前 二 イェーリング 三 イェーリング以後 第五節 ドイツ民法典成立史 一 違法論 二 過失論 三 ドイツ法アカデミーの損害賠償法草案 第六節 ドイツ民法典施行後 一 違法論 二 過失論 第七節 現代ドイツ民法学説 一 ニッパーダイの見解 二 エッサーの見解 三 直接侵害・間接侵害を区別する見解 (1) ケメラーの見解 (2) ラーレンツの見解 (3) シュトルの見解 (4) ドイッチュの見解 四 ヴィートヘルターの見解 第八節 むすぴ 第二章 民法七〇九条について 第一節 はしがき 第二節 故意行為における帰責 第三節 過失ある行為における帰責 第四節 権利侵害および違法性 第五節 賠償さるべき損害の範囲 第三章 民法七一九条について 第一節 はしがき 第二節 民法七一九条立法史 第三節 比較法的考察 第四節 仮説の設定 第五節 日本判例の検討
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ソビエト憲法理論の研究
2022.07.15発売
ソビエト憲法理論の研究
著:森下 敏男
創文社オンデマンド叢書
1917~91年まで社会主義国家として存在したソビエト連邦の憲法がどのような理念ででき、どのような特質を持っていたのかを解明する。 【目次】 序論 対象と問題状況 一 対象とその問題性格 二 近代憲法からソビエト憲法へ 三 過渡期憲法から法の死滅へ 四 ソビエト憲法の成立 第一章 ソビエト的憲法概念の展開 第一節 ソビエト憲法の形態的特質 一 ラッサールの憲法論 二 「実質的意味における憲法」論 三 「憲法=記録」説 四 軟性憲法論含 五 憲法改正論 六 憲法違反論争 七 ソビエト憲法と最高法規性 八 「憲法=行動計画」説 第二節 ソビエト憲法の内容的特質 一 憲法と基本法・国家法 二 「憲法=権力への組織的参加」説 三 階級憲法論 四 集団主義憲法論 第二章 ソビエト憲法と基本権概念 第一節 過渡期国家と基本権 一 過渡期基本権の論理構造 二 レイスネルの基本権不要論 三 階級的権利論 第二節 一九一八年憲法の権利規定 一 「勤労・被搾取人民の権利宜言」と憲法総則の成立過程 二 ソビエト憲法における基本権体系 三 基本権体系のその後の展開 第三節 基本権をめぐる諸理論 一 人権から勤労者の権利へ 二 主観的権利から国家の機能へ 三 自由権の「現実的保障」論 四 社会権批判論 第四節 自由権論の展開 一 良心の自由 二 言論の自由 三 結社の自由・集会の自由 第三章 ソビエト国家機構の構成原理 第一節 主権概念を中心として 一 主権概念の死滅 二 権力主体を示す諸概念 三 国号について 第二節 ソビエト的代表概念 一 利益代表概念 二 階級代表概念(1)制限選挙論 三 階級代表概念(2)不平等選挙論 四 直接民主主義への接近と後退(1)命令委任その他 五 直接民主主義への接近と後退(2)選挙概念 六 集団代表概念 第三節 ソビエト的連邦概念 一 ソビエト的連邦概念の二重性 二 中央集権か地方分権か 三 「諸ソビエトの連邦」論 四 「社会経済団体の連邦」論 五 「民族原則に基づく連邦」論 第四節 権力分立論批判の展開 一 権力分立論批判の諸相 二 機能配分論と「権力代行」論 三 立法権と行政権の融合 四 代議体と合議制原則の形骸化 五 コミューン型か公安委員会型か 終章 プロレタリア独裁とソビエト憲法 一 「司法権の独立」論批判 二 司法の機能と独裁の論理 三 プロレタリア独裁とソビエト憲法
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ユングフラウの月
2022.07.15発売
ユングフラウの月
著:庄野 英二
創文社オンデマンド叢書
精選された宝石群のような美しい16篇の作品をどんな呼称で読者に紹介しようか。童話のような小説集? 小説のような童話集? これはやはり、読者の皆様に決めていただくのが一番だ。作者独自の明るく澄んだメルヘンのせかいに陶酔しきった皆様が、さてなんとおっしゃるか、ご感想が楽しみだ。串田孫一による挿画も収録。 【目次】 日光魚止小屋 ユングフラウの月 谷間のヒュッテ 分教場だより 森はわが家 焼岳の月見 夏の夜の記録 コブシの村 私のスケート靴 赤い木の実 ゆめのかげ むだでもない買物 カンビン 水のほとり 周参見の旅 湖上の宿 あとがき
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福音書物語選釈3
2022.07.15発売
福音書物語選釈3
著:小嶋 潤
創文社オンデマンド叢書
「福音書物語選釈」の一冊。マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネの4福音書から、山上の説教などについての記述箇所を選択し、註釈を加える 【目次】 序 山上の説教 マタイ福音書 四章二五節-七章二九節 緒論 弟子たち御許に来る 四章二五節-五章二節 序頌 一 幸いなるかな 五章三節-一二節 二 地の塩・世の光 五章一三節-一六節 第一部 神の(民の)戒め 五章一七節-六章一八節 序説 律法学者・パリサイ人に勝る義 五章一七節-二〇節 一 律法学者に勝る義 五章二一節-四八節 パリサイ人に勝る義 六章一節-一八節 序説 義の行いは隠せ 第二部 イエスを信じ、それに寄り頼むべきこと 六章一九節-三四節 第三部 (神の)民の戒め 七章一節-二七節 効果 群衆その教えに驚く 七章二八節-二九節 福音書物語補遺 マタイ、マルコ両福音書より バプテスマのヨハネとイエス マタイ福音書一一章二節-三〇節 一 ヨハネの質問とイエスの回答 一一章二節-六節 二 イエスのヨハネに対する評価一一章七節-一五節 三 新時代の到来 一一章一六節-一九節 四 悔改めぬ町々への裁き 二章二〇節─二四節 五 救主イエス 一一章二五節-三〇節 人の子イエス 一 ベルゼブル問答 マタイ福音書―二章二二節-三七節 二 徴問答 禍なるかな、律法学者・バリサイ人よ マタイ福音書二三章 一 序曲 モーセの座に座るもの 二三章一節-一二節 二 七つの禍 二三章一三節-三五節 1 天国を閉すもの 2 改宗者を地獄の子とするもの 3 虚しく晋うもの 4 蚋を漉して駱駝を呑むもの 5 杯の外を清めるもの 6 白く塗った墓に似るもの 7 義人の血の報いを受けるもの 三 終曲 ああエルサレムよ 二三章三六節-三九節 四人の弟子の召命物語 マルコ福音書一章一六節-二〇節 会食問答 マルコ福音書二章一三節-一七節 断食問答 マルコ福音書二章一八節-二二節 安息日問答 マルコ福音書二章二三節-二八節 食前手洗の問題に寄せて マルコ福音書七章一節-二三節 受難・復活の予告と教訓 一 ピリポ・カイザリヤ途上にて 二 第一回予告 マルコ福音書八章三〇節-三三節 三 第一回予告の後に マルコ福音書八章三四節-九章一節 四 第二回予告の後に マルコ福音書九章三三節-五〇節 五 第三回予告の後に マルコ福音書一〇章三五節-四五節 六 第二回・第三回予告 三二節-三四節 最大の戒めについて マルコ福音書一二章二八節-三四節 ダビデの子問答 マルコ福音書―二章三五節-三七節a
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福音書物語選釈
2022.07.15発売
福音書物語選釈
著:小嶋 潤
創文社オンデマンド叢書
「福音書物語選釈」の一冊。福音書の名場面、名エピソードを選んで、註釈を加える。出現、受難、復活、奇跡、論争の物語を扱う。 【目次】 イエス出現の物語 イエス受難の物語 イエス復活の物語 一 イエス復活の物語 二 変貌の物語 論争の物語 一 治癒と罪の赦しとに関する論争の物語 二 カイザルのものと神のものとに関する論争の物語 奇跡の物語 一 けがれた霊を追い出したもうた物語 二 らい病人を清めたもうた物語 三 嵐を鎮めたもうた物語 四 ゲラサ人の地のレギオンを追放したもうた物語 五 長血をわずらっている女を癒し、会堂司ヤイロの娘を甦らせたもうた物語 六 五切れのパンと二匹の魚で五千人を満腹させたもうた物語 七 海の上を歩いて嵐を鎖めに行きたもうた物語 八 スロフェニキヤ生まれの女の幼い娘を癒したもうた物語 九 聾で唖の人を癒したもうた物語 十 ベッサイダの盲人を癒したもうた物語 十一 唖の霊につかれた息子を癒したもうた物語 十二 エリコの盲人を癒したもうた物語 付録 福音書研究史考 一 〔福音書に対する歴史的信頼性の堅持(初代より十六・七世紀に至る四福音書観)と、それに対する疑念の勃興(理神論論争)〕 二 〔批評と仮説〕 1 原典批評(原典本文の異同について) 2 福音書批評(福音書相互の異同について)と、その仮説(利用説、所伝説) 3 伝承資料の批評(その非合理性について)と、その仮説(シュトラウスの神話説とルナンの人間イエス) 4 伝承資料の配列に関する批評(物語の順序についての福音書相互間の異同について)と、その仮説(ラハマンのマルコ福音書原本説) 三 〔マルコ福音書の歴史的信頼性(第十九世紀の歴史意識について)〕 四 〔信仰ないし教理の反映としてのマルコ福音書(三への疑惑)〕 1 マルティン・ケーラー 2 ウィリアム・ヴレーデ 五 〔宗教史学派とヨハネス・ヴァイス(四への反駁) 六 〔信仰ないし教理の反映としての伝承資料(四への裏付け)──ユリウス・ヴェルハウゼン 七 〔様式史的研究(一)──伝承資料の文書的研究〕 八 〔様式史的研究(二)──伝承資料の様式史的分類とその展開の跡づけ(前向き)──マルティン・ディベリウス 九 〔様式史的研究(三)──伝承資料の様式史的分類とその潮行的分析(後ろ向き)──ルドルフ・ブルマトン 十 〔史的イエス像への方法論的溯行と信仰的イエス像へのキリスト論的展開〕 十一 〔実存的方法による史的イエス像の探求──ジェームス・M・ロビンソン〕 十二 〔将来の課題〕 あとがき
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福音書のキリスト論
2022.07.15発売
福音書のキリスト論
著:小嶋 潤
創文社オンデマンド叢書
主イエスの生涯における言行を記録した福音書(マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネ)に、キリストはどのように描かれているのかを読み解く。 【目次】 序 第一部 福音書のキリスト論 一 福音書の資料 A イエスに関する伝承の成立 1 伝承成立の基礎要件としての宣教綱要の確立 2 宣教綱要に基づくイエスに関する伝承の成立と福音書 B イエスに関する伝承の分類 1 受難と死についての伝承 2 復活についての伝承 a 空ろな墓の物語 b 顕現の物語 3 受難、死、復活についてのイエスの予告的言葉の伝承 付 復活の予表としての変貌の物語 4 終末についての伝承 5 救い主出現に関する伝承 6 奇跡についての伝承 7 言葉についての伝承 8 譬喩 二 福音書の伝記的輪郭 三 福音書の構成と特質 A 共観福音書 1 序詞 2 前詞 3 準備時代 4 ガリラヤ伝道 5 山上の説教 6 平地の説教 7 ガリラヤ伝道(続) 8 ガリラヤ伝道(続・続) 9 受難の予告と弟子たちへの教訓 10 エルサレムヘの途上で 11 ユダヤでのことども 12 エルサレムでのことども 13 世の終りについての論し(小黙示録) 14 受難 15 復活と顕現 B ヨハネ福音書 1 序詞 2 準備時代 3 ガリラヤ伝道(第一回) 4 エルサレムヘ上られる(第一回) 5 ガリラヤ伝道(第二回) 6 エルサレムヘ上られる(第二回) 7 ガリラヤ伝道(第三回) 8 エルサレムヘ上られる(第三回) 9 ユダヤでのことども 10 エルサレムヘ上られる(第四回) 11 受難 12 復活と顕現 四 福音書のキリスト論 A マルコ福音書 B マタイ福音書 C ルカ福音書 D ヨハネ福音書 第二部 原始キリスト論の展開 一 原始キリスト論の展開 A 緒論、イエスの復活について B ダビデの子 C 人の子 D キリスト E 原始教会におけるキリスト論展開の実相について 二 主告白のキリスト論とその起源について
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イエス降誕の物語(福音書物語選釈4)
2022.07.15発売
イエス降誕の物語(福音書物語選釈4)
著:小嶋 潤
創文社オンデマンド叢書
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4福音書から、主イエスの降誕にまつわる箇所を選択し、訳注を付す。「福音書物語選釈」の一冊。 【目次】 序 イエス降誕の物語 序説 マタイ福音書 1 系図 一ノ一-一七 2 誕生 一ノ一八-二五 3 東方の博士たち来り拝す 二ノ一-一二 4 ヘロデ王、嬰児イエスの生命を狙う 二ノ一三-二三-エジプトヘの逃避と帰還- 5 マタイ福音書における降誕物語の特質 ルカ福音書 1 エリサベツ、バプテスマのヨハネを身ごもる 一ノ五-二五 2 マリヤ、イエスを身ごもる 一ノ二六-三八 3 マリヤ、エリサベツを訪ねる 一ノ三九-四五 4 マリヤ、主を讃美する 一ノ四六-五六 5 エリサベツ、ヨハネを産む 一ノ五七-六六 6 ザカリヤ、主を讃美する 一ノ六七-八〇 7 マリヤ、イエスを産む 二ノ一-七 8 御使たち、羊飼に救主の降誕を告げ、神を讃美する 二ノ八-一四 9 羊飼たち、嬰児を拝し、人々に吹聴し、神をあがめる 二ノ一五-二〇 10 割礼、命名、奉献 二ノ二一-二四 11 シメオンの讃歌とアンナの証言 二ノ二五-三九 12 神殿における十二歳のイエス 二ノ四〇-五二 13 ルカ福音書における降誕物語の特質 イエス出現の物語 序説 マタイ福音書 1 バプテスマのヨハネについて 三ノ一-一二 2 イエスの受洗と神の子の啓示 三ノ一三-一七 3 荒野の試練における神の子の確証 四ノ一-一一 4 福音の宣言 四ノ一二-一七 5 ガリラヤを巡って諸会堂で福音を宣べ、すべての病を癒される 四ノ二三-二四 ルカ福音書 1 バプテスマのヨハネについて 三ノ一-一七 2 バプテスマのヨハネ囚えられる 三ノ一八-二〇 3 イエスの受洗 三ノ二一-二二 4 系図 三ノ二三-三八 5 荒野の試練における神の子の確証 四ノ一-一三 6 福音の宣言 四ノ一四-二一 平地の説教(ルカ福音書による) 緒論 十二使徒の召命と群衆の癒し 六ノ一二-一九 序奏 祝福と詛の言葉 六ノ二〇-二六 第一部 敵を愛せよ 六ノ二七-三八 第二部 私の言葉を聞いて行え 六ノ三九-四九 総括 福音書物語補遺 百卒長の僕を癒したもうた物語 マタイ八ノ五-一三 十二弟子派遣の物語 マルコ六ノ六b-一三 離婚問答 マルコ一〇ノ一-一二 復活問答 マルコ一二ノ一八-二七 受難への道 1 エルサレムに上る ルカ九ノ五一-六二 2 エルサレムでのことども (マルコ福音書による) 序説 A エルサレムに入る B 終末時の諭し 福音書物語選釈索引(付、別巻並びに付録論文一覧)
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世界と自我
2022.07.15発売
世界と自我
著:酒井 潔
創文社オンデマンド叢書
数学、科学の分野でも大きな実績を残した17世紀の大哲学者は、「私」と「世界」の関係をどう捉えたかを徹底的に探究する重要著作。 【目次】 凡例 略記法 序論 「力」概念への主題的着眼 第I部 主観と自発性 「世界と自我」の問いへの準備的考察 序 第一章 「自発性」概念の準備的分析 第二章 知覚 第三章 表出 第四章 宇宙の活ける鏡 第II部 世界 序 第一章 世界の可知性 第二章 「世界」の定義 第三章 位置、物体、連続 第四章 関係としての世界 第五章 関係の多様性 第六章 世界における〈事物の多様性〉 第七章 予定調和 第八章 世界の集中 第III部 自我 序 問題の所在 個体概念の必然性 第一章 個体 個体一般についての基礎的考察 第二章 個体概念における主語と述語の結合 第三章 個体の形而上学と論理学 『概念と真理との分析についての一般研究』(一六八六年) 第四章 個体の創造における神の自由とオプティミスム 第五章 自我 第六章 概念の構造 自我はなぜ「概念」なのか 結語 付論 一 経験的統覚と超越論的統覚 ライプニッツからカントヘ 二 ライプニッツにおける「受動的力」(vis passiva)の概念 あとがき 使用文献表 索引 ドイツ語要旨 ドイツ語目次
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山村の四季
2022.07.15発売
山村の四季
著:宇都宮 貞子
創文社オンデマンド叢書
民俗学者、草花研究家、随筆家の著者が、田舎暮らしの日常生活を独特の観察眼と柔らかな文章で綴る。忘れられた日本の原風景が甦る。 【目次】 春 三月 かのこ雪 こめくさとはっかけばな 花味噌 ゆきわりばな すじまき(稲の話 一) ねかっこのあっぱ へどつきばな たんころば 馬買わずか 山村の生活の一 労働 へんびのすいこき うしごぼう おのが影 諺と歌の一 夏 かつらづる 田植(稲の話 二) なべころし いるご餅 ままっこ あぜづけなど(稲の話 三) もちどて 田の草など(稲の話 四) 盆の花 朝のチャッカリ 山村の生活の二 嫁と姑 とうすみぐさ 子を捨てる藪 諺と歌の二 秋 すずめのちょこもり ほんだらといんだら おぶやしね 山村の生活の三 お産 じゅんさいとひし おがらむらだち はつせさんの焼餅 山村の生活の四 食べもの かけあざみ 稲刈りなど(稲の話 五) ぶすぶんど よめのきんちゃく わかめの行列 諺と歌の三 冬 あかざ 藁仕事など(稲の話 六) あかわた ぎんなら ひとになる 山村の生活の五 婚礼 ろうのき 屋根の話 ひょーび そぎっぱ 春木とり さかき 七つ坊主 諺と歌の四 あとがき
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古代資本主義(名著翻訳叢書)
2022.07.15発売
古代資本主義(名著翻訳叢書)
著:ヨゼフ・サルヴィオリ,訳:井上 智勇,訳:大牟田 章
創文社オンデマンド叢書
古代ローマにおいて、「資本主義」は存在したのか? 古代ローマの経済の諸相(農業、工業、商業、貨幣など)を詳細に検討する。 【目次より】 序言 序論 経済史の研究 その時代区分 ビュッヒャー、ロートベルトゥスおよびその他の国民経済学者の理論体系 歴史家モムゼン、マルクヴァルト、ゴルトシュミット、フリートレンダー エドゥアルト・マイヤー 近代資本主義 第一章 富の発端 最古のローマにおける貨幣と交換 家の「自給自足」体制 商業の微弱な形成 高利貸付け・拘束行為 第二章 動産 富の源泉としての征服と戦利品 新人 ローマの奢侈に関する誇大な諸見解  商人と徴税請負い人・共和制末期の実業家たち アッティクス 高利貸付け、建築・土地およびその他の諸投機 第三章 大土地所有 ラティフンディウム 公有地 軍事植民市  自由農民層への影響と軍団の兵員補充 ラティフンディアの分布と規模 人口密度  第四章 小土地所有 小土地所有存続の例証 ラティフンディウムの弱点 第五章 商品生産 家内経済と都市経済 奴隷を欠く家内生産と、奴隷を使役する家内生産・必要物の備わった家 ラティフンディウムの産業的性格 自由手工業 奴隷労働 解放奴隷 分業 手工業者と消費者との関係 組合 古代産業における資本および大経営欠如の主因 大都市における富の配置 小工業の絶対的優越 第六章 農業生産 資本と農業 古代農業における資本制的生産諸条件の欠如 ローマにおける海外穀物の輸入と貧民給養 ローマおよびその近郊の、爾余のイタリアからの経済的分離 古代農業の弱点 ラティフンディアにおける粗放経営 ブドウ栽培 畜産業 第七章 資本主義 資本主義の定義 古代における産業資本の欠如 労働の、資本にたいする絶対的優越 大土地所有と小土地所有との関係 資本家的小作人 資本と畜産業 古代における農業資本主義の欠如 富の形成と蓄積・征服と諸属州の搾取 高利貸資本および商業資本としての富の使用 資本制に先行する時期に関しての、マルクスの見解 ローマ経済における資本の役割 ローマの財産査定 資本蓄積にたいする諸障碍 古代の貨幣観 第八章 経済制度 古代イタリアの家内および都市経済・都市農村間の交換関係 貨幣・信用および銀行組織 現物租税 第九章 経済的破綻 帝政下の奢侈と浪費 貨幣恐慌とこれにたいする防衛措置 生活水準の全般的低下 貨幣欠乏と鋳貨品位の改悪 現物経済への復帰 租税 コローナートゥス制 小手工業者階級 土地所有・小土地所有者 第十章 古代の経済 古代一般に普遍的な経済、および近代の経済にたいする、特殊ローマ的経済。 原註 あとがき 地図
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政治における人間性(名著翻訳叢書)
2022.07.15発売
政治における人間性(名著翻訳叢書)
著:グレーアム・ウォーラス,訳:石上 良平,訳:川口 浩
創文社オンデマンド叢書
政治的意志決定において、目的に基づいた手段を合理的に選択するという前提は正しいのか。個々人の経験や考え方の意味を問い直す。つまり、政治的な行為や動機を形成する情緒や心理が果たす役割を精査する。 【目次】 訳者まえがき 序文 内容梗概 序説 第一部 問題の状況 第一章 政治における衝動と本能 第二章 政治的な実在 第三章 政治における非合理的推論 第四章 政治的推理の対象 第五章 政治的推理の方法 第二部 進歩の可能性 第一章 政治的道徳 第二章 代議政治 第三章 官僚の思想 第四章 民族性と人類性 解説
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東洋法史論集8:西夏法典初探
2022.07.15発売
東洋法史論集8:西夏法典初探
著:島田 正郎
創文社オンデマンド叢書
20世紀初頭にコズロフ探検隊によりハラ=ホトの遺跡で発見された西夏法典(11~13世紀)の全体を把握するために、刑罰法規のについて研究する。 【目次】 序 序章 第一章 西夏法典の出現とその初探 I 発見とその翻訳公刊 II 成立の時 III 内容と初探の試み 第二章 総則 I 正刑と附加刑 1 正刑の復原 2 附加刑 3 総括的私見──遼・金法との近似性 II 十悪 1 謀逆門 2 失孝徳礼門 3 背叛門 4 悪毒門 5 為不道門 6 大不恭門 7 不孝順門 8 不睦門 9 失義門 10 内乱門 11 総括 III 八議他 1 八議門 2 罰情与官品当門 3 親節門 4 老幼重病減罪 第三章 犯姦と違律の婚 I 犯姦 1 奪妻門 2 侵凌妻門 3 威勢蔵妻門 4 行非礼門 II 違律の婚 1 為婚門 III 親族互売 1 節上下対他人等互売門 2 管貧智高門 第四章 私畜 1 盗殺牛酪舵馬門 2 妄劫他人畜駄騎門 3 分持盗畜物門 4 買盗畜人検得門 5 射刺穿食畜門 6 分用共畜物門 7 官畜駄騎・官畜私畜調換の両門 第五章 官牧 1 失われた巻頭三門の標目 2 死畜注鎖門 3 供給駄門 4 畜利限門 5 畜患病門 6 校畜門 7 管職事門 8 牧場官地水井門 9 貧牧逃避無続門 第六章 偸盗 1 盗親門 2 雑盗門 3 群盗門 4 重盗門 5 盗賠償返還門 6 自告償還解罪減半議合門 7 追〓補拳告盗賞門 8 捜盗蹤跡門 9 問盗門 10 盗毀仏神地墓門 第七章 闘殴 1 焼傷殺門(三四七) 2 相傷門(三五六) 3 誤傷殺与闘殴門(三六〇) 第八章 土地法 1 収納租門(三八四) 2 取閑地門(三九一) 3 催租罪功門(三九三) 4 租地門(三九九) 5 納領殻派遣計量小監門(四〇五) 6 亡佚に帰した第十六巻(四一四) 7 分用私地宅門(四一七) 8 草果重訟門(四二一) 第九章 水利法 1 春開渠事門 2 亡佚に帰した二門 3 灌渠門 4 橋道門 5 地水雑罪門 第十章 典当 1 当舗門 2 催索債利門 3 出典工門 第十一章 告・補 1 許挙不許挙門 2 挙虚実門 3 功抵罪門 4 派大小巡検門 5 逃人門 6 遣差人門 7 判罪逃〓門 第十二章 断・獄 1 延誤審訊和辯案門 2 諸司判罪門 3 行獄杖門 4 越司曲断有罪担保門 5 貪状罪法門 6 不奏判断門 第十三章 罪罰不同門 終章 史料と参考文献
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東洋法史論集7:清朝蒙古例の実効性の研究
2022.07.15発売
東洋法史論集7:清朝蒙古例の実効性の研究
著:島田 正郎
創文社オンデマンド叢書
満州人の清朝が同盟者であるモンゴル人の秩序維持と清朝の他民族との紛争解決のために定めた法令「清朝蒙古例」の本格的研究書。同著者の『東洋法史論集5 清朝蒙古例の研究』の続編である。 【目次】 序 凡例 第一部 「盛京刑部原〓」に見る有関蒙古案 第一章 「盛京刑部原〓」の出現 第二章 「盛京刑部原〓」第一六〇號所牧の巴顔貝勒案、および、該案を通じての「盛京刑部原〓」についての考え 第三章 「盛京刑部原〓」に見る有関蒙古案 第四章 「盛京刑部原〓」未見の有関蒙古案 第五章 総括的私見 第二部 「刑科史書」に見る有関蒙古案 第一章 臺北・國立故宮博物院に現存する「刑科史書」 第二章 「刑科史書」の書式と用語 第三章 「刑科史書」に見る有関蒙古「倫竊四項牲畜」案 第一節 刑律・賊盗「盗馬牛畜産」條と蒙古例「倫竊四項牲畜」條 第二節 「刑科史書」に見る有関蒙古「倫竊四項牲畜」案 第四章 「刑科史書」に見る有関蒙古「人命」案 第一節 蒙古例における殺人の区分 第二節 「刑科史書」に見る有関蒙古「人命」案 第三節 小括 第五章 総括的私見 史料と参考文献 後跋
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