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日本語誤用・慣用小辞典<続>
ニホンゴゴヨウ・カンヨウショウジテンゾク
- 著: 国広 哲弥

一瞬先は闇? 怒り心頭に達する? いやが応にも? 世にはびこる誤用・慣用を「根掘り葉を折り」探し出し「根ただしにする」大好評シリーズ第2弾。
二度繰り返す――ある読者から手紙が来て、「二度繰り返す」という言い方は、おかしいというのである。「繰り返す」という動詞は〈同じことを二度する〉という意味であるから、単に「同じ誤りが繰り返されている」と言えばよいので、「二度」を入れるべきではないというのがその理由であった。「二度」を入れれば同じことを四度行う計算になるというのである。…… しかし、結論を先に言うと、これは誤用ではない。この「二度」は表面的に見ると、「繰り返す」動作そのものを指していると取ることができ、右の読者もそのように取っていて、それ以外の解釈はあり得ないと信じ込んでいるわけであるけれども、実は「二度」にはもうひとつの用法があり、〈同一の動作が結果として二度行われる〉という意味が出て来る。――本書より
目次
●最中と途中
●すべからく
●喝采を叫ぶ
●苦みつぶした表情
●業腹と剛腹
●おしゃべになる
●チリコンカーン
●バスには這って乗れ
●オートバイはヘルメットをかぶろう
●ナスの常識
書誌情報
紙版
発売日
1995年05月17日
ISBN
9784061492509
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
1250
ページ数
260ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
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