言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

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言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

コトバ・キョウキ・エロスムイシキノフカミニウゴメクモノ

講談社現代新書

人間存在の最深部でみたされぬ生のエネルギーが奔出する。広大な無意識の言語風景の中で、狂気とエロティシズムの発生を精緻に、鮮烈に照射する哲学の冒険。

殻を脱がない蛇は死ぬ――ローマ時代の修辞家・クインティリアヌスは“Damnant quod non intelligunt(人は自分が理解できない物事は、ダメなもの、間違ったことと決めつける)”と言ったが、まことに人間老いも若きも、わからないものはいやなのである。……しかし日常の創発性という生命の動きがとまってはならない。動きとはまた変化でもある。「殻を脱がない蛇は死ぬ」。――本書より


目次

●消費する動物“ヒト”の欲望
●AIに見る東西思想の融合
●神が隠す〈死〉の快感
●サルトルと同じ土俵にいたフロイト
●東洋哲学の〈深層意識の言葉〉
●小野小町とアポリネール
●原始語の多義性と夢の象徴
●エロ・グロ・ナンセンス讃
●狂気と創造性
●虚構の美と生活世界
●世阿弥の夢幻能
●殻を脱がない蛇は死ぬ

書誌情報

紙版

発売日

1990年06月12日

ISBN

9784061490024

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1002

ページ数

216ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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