日光東照宮の謎

マイページに作品情報をお届け!

日光東照宮の謎

ニッコウトウショウグウノナゾ

講談社現代新書

絢爛豪華な日光東照宮は徳川家康を「神」と祀る。なぜ日光の地なのか。東照大権現とはいかなる神か。創建にまつわる謎と、彫刻群が伝える壮大なコスモロジーを解読。

江戸のほぼ真北――東照宮を江戸の真北に祀るということは、都城制における大内裏の位置を北端に設けるのと同様の意味があったのではないか。すなわち、久能山において神として再生された東照大権現が、江戸城の真北に遷座されることによって、その神格が「宇宙を主宰する神」と一体化されたことを意味しよう。つまり、東照大権現を「宇宙を主宰する神」へと昇華せしめるために、江戸城の真北に遷座しなければならなかったのである。これこそが、東照宮の日光遷座の最大の理由であったのである。――本書より


  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

目次

●東照宮創建の謎
 徳川家康はなぜ神に祀られたか
 東照宮に秘められたコスモロジー
 神号をめぐる謎
 聖地・日光のコスモロジー
●東照宮の彫刻に秘められた謎
 人物彫刻の意味
 霊獣彫刻の意味
 動物彫刻の意味
 彫刻で構成された東照宮曼陀羅

書誌情報

紙版

発売日

1996年03月19日

ISBN

9784061492929

判型

新書

価格

定価:946円(本体860円)

通巻番号

1292

ページ数

228ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

オンライン書店一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT