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2022.06.10発売
原つむぎが水着でバレエ ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
グラドルが自分の趣味や特技を水着でやってみるグラビア写真集!
爆乳Hカップのつむぎちゃんは、実はバレエを習っていたんだとか。癒やし系マシュマロボディが優雅に踊る姿をご覧ください!
※本作品はヤンマガWebで公開された同タイトルグラビア(無料版+有料版)のデジタル写真集です。

2022.06.10発売
原つむぎが水着でボルダリング ヤンマガデジタル写真集
写真集・画集
グラドルが自分の趣味や特技を水着でやってみるグラビア写真集!
破壊力抜群の豊満BODYを武器に活躍する原つむぎちゃんが、ボルダリングに挑戦!
100cmオーバーのバストを揺らしながら奮闘する姿をご覧ください~!
※本作品はヤンマガWebで公開された同タイトルグラビア(無料版+有料版)のデジタル写真集です。

2022.06.10発売
根津権現前より 藤澤清造随筆集
講談社文芸文庫
昭和7年1月、芝公園内で窮死した私小説作家・藤澤清造。その35年後に生まれた西村賢太はみずから「没後の弟子」を名乗り、作品の文学的価値を説き、顕彰に努めた。師の人生をなぞるかのように急逝する直前まで、手ずから諸雑誌を収集し、なめるように編集配列に意を用いつづけた随筆の数々。本書は時空を超えた「魂の感応」の産物というにふさわしい。

2022.06.10発売
基礎からの超伝導 風変わりなペアを求めて
★「数式+イメージ」でわかりやすく!★ 前半では超伝導の現象論とBCS理論。後半では異方的超伝導をはじめとする様々な超伝導を紹介する。基礎の基礎から始めて、先端研究のエッセンスを学べる一冊!
【目次】
第1章 超伝導とは
1.1 超伝導の基本的性質
1.2 簡単な理論的考察
第2章 超伝導の現象論
2.1 相転移の現象論
2.2 Ginzburg-Landau方程式
2.3 GL方程式の解と磁気的性質
2.4 第2種超伝導体
2.5 Anderson-Higgs機構
2.6 Josephson効果
第3章 BCS理論
3.1 多粒子系の取り扱い
3.2 BCS理論
3.3 BCS基底状態
3.4 超伝導状態の諸性質
3.5 熱力学的性質
3.6 複素感受率
第4章 異方的超伝導
4.1 異方的ペアと引力相互作用
4.2 異方的超伝導のBCS理論
4.3 代表的なCooperペア
4.4 密度揺らぎとペア相互作用
4.5 ギャップ方程式
4.6 異方的超伝導の性質
4.7 GL理論による解析例
4.8 多バンド超伝導
第5章 風変わりな超伝導
5.1 銅酸化物高温超伝導体
5.2 鉄系超伝導体
5.3 層状ダイカルコゲナイド超伝導体
5.4 重い電子系の超伝導
5.5 空間変調をともなう超伝導
5.6 空間反転対称性のない系
5.7 スピン3重項超伝導
5.8 強磁性超伝導
付録A 補足事項
A.1 GL方程式の導出
A.2 磁束格子状態の自由エネルギーの評価
A.3 BCS理論における諸計算
A.3.1 波数和と積分
A.3.2 ギャップ方程式
A.3.3 自由エネルギー
A.3.4 芳田関数
A.4 Coulomb相互作用の効果
A.5 一般化されたBCS理論とGreen関数
A.5.1 一般化模型と平均場近似
A.5.2 1粒子Green関数
A.5.3 ギャップ方程式と粒子数密度
A.5.4 複素感受率
A.5.5 使用例
A.5.6 松原和の公式

2022.06.10発売
固体表面キャラクタリゼーション 機能性材料・ナノマテリアルのためのスペクトロスコピー
キャラクタリゼーションとは、対象となる材料の組成・構造・物性を明らかにすることです。
本書では、機能性材料の研究開発を行う研究者が直面するあらゆる課題を解決へと導くために、「何を目的としてどういった分析手法を選択すべきか」という根本の部分からていねいに解説します。
[目次]
第1章 総論:固体表面のキャラクタリゼーション
第2章 X線回折法
第3章 X線吸収微細構造(XAFS)
第4章 光電子分光法(XPS, UPS)
第5章 紫外可視分光法(UV-vis)・光ルミネセンス分光法(PLS)
第6章 赤外分光法(IR)・ラマン分光法・近赤外分光法(NIR)
第7章 電子スピン共鳴分光法(ESR)
第8章 核磁気共鳴分光法(NMR)
第9章 電子顕微鏡(SEM, TEM, STEM)
第10章 走査型プローブ顕微鏡(STM, AFM)
第11章 二次イオン質量分析
第12章 組成分析
第13章 吸着・脱着
第14章 昇温法(TG, DTA, TPD, TPR)
第15章 電気化学測定
第16章 ケーススタディ
16.1 カーボンナノチューブ
16.2 カーボンナイトライド
16.3 鋳型ポーラス炭素
16.4 MXene
16.5 発光材料
16.6 光触媒(時間分解UV-IR吸収分光法)
16.7 水素還元された酸化チタン光触媒
16.8 水分解用粉末光触媒
16.9 プラズモン材料
16.10 電極三次元構造
16.11 ガスセンサー
16.12 ペロブスカイト酸化物(トポタクティック反応)
16.13 金属イオン添加酸化ジルコニウム
16.14 骨微細構造と人工骨
16.15 ポリオキソメタレート(ヘテロポリ酸)
16.16 酸化物ナノシート
16.17 層状化合物・粘土
16.18 CO2吸着剤
16.19 ゼオライト
16.20 メソポーラスシリカ
16.21 金属-有機構造体(MOF)
16.22 ヨーク・シェル触媒
16.23 デンドリマー
16.24 コアシェル
16.25 金属クラスター
16.26 双晶
16.27 シングルアトム合金
16.28 ハイエントロピー合金
16.29 金属間化合物
16.30 水素化触媒(中性子非弾性散乱分光法)
16.31 自動車触媒
16.32 鉄鋼材料表面

2022.06.10発売
新しい微積分〈上〉 改訂第2版
改訂でさらにわかりやすく!
意味を考えるからこそ、技法が身につく
高校から大学へ、微積分の新ルート。探索の旅への優しいガイド
・これまでにない章構成で、最短で「微積分の核心」にせまる。
・独習用としても、講義テキストとしても成り立つ新しいタイプの教科書。
・二分冊。上巻では、べき級数、テイラー展開、1変数関数の積分、曲線、微分方程式を扱う。
【本書“まえがき”より 長岡亮介】
「古き良き時代」の数学が現代の数学教育に示唆するものが,もう 1 つある.それは,理論と応用が一体になっているということであり,ここに本書の第三の動機がある.ユーザーとして現代数学の諸道具を使いこなしたい人々ばかりでなく,純粋数学の修得を志す理学数物系の学生にとっても,数学を応用する経験は,同じく重要であるに違いない.高校数学的な健全な理解の怪しさと危なさに警告を発しながらも,厳密性・純粋性という偏屈な数学主義に陥らないように最大限の配慮を払って記述を進めるようにしたのは,使いこなすことの重要性への配慮に基づく.本書が,あえて極限や実数の話題から入らず,数学ユーザーにとって最も重要なべき級数から入ったのはその一例である.
「大学生の学力低下」を指摘する声は大きい.本書は,数学系の大学教員がこの事態をどう《変革》するか,という問題に対する 1 つの回答であり,壮大すぎるであろう夢を実現しようとする冒険である.現状を打開するために伝統や既成秩序に囚われない数学教育の変革への共感の輪が広がることを祈る.

2022.06.10発売
食べ物と健康,食品と衛生 食品学各論 第4版
日本食品標準成分表2020年版(八訂)準拠。献立作成、調理に活かせるよう記述。管理栄養士国家試験、栄養士実力認定試験対応。フルカラーのイラストで親しみやすい好評教科書の改訂版。
目次
1. 序
1.1 人間と食料
1.2 日本人の食生活の変化
1.3 食品学各論で何を学ぶか
2. 植物性食品
2.1 穀類
2.2 雑穀類
2.3 いも類
2.4 豆類
2.5 種実類
2.6 野菜類
2.7 果実類
2.8 キノコ類
2.9 藻類
3. 動物性食品
3.1 食肉類
3.2 乳類
3.3 卵類
3.4 魚介類
4. 調味料・香辛料・嗜好飲料
4.1 調味料
4.2 香辛料
4.3 嗜好飲料
5. 油脂食品
5.1 油脂食品の特徴と種類
5.2 植物油脂
5.3 動物油脂
5.4 加工油脂
6. 発酵食品(微生物利用食品)
6.1 微生物と人間の協同作業で生み出される発酵食品
6.2 発酵食品の有用性
6.3 発酵食品の製造にかかわる微生物
6.4 アルコール飲料
6.5 発酵調味料
6.6 発酵乳製品
6.7 その他の発酵食品
6.8 発酵食品の将来
7. 調理加工食品
7.1 現代人の食生活と調理加工食品
7.2 調理加工食品にはどのような種類のものがあるか
8. 食品の表示
8.1 食品表示制度
8.2 特別用途食品
8.3 健康食品の形状
8.4 健康食品の安全性の管理と有効性などの情報

2022.06.10発売
食べ物と健康,食品と衛生 食品学総論 第4版
日本食品標準成分表2020年版(八訂)準拠。献立作成に食品成分表を活かせない学生のために成分表の活用も充実。化学を苦手と感じる学生のために化学の基礎知識をさりげなく盛り込みながら、わかりやすい記述となっている。フルカラーで楽しく学べて、構造式も確認できる好評テキストの改訂版。管理栄養士国家試験や栄養士実力認定試験に対応。
【目次】
1. 序論
1.1 食品とは
1.2 食品学の役割
1.3 食料自給率
1.4 食料と環境
2. 食品の分類
2.1 食品の分類方法
3. 食品成分表
3.1 食品成分表の変遷
3.2 日本食品標準成分表2020年版(八訂)の内容と特徴
3.3 食品成分の分析方法
3.4 エネルギー値の算定方法
3.5 食品成分表の使い方
3.6 食品成分表利用上の注意すべき事項
4. 食品成分
4.1 水分
4.2 タンパク質
4.3 炭水化物
4.4 脂質
4.5 ビタミン
4.6 無機質
4.7 嗜好成分および有害成分
5. 食品物性と官能評価
5.1 食品物性
5.2 官能評価
6. 食品成分間反応
6.1 酸化
6.2 加熱変化
6.3 糖・デンプンの加熱変化
6.4 酵素反応
6.5 成分間反応
7. 食品の機能性
7.1 三次機能に関与する生体調節因子
7.2 機能性を表示できる食品(保健機能食品)
7.3 食品の機能性成分とその働き
8. バイオテクノロジーと新しい食品
8.1 バイオテクノロジーとは何か
8.2 バイオテクノロジーによりつくられた新食品
8.3 新食品の安全性

2022.06.10発売
いつか、ふたりは二匹
講談社文庫
猫になって事件を解決!
猫になったぼく。はじめての謎と冒険。
本格ミステリの名手が贈る、可愛いだけじゃないファンタジック・ミステリ!
眠りに就(つ)くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。町で起きた女児襲撃事件の謎に、猫のジェニイの身体を借りて挑むことに。スリル満点、はじめての冒険の結末は――。
子どもが大人になるために大切なことを教えてくれる、あったかくて、少し切ないファンタジック・ミステリ。
●執筆中、これまで出会い、そしてお別れしてきたひとたちや犬、そして猫のことを憶(おも)い出しました。作品の出来、不出来は別として、この『いつか、ふたりは二匹』は、わたしにとって生涯の宝物のような作品になりました。――西澤保彦(あとがき「わたしが子どもだったころ」より)

2022.06.10発売
流
講談社+α文庫
「じぶん」とつながることは「みんな」とつながること――。大ベストセラー処女作から最新書き下ろしまでが1冊になった。窪塚洋介の原点から未来までを貫く、愛に満ちたメッセージ!
●「20」2000.5.7
●「聖邪の行進~幻想戯曲『解放軍』より 四季のある楽園」2001.3.10
●「GO~FUCK’N SPECIAL ISSUE respect edition」2001.10.20
●「地球維新 after PIECES OF PEACE」2003.12.20

2022.06.10発売
恋愛上手なパリジェンヌに学ぶ「愛されるヒント」
「理想の彼氏」たちはなぜ、次々とわがままな女につかまるのか!?――「出会いがない」「『いい男』がいない」「だれも好きになれない」そんな悩みがなくなる本!!
●幼いときから甘えてはいけませんといわれ続けているあなたに、急に甘えろといってもむずかしい。だが男性に甘えることが、より高度な愛にいたるステップだとしたら、あなたにもできるのではないか。だれよりも自立心が旺盛なパリジェンヌが、恋愛をまっとうする術をとくと拝見してみようではないか。――<「はじめに」より>

2022.06.08発売
物語論
講談社学術文庫
人間はなぜ物語を必要とするのか?
精神分析、政治、戦争、神話、歴史、そして昔話、小説、うた――。
物語は社会のいたるところにある。
平家物語などの「語り物」やアイヌのユカラとの対比、源氏物語の婚姻制度と母殺しの阿闍世コンプレックス……日本列島の物語を起源から、そして世界文学との比較から考える。
「もの」とはなにか。
「語り手」は誰なのか。
物語理論の金字塔となる、伝説の東大講義18講、待望の文庫化!
【目次】
I 物語理論の進入点
1講 ものがたり と ふること
2講 うたとは何か
3講 うたの詩学
4講 語り手を導きいれる
II 物語理論の基底と拡大
5講 神話から歴史へ
6講 神話的思考
7講 語り物を聴く
8講 口承文学とは何か
9講 昔話の性格
10講 アイヌ語という言語の物語
III 物語理論の水面と移動
11講 物語人称
12講 作者の隠れ方
13講 談話からの物語の発生
14講 物語時称
15講 テクスト作りと現代語訳
IV 物語理論の思想像
16講 『源氏物語』と婚姻規制
17講 物語と精神分析
18講 構造主義のかなたへ

2022.06.08発売
『エセー』読解入門 モンテーニュと西洋の精神史
講談社学術文庫
ミシェル・ド・モンテーニュ(1533-92年)の名は『エセー』とともに知られています。全訳だけでも5種類を数えるほど日本ではなじみのある著作ですが、岩波文庫で全6冊という分量、そして著者身が全2巻の初版(1580年)公刊後も改訂を続け、1588年には第3巻を増補するとともに最初の2巻に加筆を行った版を出し、さらに没年まで改訂を進めたため、さまざまな時期に書かれた文章が混在した書物になっていることから、決して分かりやすいとは言えないこともまた事実です。
そうした事情ゆえ、これまで『エセー』の入門書や概説書が陸続と出版されてきました。しかし、本書はそのどれとも異なる、決定版と断言できる1冊になっています。
断言できる理由は明確です。『エセー』第3巻第2章で、モンテーニュは「ここでは、私たち、つまり私の本と私自身が一致してひとつの道を進んでゆく。よそでは作者のことをわきに置いて作品をほめたりけなしたりできるが、ここではだめである」と記しています。つまり、「私の本」である『エセー』と「私」であるモンテーニュは不可分であるというわけですが、ここに示されているのは、作者の意図を知らなければその著作を理解できない、といった単純なことではありません。直後には「そのことをわきまえずに私の作品を判断する者は、私をというよりも、むしろ自分自身を傷つけることになるだろう」という言葉が続いているのですから。
なぜ『エセー』をモンテーニュから切り離して読む者は「自分自身を傷つける」ことになるのか――本書は、この問いに答えるために、『エセー』をモンテーニュから切り離すことなく、ていねいに読んでいきます。『エセー』を一度も読んだことがなくても、モンテーニュについて何も知らなくても、名前を聞いたことがあるだけでも読めるように書かれています。むしろ、そのような人のためにこそ、本書は書かれました。
本書によって大著の全容を知ることができるのはもちろん、本書を通して『エセー』を読むことは人間が紡いできた精神の歴史そのものを読むことにほかならないと気づくでしょう。そのような著作は他にありません。そして、そのことをありありと伝え、実践する『エセー』についての書物も、これまでありませんでした。渾身の書き下ろしによる1冊、ここに自信をもってお届けいたします。
[本書の内容]
第I部 若すぎた世紀
第1章 宗教戦争
第2章 十六世紀ルネサンス
第3章 モンテーニュのほうへ
第II部 「自分」・「私」・〈魂〉
第4章 執筆開始
第5章 マニフェスト
第6章 だれが?――〈魂〉が
第III部 〈魂〉の軌跡
第7章 もうひとつの背景
第8章 ソクラテスへの視線
終 章 百姓のかたわらで

2022.06.08発売
北条時宗と安達泰盛 異国合戦と鎌倉政治史
講談社学術文庫
生まれながらに執権の地位を約束された若き執権北条時宗と、彼を支え無謀にも思える大胆な幕府改革を試みた硬骨の政治家安達泰盛。二人が中核を担う13世紀の日本に、ユーラシア大陸を席巻したモンゴルの嵐が迫る――。
「救国の英雄」では決してなかった時宗の素顔とは? 泰盛の弘安徳政は、幕府が構造的に抱えていた限界にどのように挑んだのか。二人を主人公に、絵巻や彫刻、宗教など多様な視点を取り入れ、血なまぐさい権力闘争相次ぐ政治史を、著者ならではの手腕で立体的に編み上げた労作!(原本:日本放送出版協会、2001年)
はしがき――時代、世界、個人
プロローグ――若君誕生
第一章 時宗誕生前後の幕府政治
第二章 北条得宗と御家人安達氏
第三章 蒙古襲来のなかで
第四章 絵にみる時宗時代
第五章 時宗と日中禅宗世界
第六章 時宗死後の政治改革
エピローグ――記憶のなかで
あとがき
付録1 書評と紹介 川添昭二著『北条時宗』
付録2 研究余滴 大河ドラマあやかり本の大罪
学術文庫版あとがき
主要人物の生没年
安達泰盛の経歴
北条時宗の履歴書

2022.06.08発売
荘子の哲学
講談社学術文庫
千葉雅也氏推薦!
「中島先生の荘子がなければ、僕の哲学も文学もなかった。ここからすべてが始まったのです。衝撃的なこの「変化の哲学」を、皆さんにもぜひお読みいただきたい。」
中国・日本はもちろん、これまであまり言及されてこなかった欧米圏での研究をも渉猟。「無為自然」や「万物斉同」といった概念に替え、自己および世界の変容を説く「物化」思想をその核心として取り出し、ドゥルーズら現代の西洋哲学と突き合わせることで、言語、道、他者、自由にかかわる荘子の思索を新たな相貌のもとに甦らせる。世界の哲学に通暁する著者がダイナミックに描く、新時代の標準たる驚くべき読解の書!
[本書の内容]
プロローグ
■第1部 書物の旅路 『荘子』古今東西
第一章 『荘子』の系譜学
第二章 中国思想史における『荘子』読解――近代以前
第三章 近代中国哲学と『荘子』――胡適と馮友蘭
第四章 欧米における『荘子』読解
■第2部 作品世界を読む 物化の核心をめぐって
第一章 『荘子』の言語思想――共鳴するオラリテ
第二章 道の聞き方――道は屎尿にあり
第三章 物化と斉同――世界そのものの変容
第四章 『荘子』と他者論――魚の楽しみの構造
第五章 鶏となって時を告げよ――束縛からの解放
エピローグ
参考文献ガイド
『荘子』篇名一覧
学術文庫版へのあとがき

2022.06.08発売
メランコリーの文化史 古代ギリシアから現代精神医学へ
講談社選書メチエ
憂鬱(メランコリー)――この厄介なる気分を、人類はどのように捉え、対処し、表現してきたのか?
古代から現代に至る芸術・医学・哲学を渉猟し、時に死や恐怖と、時に創造的知性や天才と結びつけられ、また治療の対象ともなってきた「メランコリー」の系譜を明らかに。さまざまな災厄に見舞われる現代という時代――親しい人との別れ、死や病への恐怖、ストレスフルな仕事や人間関係、経済格差、パンデミック、気候変動……――を知的に捉え、生き抜くためのパースペクティブは、その「遺産」のなかからもたらされる。
泰斗による決定版文化史。
[本書の内容]
第1章 古代から中世へ
1 古代の苦悩
2 病理から気質へ――四体液説
3 天才の憂鬱――プラトンからアリストテレスへ
4 医学の中世
5 土星のメランコリー
第2章 ルネサンスと宗教改革
1 幾何学の憂鬱
2 宗教改革
3 遠近法の誕生
4 宗教的メランコリー
第3章 近代の始まり
1 モンテーニュ
2 デカルト
3 治療されるメランコリー
4 バロックの想像力
第4章 現代へ
1 精神医学と悪魔
2 精神分析の登場
3 喪とメランコリー
4 根源的な喪失

2022.06.08発売
マンガでわかる 漢字の使い分け図鑑
「足」と「脚」って、それぞれどの部分かわかりますか?
「耐える」と「堪える」、苦しみを乗り越えられるのはどっち?
「収める」「納める」「修める」「治める」、自分のものになるのはどれ?
「計る」「測る」「図る」「量る」「諮る」は使い分けられますか?
◆漢字の使い分けができていますか?
だれでも知っている漢字でも、改めて聞かれてみると、
微妙な違いがよくわかりません。
◆マンガで見れば、ストレスなく覚えられる
マンガで表現されると、違いが感覚的にわかりやすくなり、
記憶に定着しやすくなります。
◆漢字を知って表現の幅を広げる
いつもひらがなで書いていては、こまかなニュアンスが伝わりません。
適切な漢字を使って表現の幅を広げましょう。
◆254項目の漢字が身につく
使い分けが必要な主要な254項目を収録。これでもう使い分けに悩まない!

2022.06.08発売
ウィトゲンシュタインと言語の限界
講談社選書メチエ
本書の著者ピエール・アド(1922-2010年)は、古代ギリシア思想や新プラトン主義の研究者として、コレージュ・ド・フランス教授を務めました。その著作は、古代哲学のみならず、フランシス・ベーコンやデカルトなどの17世紀思想、ゲーテ、ヘーゲルからニーチェ、ベルクソン、ハイデガーに至る19~20世紀の思想まで、幅広い知識に裏打ちされた類を見ない豊饒さをそなえています。その著作はヨーロッパの知識人に大きな影響を与えるとともに、アメリカでも多くの読者を獲得してきました。
ところが、日本では2020年に『イシスのヴェール』(法政大学出版局)が出版されるまで、訳書は1冊も存在せず、それゆえ注目を浴びることもなかったというのは、豊かな翻訳文化を育ててきた国では奇妙な欠落だったと言わざるをえません。2021年には『生き方としての哲学』(法政大学出版局)の邦訳が出版され、ようやく日本でもこの碩学の思想に触れる準備が整いつつあります。今こそ、アドがフランスで初めて本格的にウィトゲンシュタインを紹介した人物でもあること、そして唯一無二の解釈を残していたことを伝える本書を読むべき時だと言うことができるでしょう。
研究者にさえ顧みられずにきた本書に収められた論考は、『論理哲学論考』と『哲学探究』しか出版されていなかった時期に書かれたものにもかかわらず、後続の者が見出すことのできなかった側面を明確に浮かび上がらせるものにほかなりません。アドは深い教養に導かれて、ウィトゲンシュタインの思想の中に古代のストア派や懐疑主義、新プラトン主義とのつながりを、あるいはショーペンハウアーとのつながりを見て取ります。その結果、ウィトゲンシュタインの著作は独自の「哲学」を記述しただけのものでなく、第一級の「哲学史」でもあることを明らかにするのです。
本訳書では、アドの解釈の画期性をよりよく理解できるよう、気鋭のウィトゲンシュタイン研究者である古田徹也氏の重厚な「解説」を収録しました。さらに「訳者後記」では、合田正人氏がアドという人物を中心にした知的ネットワークの広大さを深い思い入れとともに綴っています。本書の中で、これまで知らなかったウィトゲンシュタインの顔を見ることができるでしょう。
今後のウィトゲンシュタイン研究にも大きな一石を投じることになる重要著作の邦訳を選書メチエの1冊としてお届けいたします。
[本書の内容]
序
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』における言語の限界についての考察
ウィトゲンシュタイン 言語の哲学者 I
ウィトゲンシュタイン 言語の哲学者 II
言語ゲームと哲学
解説 ウィトゲンシュタイン哲学の「新しい」相貌(古田徹也)
訳者後記

2022.06.07発売
掟上今日子の忍法帖
文芸(単行本)
ニューヨーカー憩いの場・セントラルパークで殺人事件が発生! 凶器は、忍者の暗殺道具『手裏剣』。目撃情報からニューヨーク市警の刑事が訪ねたのは、忘却探偵・掟上今日子(おきてがみ・きょうこ)が新たに構えた「置手紙探偵事務所ニューヨーク支局」だった。憧れのニューヨーク市警に容疑者として目を付けられてしまった今日子さんは、自らの疑いを晴らし、事件を解決することができるのか? 彼女の過去を知るFBI捜査官ホワイト・バーチも暗躍し……? 忘却探偵、謎解きの舞台はついに世界へ!

2022.06.07発売
「ナパーム弾の少女」五〇年の物語
1972年6月8日、ベトナム戦争末期に撮られた一枚の写真は、戦争の残酷さを余すところなく伝え、世界中に衝撃を与えた。
その写真から50年、写真の「主役」となった少女のその後の波瀾万丈の半生を描いた感動のノンフィクション。
大火傷からの奇跡の生還ー肉体的にも精神的にも苦痛の日々ーベトナム政府に「発見」され、監視下のもとプロパカンダの「道具」とされた日々ーボートピープルへ挑戦ー宗教をめぐる母親との対立ーはじめての西側への旅ーキューバへの留学と結婚ー必死の亡命ーそして寛容を訴える旅へ
戦争とは?
国家と個人の関係とは?
自由とは?
家族との絆とは?
主人公キム・フックの物語は、いまの私たちにも多くの問いかけに満ちている。