新刊書籍

レーベルで絞り込む

インドの宗教とキリスト教
2024.11.13発売
インドの宗教とキリスト教
著:ルードルフ・オットー,訳:立川 武蔵,訳:立川 希代子
講談社学術文庫
「キリスト教のライバルは存在するか」。『聖なるもの』(一九一七年)で知られるドイツの宗教学者ルードルフ・オットーは、ヒンドゥー教の一派、ヴィシュヌ派こそが値すると考えた。「救済」をめぐって驚くほど類似が見られる両者の徹底的な検討を通して、宗教の本質に迫る。比較宗教学の古典。  「ヌミノーゼ」と名付けられた、非合理的な神秘経験を宗教経験の本質として析出した『聖なるもの』。ルター派の敬虔なプロテスタント神学者ルードルフ・オットー(1869-1937年)による洞察は、その後ミルチャ・エリアーデやロジェ・カイヨワに引き継がれ、宗教を研究するうえで重要な柱となる「聖と俗」をめぐる研究の土台を築いた。  『聖なるもの』と同時期に研究が進められていたと考えられるのが、本書『インドの宗教とキリスト教』である。18世紀後半、英国による植民地化を通じてサンスクリット文献がもたらされたヨーロッパでは、『リグ・ヴェーダ』や『バガヴァッド・ギーター』など次々にそれらの翻訳がおこなわれ、ヨーロッパの起源のひとつとしてオリエントへの関心が急激に高まっていた。  そのような文脈のなかで、オットー自身も『ヴィシュヌ・ナーラーヤナ』などのサンスクリット文献の翻訳・注釈に取り組み、そしてヒンドゥー教、そのなかでも彼が「献信の宗教」と呼ぶヴィシュヌ派に、キリスト教に匹敵する救済論を見出す。ルター派とヴィシュヌ派の比較の末に見いだされる、真の救済とは―。  オットーが終生、一貫して求めたものは、「聖なるもの」の普遍的な弁証であった。ルター派という一つの神学に自らの立場を置きながら、他の神学にも心を開き、あまつさえ神学を有しない宗教体験に対しても視野を開いたオットーの独自性がいかんなく発揮されたインド宗教研究の古典にして比較宗教学の名著。(原本:『インドの神と人』人文書院、1988年)  【本書の内容】 序 第一章 キリスト教のライバル―ーインドの恩寵(恵み)の宗教 第二章 神をめぐる戦い――シャンカラとラーマーヌジャ 第三章 救済の問題ー―いかにして達成されるか 第四章 インドの恩寵の宗教とキリスト教――異なる精神、異なる救い主 結 び 補 説  一 隠れたる神と献信者の神  二 贖いと贖罪  三 本源的堕落の理念  四 同一性神秘主義の同一体験  五 神は個人的存在ではない  六 すべては恩寵から 訳者あとがき 学術文庫版あとがき                                            
電子あり
『孫子』の読書史 「解答のない兵法」の魅力
2024.11.13発売
『孫子』の読書史 「解答のない兵法」の魅力
著:平田 昌司
講談社学術文庫
華々しい戦史も、将軍たちの勇壮な逸話も、ましてや必勝の極意もない小さな兵法書は、なぜ2400年にわたる世界史的ベストセラーになりえたのか? 曹操、蒋介石、毛沢東、山鹿素行、吉田松陰、旧陸海軍、公安警察、労働組合、電通、そしてイギリス軍やアメリカ軍へと読み継がれてきた歴史を辿りつつ、形篇や勢篇、行軍篇など実際のテキストを吟味し、その「魅力」の源泉に迫る! 【目次】 はじめに 中国王朝名一覧 ■第一部 書物の旅路ーー不敗への欲望 第一章 戦いの言語化ーー『孫子』の原型 第二章 成立と伝承 第三章 日本の『孫子』ーー江戸時代末期まで 第四章 帝国と冷戦のもとで ■第二部 作品世界を読むーー辞は珠玉の如し 第一章 帝王のためにーー『群書治要』巻三三より 第二章 形と勢ーー永禄三年の読み 第三章 不確定であれーー銀雀山漢墓出土竹簡「奇正」 第四章 集団と自然条件ーー西夏語訳『孫子』より おわりに 参考文献 学術文庫版へのあとがき 【本書の主なトピック】 □『孫子』古典化の秘密は非万能・抽象・非戦志向にあり □日清・日露戦争の勝利で進んだ『孫子』の聖典化 □米軍を『孫子』研究に向かわせた毛沢東率いる人民解放軍の脅威 □電通PRセンター初代社長が仕掛けた企業経営者向け『孫子』キャンペーン □帝王・皇族は『孫子』から何を学んだのかーー『群書治要』 □なぜ勝ち負けが生ずるのかーー形篇・勢篇 □無限に変化し、不確定であれーー銀雀山漢墓出土竹簡「奇正」 □”China Rising”で『孫子』は21世紀世界の必読書へ
電子あり
ルーヴル美術館 ブランディングの百年
2024.11.13発売
ルーヴル美術館 ブランディングの百年
著:藤原 貞朗
講談社選書メチエ
なぜ、数ある美術館のなかで、ルーブルだけが特別なのか? 世界中の人が「人生に一度は」《モナリザ》《サモトラケ島のニケ》《ミロのヴィーナス》をひと目見たいと願っている。 だが、かつては時代遅れのみっともない美術館として「ルーヴルは国の恥」「若者よ、ルーヴルに行くな」と言われたこともあった。1793年、フランス大革命によって成立した第一共和制政府が王室コレクションを「略奪」して公開する場所として誕生したこの美術館は、その後、さまざまなコレクションを吸収して肥大化した挙げ句、近代化に乗り遅れた「カオスの迷宮」となり果てていたのである。 それが、いかにして世界中から憧れられる場所となったのか? 繰り返される国内紛争と政権交代に翻弄された苦難の時代を経て、現代アート、モードや漫画をも「古典」と成して飲み込み文化国家フランスを荘厳する「偉大なるルーヴル」が生み出されるまでの百年は、戦略と欲望、政治と資本が渦巻く歴史に彩られている。 ◯なぜ《ニケ像》だけが大階段の前に据えられているのか? ◯印象派が十年間だけ所蔵された顛末とは? ◯ケネディ米大統領を《モナリザ》に「拝謁」させたフランス初代「文化大臣」の恐るべき手腕とは? 豊富な図版と多彩なエピソード満載、驚くべき発見と鋭い洞察に満ちた興奮の美術史! 【本書の内容】 序章 ルーヴル美術館の現在 第一章 ルーヴル美術館の歴史―─誕生から巨大化への長い道のり 第二章 コレクションと展示室の発展―─第三共和政前期(一八七〇―一九一四) 第三章 一九二〇年代、「迷宮」からの再出発 第四章 ルーヴル美術館の「ナショナリゼーション」―─近代化に隠された意味 第五章 ルーヴルの「顔」―─ブランド・イメージの創出と《サモトラケ島のニケ》の秘密 第六章 ルーヴル・マジック、もしくは古典の誘惑 第七章 幕間劇 空白の二十年(一九三九―五九年)と一九三〇年代の「忘却」 第八章 「世界一の美術館」の誕生―─《モナリザ》とともに 第九章 「ルーヴルへの回帰」―─グラン・ルーヴル計画 第十章 グローバル・ブランド「ルーヴル帝国」への「進化」 第十一章 「ルーヴル美術館展」の歴史―─学芸員による展覧会活動 【本書より】 ルーヴル美術館は、過去の作品を祀るだけの神殿であることを止め、芸術作品を「解体」し、「変容」させていった。展示空間の大改革を進めることによって、過去の作品を「眠り」から目覚めさせ、新しい「後世」の形象を与えていったのである。翼を広げた《ニケ像》は後世、すなわち未来に向かって飛び立ったのであり、それは、そのまま、みずから変容しようとしていたルーヴルの姿に重なっていたと言ってよいだろう。
電子あり
15歳の昆虫図鑑
2024.11.13発売
15歳の昆虫図鑑
著:五十嵐 美怜,イラスト:ゲレンデ,イラスト:柏 大輔
虫オタ×悩みアリな中学生たち!? 虫オタな転校生が、悩める4人のクラスメイトの魅力を「昆虫」にたとえはじめると、 クラスメイトたちが次々と「新しい自分」を発見する! ●第64回講談社児童文学新人賞佳作入選! ●令和7年度 長野県 課題図書・指定図書に選出! ●令和7年度 岡山県 課題図書・指定図書に選出! 【こんな人におすすめです!】 ・まわりに気遣いすぎて自分をだせない ・同性の友人に恋心を抱いているかもしれない自分にとまどっている ・田舎の閉塞感に不満を募らせている ・親や友だちにもっと大事にされたい ・・・みんな虫オタの蛍子が、あなたの魅力を教えてくれます! 「推しの作品です!」──児童文学作家 村上しいこさん推薦! ●著者紹介 五十嵐美怜 福島県出身。日本児童文芸家協会正会員。図書館司書の仕事をしながら、児童書の執筆をしている。主な作品に、「恋する図書室」シリーズ、「花とつぼみと、きみのこと。」シリーズ(いずれも集英社みらい文庫)、『きみがキセキをくれたから』(青い鳥文庫)などがある。本作の『15歳の昆虫図鑑』は第64回講談社児童文学新人賞佳作入選作。
電子あり
ピーチとチョコレート
2024.11.13発売
ピーチとチョコレート
著:福木 はる
「美しい 醜い 誰が決めた 作者不詳の詠み人知らず それなら 穴掘り 捨てろ 埋めろ いまここに ルッキズムの墓たてろ!」 デビュー作にしてリアルで壮快な読後感に絶賛の嵐! 太めの体型を気にしながらも、明るいキャラで乗り切ってきた、萌々(もも)、中学2年生。 どんな習い事も続かない帰宅部だったはずなのに、ある日出会った、派手でかっこいい女性に誘われたヒップホップクラスにうっかり顔を出してみることに。 そこにいたのは、クラスメイトから恐れられている孤高の莉愛! リズムや韻を考えぬいて、ほんとうの気持ちをぶちかますラップに夢中になっていく二人。 「すべてはイメージ すべて虚構 いまここにいる わたしだけがリアル  Big Up! Big Up!  わたしはわたしのままで この人生を謳歌してみせる」 でも、ありのままの自分で人生を謳歌するなんてできるんだろうかーー? *第64回講談社児童文学新人賞佳作入選作
電子あり
学習障害(LD)がわかる本 気づいて、支えるために
2024.11.13発売
学習障害(LD)がわかる本 気づいて、支えるために
監:高橋 知音
健康ライブラリー
【ひと目でわかるイラスト図解】 【うまく読めない、書けない、計算できない…】 学習障害(LD)とは、発達障害の一つです。読み書きや算数といった、学習の特定の分野で困りごとが起こります。 LDは幼児期では気づきにくく、たいていは小学校生活のなかで「みんなと同じようにできない」ということに直面して初めてわかります。うまくいかない状態が長引くほど、子どもは勉強が嫌になり、ひいては学校に行きたくなくなることもあります。だからこそ、早いうちに気づき、適切な支援につなげることが重要です。 LDの特性による困りごとは、アプローチのしかたで減らすことができます。勉強がうまくいかないのは、その方法が合っていないからです。 本書は、LDの基礎知識だけでなく、困りごとに合わせた工夫(アプローチ)も紹介しています。子どもの困りごとに「もしかしたら?」と思ったら、本書を手に取ってく ださい。LDの理解と子どもを支えるために役立つ一冊です。 【主なポイント】 *学習障害(LD/SLD)は発達障害の一つ、知的な遅れではない *「読む・書く」「計算・推論」「聞く・話す」など、苦手なことによってタイプが分かれる *小学校に入学してから気づくことが多い *ほかの発達障害のADHDやASDと併存することがある *境界知能やギフテッドと併存する場合は困りごとが見えにくい *通常学級で合理的配慮を受けるには *学校でのサポートを本人、クラスメイトへどう伝えるか *家庭での特訓や見守りは逆効果になることも 【本書の内容構成】 第1章 Q&A LDってなに? 気になること・知りたいこと 第2章 気づいてあげたい、学習面の困りごと 第3章 学校ではどんな支援が受けられる? 第4章 学校で学びやすくするには 第5章 家庭で親ができること
電子あり
ミーコ
2024.11.13発売
ミーコ
作:長谷川 義史
講談社の絵本
ぼくのうちで、猫を飼うことになった。名前は「ミーコ」。かわいらしい猫だけど、ほかの猫みたいに元気に遊ばない。祭りを見せにつれていったら腰抜かす。ぶさいくなミーコ、あほのミーコ。でも、そのうちミーコは歩けなくなっていた。 ちいさな生きものとの出会い、そして別れを描いた、著者の実体験から生まれた一冊。 好評の『てんごくのおとうちゃん』『おかあちゃんがつくったる』『おおにしせんせい』につづく、著者の自伝的絵本シリーズです。
電子あり
透析を止めた日
2024.11.13発売
透析を止めた日
著:堀川 惠子
「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それが分からなかった」 なぜ、透析患者は「安らかな死」を迎えることができないのか? どうして、「緩和ケア」を受けることさえできないのか? 10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断をした夫。 その壮絶な最期を看取った著者による、息をのむ医療ノンフィクション! <序章>より 「夫の全身状態が悪化し、命綱であった透析を維持することができなくなり始めたとき、 どう対処すればいいのか途方に暮れた。 医師に問うても、答えは返ってこない。 私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、 とことん透析をまわし続ける道しか示されなかった。 そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。 それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。  なぜ、膨大に存在するはずの透析患者の終末期のデータが、死の臨床に生かされていないのか。 なぜ、矛盾だらけの医療制度を誰も変えようとしないのか。 医療とは、いったい誰のためのものなのか」 <目次> 序章 《第一部》 第1章 長期透析患者の苦悩 第2章 腎臓移植という希望 第3章 移植腎の「実力」 第4章 透析の限界 第5章 透析を止めた日 《第二部》   第6章 巨大医療ビジネス市場の現在地 第7章 透析患者と緩和ケア 第8章 腹膜透析という選択肢 第9章 納得して看取る 献体――あとがき 解説  南学正臣(日本腎臓学会理事長)
電子あり
発達障害・精神疾患がある子とその家族が もらえるお金・減らせる支出
2024.11.13発売
発達障害・精神疾患がある子とその家族が もらえるお金・減らせる支出
著:青木 聖久,著・絵:かなしろにゃんこ。
こころライブラリー
★知らないと損! うっかりしていると一生つかえなくなる制度もあります!★ ★複雑な経済的支援の制度、その使い方が漫画でサクッとわかる優れもの!★ 発達障害、うつ病、統合失調症などの 精神疾患・発達障害を抱える子とその家族には 国が金銭面でさまざまな支援を行っています。 つまり「もらえるお金・減らせる支出」があるということです! それだけでなく、国とは別に、自治体が独自の経済的支援を行っていて、 しかも国と自治体の支援どちらももらえる可能性があるのです!! ところが経済的支援は、制度のことを知っていて、 かつ自ら申請しなければ受けることができません。 なかにはその存在を、あるいは仕組みを知っておかないと ちょっとしたミスで一生、利用できなくなる制度もあります。 本書では精神疾患・発達障害を抱えつつもがんばって生きている 22歳くらいまでの子とその家族なら受けられる可能性のある 経済的支援制度の「仕組み」や「申請方法」を紹介します。 当事者だけでなく、ソーシャルワーカー、相談員、支援員、 そして医療従事者など、支援者として関わる方々にもおすすめです! <本書で紹介する制度> ●障害者手帳 ●特別児童扶養手当、児童扶養手当、障害児福祉手当、特別障害者手当、自治体が独自に支給する手当 ●障害者扶養共済制度 ●障害年金 ●高額療養費制度、子ども医療費助成、自立支援医療(精神通院医療)、自治体が独自に行っている医療費助成 ●生活保護制度
電子あり
ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK vol.36 美女と液体人間/電送人間
2024.11.13発売
ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK vol.36 美女と液体人間/電送人間
編:講談社
日本が世界に誇る東宝制作の特撮作品を網羅したシリーズムック。第36巻では、変身人間シリーズの2作を大特集。「美女と液体人間」は放射能の死の灰を浴びた漁船の乗組員が液体化し日本に恐怖をもたらす。「電送人間」は戦争末期に国を裏切って軍の金塊を奪った上官への復讐を企てる男の物語。
電子あり
黒人理性批判
2024.11.13発売
黒人理性批判
著:アシル・ムベンベ,訳:宇野 邦一
講談社選書メチエ
「黒人」の歴史は奴隷制や植民地の過去と切り離すことができない。1957年にカメルーンに生まれ、フランスやアメリカで学んだアシル・ムベンベ(Achille Mbembe)は、主著となる本書(2013年)を「世界が黒人になること」と題された「序」から始めた。それは、奴隷制や植民地が特定の人種に限られたものではないこと、そしてすでに過去のものとなった事態ではないことを冒頭で宣言することを意味している。新たな奴隷制や植民地、そして人種差別は形を変えて席捲しうるし、現にしている。それを可能にする構造が今の世界にはある、ということにほかならない。 だからこそ、不幸や苦痛、弾圧や収奪の歴史だった「黒人」の歴史を知り、共有しなければならない。そのとき「黒人」には新たな意味が与えられる。著者は言う。「途上にある者、旅に出ようとしている者、断絶と異質性を経験する者の形象として、「黒人」を新たに想像しなければならない。しかし、この行路と大移動の経験が意味をもつためには、アフリカに本質的な役割を与えなければならない。この経験は私たちをアフリカに回帰させ、または少なくともアフリカというこの世界の分身を通じて方向転換しなければならない」。 アフリカから到来する何か、「黒人」から到来する何かにこそ、悲惨にあふれ、いや増すことを予感するしかない現在の世界を普遍的に、そして原理的に転換する可能性はある。歴史的事実を踏まえつつその意味を明らかにした本書は、エドゥアール・グリッサンの言葉を借りるなら〈全-世界〉に向けられる希望の書である。 [本書の内容] 序 世界が黒人になること 眩暈するような組み立て/未来の人種 1 人種主体 仮構作用と精神の閉域/新たな等級化/「黒人」という実詞/外観、真実、幻影/囲い地の論理 2 幻想の井戸 猶予中の人類/所属決定、内面化、そして反転/白人の黒人と黒人の白人/名前のパラドックス/世界の巨像/世界の分割/国家‐植民地主義/軽薄さとエキゾティズム/みずから理性を失うこと/友愛の限界 3 差異と自己決定 自由主義と急進的悲観主義/誰もと同じ人間/普遍的なものと特殊なもの/伝統、記憶、そして創造/諸々の世界の交通 4 小さな秘密 支配層の諸々の歴史/謎の鏡/商品のエロティシズム/黒人の時間/身体、彫像、肖像 5 奴隷のためのレクイエム 多様性と超過/ぼろぼろの人間/奴隷と亡霊について/生と労働について 6 主体の臨床医学 主人とその黒人/人種の闘争と自己決定/人間への上昇/大いなる喧噪/被植民者の解放的暴力/栄光の影/民主主義と人種の詩学 エピローグ たった一つの世界しかない
電子あり
心の哲学史
2024.11.13発売
心の哲学史
編:村田 純一,編:渡辺 恒夫
心についての問題意識はプラトン・アリストテレスなどの古代哲学から連綿と続いているが、一般向け書籍で述べられる心理学史では、近代に始まる「科学的心理学」から述べられることが多い。たとえば「19世紀後半に科学としての心理学が内観から始まり、20世紀になると、それを否定したワトソンの行動主義が隆盛をきわめ、やがて認知革命に至った」と。 しかしそれは心理学史の或る一面の流れであって、哲学と心理学が分岐する前の19世紀後半を凝視するならば、それとは異なり現代まで展開していくもう一つの心理学史が見えてくる。 本書では、1874年という年に刊行された二つの書物『経験的立場からの心理学』(ブレンターノ)と『生理学的心理学綱要』(ヴント)を起点とし、新しい心の科学と哲学の始まりと見なした。それに対して、ブレンターノから哲学を学んだフッサールは、心の哲学としての心理学として独自の現象学を展開し、志向性・身体性・世界内存在など、心のあり方を解明する上で重要な役割を果たす諸概念を開発した。実際現在では、それらの諸概念は、新たに展開し始めた、認知科学や神経科学の知見を理解するうえでも重要な役割を演じるようになっている。本書では、このような心理学と心の哲学のいわば隠れた歴史の流れを、内観、発達心理学、脳科学、方法論論争など多様な側面から明らかにすることによって、心の哲学の歴史を展望する。 [本書の内容] 第一章 心の哲学史の始まり――一九世紀、科学と哲学の交叉 第二章 心の科学・心の哲学・身体の現象学――内観・行動主義から心と身体への展開 第三章 認知システムと発達の理論展開――他者論から現代発達研究へ 第四章 心理学の哲学を基礎づけたもの――その認識論的背景と現象学的心理学 第五章 認知神経科学と現象学――身体と自己の起源を探る潮流 第六章 心理的なるものを超えた心理学――歩く・食べる・眠るの心理学へ コラムI エーレンフェルスからゲシュタルト心理学へ コラムII 意志と行為の構造化 コラムIII 心の理論パラダイムと発達研究 コラムIV 現象学的精神医学の興隆と衰退
電子あり
死んだ木村を上演
2024.11.12発売
死んだ木村を上演
著:金子 玲介
文芸(単行本)
死が、かけがえのない生を輝かせる。 啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。 『誰が木村を殺したのか、八年前の真実を知りたければ、2024年1月9日14時、雛月温泉の宿・極楽へ来い』 集められたのは、庭田、咲本、羽鳥、井波の4人。 木村が死んだあの日の夜、劇研4年生だった皆には、それぞれ秘密にしていることがあったーー。 奇跡は、舞台で起きる!
電子あり
撮ってはいけない家
2024.11.12発売
撮ってはいけない家
著:矢樹 純
文芸(単行本)
「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。「家にまつわる呪い」のロケのため山梨の旧家で撮影を進める中、同僚で怪談好きのAD・阿南は、今回のフィクションの企画と現実の出来事とのおかしな共通点に気付いていく。そして現場でも子どもの失踪事件が起こり……。日本推理作家協会賞短編部門受賞『夫の骨』著者の最新作!
電子あり
小説 星降る王国のニナ
2024.11.12発売
小説 星降る王国のニナ
文:もえぎ 桃,原作:リカチ
青い鳥文庫
 星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持つ少女ニナは、その美しき瞳ゆえに、フォルトナ国第二王子、アズール・セス・フォルトナに見出される。 三ヶ月後に、大国ガルガダの王位継承権を持つ第一王子のもとに嫁ぐはずだった姫巫女アリシャの身代わりとして。 姫として作法を学び、美しく着飾り、大国を欺くことを求められたニナは、運命に翻弄されながら、一生に一度の恋に出会う。王宮恋愛ファンタジーの幕開け! <小学中級から すべての漢字にふりがなつき>
電子あり
ひなたとひかり(8)
2024.11.12発売
ひなたとひかり(8)
作:高杉 六花,絵:万冬 しま
青い鳥文庫
「壱弥……。どうしよう。」ここは、壱弥のスタジオ。オーディション番組が終わるまで、日向と壱弥は会わない約束をしていたけれど、大事件が起きてしまい、壱弥が自分のマンションに日向を連れてきた……。なんと、週刊誌に光莉の熱愛報道が出るとのこと! 落ちこむたび、いつも日向を助けてくれた、頼りがいのある光莉。そんな双子の姉の大ピンチに、日向はどうする……!!  <小学中級から・すべての漢字にふりがなつき>
電子あり
FRIDAY PREMIUM グラビアムック 2024年冬号
2024.11.12発売
FRIDAY PREMIUM グラビアムック 2024年冬号
編:講談社
FRIDAYオリジナルの撮りおろしグラビアで構成した、スペシャルなムック本! 表紙は大人気グラドルの東雲うみ。 このムックのために特別に撮り下ろししました。 撮影のメイキング動画を収録した付録DVDも必見。 【超豪華ラインナップはこちら】 東雲うみ/榎原依那/ゆうちゃみ/永尾まりや/月足天音/森日菜美/白濱美兎/川道さら/福井梨莉華/菜乃花
電子あり
トモダチデスゲーム 九死に一生を得る
2024.11.12発売
トモダチデスゲーム 九死に一生を得る
作:もえぎ 桃,絵:久我山 ぼん
青い鳥文庫
 ぼくは久遠永遠、トモダチゲームのプレイヤー! 前回のゲームで勝てば、誘拐された友だちを全員救出できたのに、ぼくは負けてしまった。ほかのみんなは、謎の町「タウン」に取り残されたまま……。もう一度タウンに戻って、みんなを助けなきゃいけないけど、タウンがどこにあるかさえわからないんだよ――。地図にも載ってない。スマホで検索しても出てこないなんて! <小学中級から・すべての漢字にふりがなつき>
電子あり
神志那結衣 ジーナに恋して vol.2 100P超豪華版 FRIDAYデジタル写真集
2024.11.08発売
神志那結衣 ジーナに恋して vol.2 100P超豪華版 FRIDAYデジタル写真集
写真:カノウ リョウマ,その他:神志那 結衣
22年にHKT48を卒業し、現在は俳優として活躍する神志那結衣(通称:じーな)のデジタル写真集・豪華版! モダンな和室で解放する妖艶な素肌と、あどけなさが残る笑顔のギャップがたまりません。 セクシーでしなやかな身体と、あふれる透明感。じーなの魅力をたっぷり堪能できるスペシャルな1冊となっています。 Vol.1と写真の重複はありません。 <プロフィール> こうじな・ゆい/1998年、福岡県出身。2012年から2022年まで、HKT48のメンバーとして活躍。現在は舞台を中心に役者として活躍するほか、モデルとしてグラビア誌や広告にも多数出演中。最新情報は本人のX(@kojina_yui27)、Instagram(@jiina27)をチェック!
電子のみ
神志那結衣 ジーナに恋して vol.1 FRIDAYデジタル写真集
2024.11.08発売
神志那結衣 ジーナに恋して vol.1 FRIDAYデジタル写真集
写真:カノウ リョウマ,その他:神志那 結衣
22年にHKT48を卒業し、現在は俳優として活躍する神志那結衣(通称:じーな)のデジタル写真集! モダンな和室で解放する妖艶な素肌と、あどけなさが残る笑顔のギャップがたまりません。 セクシーでしなやかな身体と、あふれる透明感。じーなの魅力をたっぷり堪能できるスペシャルな1冊となっています。 Vol.2と写真の重複はありません。 <プロフィール> こうじな・ゆい/1998年、福岡県出身。2012年から2022年まで、HKT48のメンバーとして活躍。現在は舞台を中心に役者として活躍するほか、モデルとしてグラビア誌や広告にも多数出演中。最新情報は本人のX(@kojina_yui27)、Instagram(@jiina27)をチェック!
電子のみ

76 / 1524