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2021.02.16発売
人類最強の純愛
講談社文庫
目指すは、深海1万メートル!
天才心理学者・軸本みよりと共に、
消えた宝船と調査団員を追って、海底に向かった請負人・哀川潤。
到着早々、人食い魚の群れに包囲され――!?
型破りの冒険譚!
大人気シリーズ第2弾
文庫版限定・特製しおり入り

2021.02.16発売
巨悪
講談社文庫
消えた復興予算、2兆円。
震災を食い物にする奴らがいる――。
《日本最強の捜査機関》東京地検特捜部に配属された検事・中澤源吾は追い詰められていた。
大手運送会社社長の億単位の脱税疑惑を追うも、立証できたのはごく一部。
だが、元同級生の事務官・城島毅らと捜査を進めるうち、
不可解な金の動きは東日本大震災の復興補助金に繋がり――。
元記者の著者が、取材不可能な組織の深部に迫る、骨太の社会派ミステリー!
【推薦コメント続々!】
これほどまでに真に迫る形で、「東京地検特捜部」を扱った入魂の小説があっただろうか。
『巨悪』を読めば、わかるだろう。
伊兼源太郎が、いま猛烈な勢いで巨星・横山秀夫の域に近づきつつある要注目の俊英だと!
――宇田川拓也(ときわ書房本店)
やられてしまった。善とは悪とは。考え続けている。
巨悪に立ち向かう中澤、城島。
その悪の正体が現れた時、怒りが爆発し、悲しみにうち震えた。
重いテーマ、エンタメ度満点の傑作ミステリー。
誰かに思いを話したい。
――山中真理(ジュンク堂書店滋賀草津店)
理不尽な社会の拳となるのは絶望から生まれた怒りの感情。
「巨悪」とはこの世を覆い尽くす闇でもあれば身近に潜む棘でもある。
本物の正義が伝わる揺るぎなき物語!
目を背けてはならない現実がここにある……。
――内田剛(元書店員、ブックジャーナリスト)
「東京新聞」の特集も大反響!!

2021.02.16発売
霊視刑事夕雨子2 雨空の鎮魂歌
講談社文庫
あなたの声を聞かせてーー
報われぬ霊の未練を晴らす「癒し×捜査」のミステリー!
『浜村渚の計算ノート』『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者が放つ新感覚警察小説
彷徨(さまよ)う霊の声を聴く夕雨子と、姉御肌な破天荒刑事野島。素直に真相を語らない霊と、時には協力、時には反発しながら、中野署の名物コンビは霊視と推理で難事件に挑む。ある日、野島が左遷されるきっかけとなった因縁の事件の関係者が行方不明となり。
驚きと癒しが共存するヒーリング刑事シリーズ第二弾!

2021.02.16発売
罰当り 大江戸閻魔帳(五)
講談社文庫
長屋の誰もが寝静まる頃、閻魔堂に忍び寄る二つの影あり。
戯作者麟太郎、盗人を救う!?
人気書下ろしシリーズ最新刊!
夜更けの閻魔堂に忍び込み、何かを隠す喜十と房吉。そこを後にした彼らは追手に襲われるも、命からがら逃げおおせ……。全てを目撃した戯作者の青山麟太郎は追手を尾行、ある商人宿へ辿り着く。宿の馴染みの行商人が二人を狙う理由とは。麟太郎が二人の素性を探るうち、事態は思わぬ方向へ。
<第五巻の読みどころ>
第一話 奴凧
お蔦の依頼で旗本の次男を捜す麟太郎。堅物の若様が消えた理由とは?
第二話 隣の女
閻魔堂近くに越してきた粋な年増。女の周りには怪しげな男たちあり。
第三話 宝引き
大金が当たるくじで話題の清雲寺。信者を増やす住職に怪しげな噂が!?
第四話 罰当り
閻魔堂に何かを隠す二人組。男らが追手から守ったのは意外な物だった。

2021.02.16発売
潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋
講談社文庫
美味つくる者に鬼ひそむ。
将軍暗殺の陰謀探る魚之進に、珍味を巡る難事件が次々襲う!
人気シリーズ「味見方同心」シリーズ・潜入篇第三弾
大泥棒たちが集まる秘密の会。そこで供される「五右衛門鍋」は驚くほどにうまいらしい。これはただの懇親会なのか? 自分を手伝っていた下っ引きの万吉殺害で、将軍暗殺計画の捜査は急務だが、会も探り始めた「味見方」魚之進。鍋から導き出した驚天動地の悪事とは? 極上の謎と珍味あふれるシリーズ第三弾。
【本巻のお品書き】
「あんこ豆腐」豆腐屋が甘い香りを残して謎の失踪。
「海たぬき」食べると元気になる海たぬきとは?
「おやじのおじや」店の主は自慢の料理をなぜやめた?
「五右衛門鍋」怪しい連中だらけの鍋の会。

2021.02.16発売
君が笑うまで死ぬのをやめない 雨城町デッドデッド
講談社タイガ
新居に棲みつく呪われた女。
彼女を救うために俺はーー
1万回死ぬことを決めた!
陽気なバカの辞書に不可能はない。
切なく笑えて、驚き泣ける。青春タイムループ小説!
大学進学に伴い、引っ越したアパートには悪霊が棲んでいた。
霊に刺殺された灰原雅人は死の直前に巻き戻る。部屋に入れば殺される――。しかし男たるもの寛容さも必要だ。殺されたくらいで逃げるようでは大学生は名乗れない。かくして灰原は女の霊と同居を始めた。死と隣合わせの毎日で、彼女の事情を解決すべく。
これは赤の他人の幸せを追い求める、"時をかける馬鹿"の物語。

2021.02.16発売
こんな日もある 競馬徒然草
文芸(単行本)
ツキにからかわれるのも、人生長い目で見れば悪いことではない。
年々歳々、馬とともに春夏秋冬をめぐり、移り変わる人と時代を見つめ続けた作家の足跡。
日本文学の巨星が三十余年にわたり書き継いだ名篇エッセイ、初書籍化。
編・解説:高橋源一郎
何年先のことになるやら、たとえばダービーの日のスタンドかテレビの前で、そういえばあの男、このダービーをもう知らないんだ、と生前の私のことをちらりと思い出す人がいるかもしれない、と今からそんなことを考えると、心細いようで、あんがい、慰められる気持ちになる。自分一個の生涯を超えて続く楽しみを持つことは、そしてその楽しみを共にする人たちがこれからも大勢いると考えられることは、自分の生涯が先へ先へ、はるか遠くまで送られて行く、リレーされて行くようで、ありがたいことだ。
(本文より)

2021.02.16発売
質屋の娘 駕籠屋春秋 新三と太十
講談社文庫
難題かかえた客を乗せ、粋な駕籠舁き、江戸を奔る。
軟禁された箱入り娘の心の闇を新三と太十は晴らせるか?
「駕籠屋春秋 新三と太十」シリーズ2ヵ月連続刊行!
講談社文庫創刊50周年書下ろし作品
新三(しんざ)と太十(たじゅう)が舁く駕籠は乗って安心と大評判。
そんな二人に思わぬ依頼。
悪評絶えない男に拐かされた質屋の娘を救い出し、運ぶというものだ。
無事に親許へ届けた二人だが、後日、娘と軟禁男の密会を目撃してしまう。
事件の奇妙な展開に、情に厚い駕籠舁きたちが真相求め動き出す。
温かさが胸に広がる第二弾。
<第二巻のお客>
一 質屋の娘
色事師に囚われた娘の許へ。駕籠で救い出される娘の様子に違和感が!?
二 新太
ワケありの父持つ子供がお客様。人形町の“駕籠留”は大騒ぎ!
三 男の矜持
殺気を放つ武士を運んで剣術道場へ。中の光景に新三と太十が立ちすくむ。

2021.02.16発売
Cocoon3 幽世の祈り
講談社文庫
絶好調和風ファンタジーシリーズ、第3弾!
鬼退治組織「黒雲」とは別の謎の組織、「鳩飼い」。それを率いていたのは、瑠璃を吉原に売った義理の兄だった。
双子の豊二郎・栄二郎の出生の秘密。瑠璃が使役する生き鬼、楢紅はなぜ生まれたのか。そしていったい、「黒雲」は何のために闘っているのか。
物語が大きな方向へ動き出す、シリーズ要の一冊。

2021.02.16発売
ニムロッド
講談社文庫
仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。
中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。
小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……
やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……
「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」――島本理生さん
(TBS系毎週土曜日あさ9:30~放送中「王様のブランチ」より )
【芥川賞選考委員絶賛、選評より】
「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」――吉田修一さん
「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」――山田詠美さん

2021.02.16発売
完パケ!
講談社文庫
たった一つのことにすべてを賭けた、あの輝かしい日々。
経営難で閉校が噂される武蔵映像大学で、卒業制作のドラマ映画を撮れるのは、たった一人。感覚の安原と理性の北川。お互いの才能を認め合いながらも性格がまったく合わない二人は、同じ題材を使ってコンペで勝負をすることに。撮影は、前途多難の幕開けとなったが――。

2021.02.16発売
奇科学島の記憶 捕まえたもん勝ち!
講談社文庫
元アイドルの捜査一課刑事・七夕菊乃と変人捜査官・深海安公がバカンスに出かけたのはかつて不老不死研究が行われていたという“奇科学島”。このいわくつきの島で連続殺人が発生した!ところがこの事件、殺された被害者が生き返りもう一度動いたとしか思えない不可思議な痕跡ばかり。不老不死人間が実在したとしか思えぬ事件の真相とは? 『Q.E.D. iff -証明終了-』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の著者入魂の、長編ミステリ第3弾!

2021.02.16発売
野良猫を尊敬した日
講談社文庫
現代を代表する人気歌人であり評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍する著者による最新エッセイ集。無邪気になれなかった子供時代、何もなかった青春、そして大人になっても未だ世界とうまく折り合えない日常。
人生、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?
自分らしく生きていい。ユーモアを織り交ぜて描く、ちょっと変で愛しい、魅力のエッセイ62篇。

2021.02.16発売
終わりつづけるぼくらのための
星海社FICTIONS
「わたし」は世界の果ての砂浜で一人の少年と出会った。モノが持つ物語を視ることのできるその少年は、
ガラクタの山で何かを探しつづけている。
幾多の記憶の旅を経て、あらゆる「世界の終わり」を見届けた末に少年が得たものは何なのかーー?
気鋭の詩人・歌人、岩倉文也が「世界の終わり」を紡ぎつづけた連作掌篇からなる待望の第一小説集。

2021.02.16発売
蒼海館の殺人
講談社タイガ
館が沈めば、探偵も、犯人も、全員死ぬ
濁流押し寄せる館の連続殺人。
雨が止むころ、僕らは生きているのか。
☆☆☆
2019年『紅蓮館の殺人』(講談社タイガ)がスマッシュヒットを記録し、
2020年『透明人間は密室に潜む』(光文社)が続々ランクインの26歳による最高傑作!
↓
☆「2021本格ミステリ・ベスト10」(原書房)国内ランキング 第1位
☆「このミステリーがすごい! 2021年度版」(宝島社)国内編 第2位
☆「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)第2位
☆「ミステリが読みたい! 2021年度版」(ハヤカワミステリマガジン)国内篇 第3位
☆☆☆
学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の青海館を訪れた。
政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。
名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、
激しい雨が降り続くなか、連続殺人の幕が上がる。
刻々とせまる洪水、増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでも――夜は明ける。
新鋭の最高到達地点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。

2021.02.16発売
花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉
講談社文庫
人生に必要なのは、
とびっきりの料理とビール、
それから、ひとつまみの謎。
三軒茶屋の路地裏にたたずむ、ビアバー「香菜里屋」。
この店には今夜も、大切な思いを胸に秘めた人々が訪れる――。
優しく、ほろ苦い。
短編の名手が紡ぐ、不朽の名作ミステリー!
第52回日本推理作家協会賞 短編および連作短編集部門受賞作
解説 瀧井朝世
春先のまだ寒い夜。ひとり息を引き取った、俳人・片岡草魚。
俳句仲間でフリーライターの飯島七緒は、孤独な老人の秘密を解き明かすべく、
彼の故郷を訪れ――(表題作)。
バー「香菜里屋」のマスター工藤が、客が持ち込む謎を解く連作短編ミステリー。

2021.02.16発売
戦時下の外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六
講談社文庫
国民に嘘をつく国家は滅びる――
佐藤優が最も尊敬する外交官が明かす、
ナチス・ドイツ崩壊の真実
日本の外交官と外務省の隅々までを知り尽くす佐藤優が、
これまでに接した当事者のなかで能力、実績、人格ともに最高に評価するのが吉野文六氏。
吉野氏は、沖縄返還において日米両政府間に密約が存在したことを、
2006年に日本側の交渉当時者として初めて明らかにした。
外交官の「職業的良心」はいかに生まれ、形成されていったのか。
・生い立ち、旧制高校時代、帝国大学での学生記者経験、行政科・司法科・外交科すべて合格した高等文官試験。
・外務省へ入省後、真珠湾攻撃前夜の太平洋を横断、たどりついた北米大陸での見聞、動乱の欧州を視察してベルリンへ。
・松岡洋右外相、野村吉三郎駐米特命全権大使らのエピソード、各在外公館でおこなわれていた諜報活動、またソ連のドイツ侵攻時に、在ベルリン大使館から南方へ避難した大島浩大使から下された決死の司令。
・1945年5月ナチス・ドイツ第三帝国が崩壊する瞬間に立ち会う。そして命を賭してシベリア鉄道横断からの帰国。
1941年から1945年にかけ、激動の欧州を目撃した青年外交官の物語。

2021.02.16発売
出版と権力 講談社と野間家の一一〇年
文芸(単行本)
日本の出版。その草創期にも転換期にも、彼らが関わってきた……。
「おもしろくてためになる!」「これを読めば大学に行かなくても偉くなれる!」
臆面もなく立身出世を説き、一代にして「雑誌王」に成り上がった初代清治。勃興する帝国日本の大衆の心を鷲づかみにした印刷物は、やがて軍部との抜き差しならぬ関係のなかで変貌していく……。そして敗戦後、総合出版社への転換をなしとげ、国民教育(ナショナル・エデュケイション)と出版による世界平和の夢を追いつづけた四代省一。未公開資料を駆使し、近代出版百五十年を彩る多彩な人物群像のなかに野間家の人びとを位置づけた大河ノンフィクション!

2021.02.16発売
木犀の日
講談社文芸文庫
「都会とは恐ろしいところだ」……5年間、地方で暮らし、都会に戻った私は、毎朝のラッシュに呆然とする。奇妙に保たれた〈秩序〉、神秘を鎮めた〈個と群れ〉の対比、生の深層を描出する「先導獣の話」のほか、表題作「木犀の日」、「椋鳥」「陽気な夜まわり」「夜はいま」「眉雨」「秋の日」「風邪の日」「髭の子」「背中ばかりが暮れ残る」の10篇。内向の世代の旗頭・古井由吉の傑作自選短篇集。

2021.02.16発売
水
講談社文芸文庫
鋭敏細緻な文体で描出した、古井由吉初期作品世界ーー水差しから救いの水を飲んだ直後、息絶えた病床の母(「水」)。「死にたくない、俺ひとり」と、妻の胸で叫ぶ癌を病む夫(「谷」)。生と死のきわどさ、戦き、微かな命の甦りの感覚を、生理と意識の内部に深く分け入っていく鋭敏な文体で描出した、「影」「水」「狐」「衣」「弟」「谷」の6作による、初期連作短篇集。