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「大東亜」戦争を知っていますか
ダイトウアセンソウヲシッテイマスカ
- 著: 倉沢 愛子

次の世代へ語り継ぐアジアと日本の真実!
実はマレー半島上陸で始まった開戦から戦後まで――東南アジア研究にとりくむ著者が若い世代に語る日本と戦争の真実。
マレー半島上陸で始まった戦争――ロミ、「大東亜」戦争はどういう形で始まったか知っているかい?えっ?ハワイの真珠湾攻撃だって?半分だけ「ピンポン」だね。実はね、一番最初の戦闘行為は、1941年12月8日未明、インドシナにいた陸軍部隊が、カムラン湾を渡ってマレー半島の東海岸に上陸したことだったんだよ。そのおよそ1時間20分後に、海軍によるハワイの真珠湾攻撃が行われた。……重要なのは、真珠湾攻撃とマレー半島上陸作戦では、相手国が異なるということ。つまり、真珠湾はアメリカに対する攻撃だし、マラヤはイギリスに対する攻撃だったわけ。そしてこの日、日本は英米両国に対して「宣戦布告」をした。……この戦争に対して日本側がもともとつけた名称は「大東亜」戦争というんだけど、敗戦後日本がアメリカ軍の占領下におかれていた時代に、これはあまりにも軍国主義的な色彩が強いからといって、「太平洋」戦争に改称されたの。……でも考えてみて。「太平洋」っていうけど、ビルマや、マレーシアやシンガポールは「太平洋」に面している?――(本書より)
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目次
●マレー半島上陸で始まった戦争
●アジアの希望の星?――日本
●祖国に攻め入った闘士たち
●「アジア人のためのアジア」
●戦争に翻弄された在留邦人たち
●従軍慰安婦
●南方特別留学生
●大東亜の学徒なり
●東南アジア諸国の独立
●賠償――日本と東南アジアの新しい関係
(目次より抜粋)
書誌情報
紙版
発売日
2002年07月18日
ISBN
9784061496170
判型
新書
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
1617
ページ数
248ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
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