万葉秀歌(四)

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万葉秀歌(四)

マンヨウシュウカ

講談社学術文庫

本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第8~11の歌から195首を収録する。


目次

1 万葉集巻第8
1.春雑歌
  1.石ばしる垂水の上の
  2.神名火の伊波瀬の社の
  3.春の野にすみれ摘みにと
  4.をとめ等がかざしの為に
  5.去年の春逢へりし君に
  6.百済野の萩の古枝に
  7.我が背こがみらむ佐保路の
  8.うちのぼる佐保の河原の
  9.かはづ鳴く甘南備河に
  10.時は今は春になりぬと
  11.山吹の咲きたる野辺の
 2.春相聞
  1.水鳥の鴨の羽の色の
  2.屋戸にある桜の花は
  3.戯奴が為めわが手もすまに
  4.昼は咲き夜は恋ひぬる
  5.わが君にわけは恋ふらし
  6.わぎも子が形見の合歓木は
 3.夏雑歌
  1.恋ひしけばかたみにせむと
  2.橘の花散る里の
  3.今もかも大城の山に
  4.わが宿に月おし照れり
  5.筑波嶺に吾行けりせば
 4.夏相聞
  1.夏の野の繁みに咲ける
  2.故郷の奈良思の岳の
 5.秋雑歌
  1.夕されば小倉の山に
  2.今朝のあさけ雁がね聞きつ
  3.風雲は二つの岸に
  4.たぶてにも投げ越しつべき
  5.玉かぎる髣髴に見えて
  6.我が背児を何時ぞ今かと
  7.秋の野に咲きたる花を
  8.萩の花尾花葛花
  9.牽牛の念ひますらむ
  10.織女の袖つぐよひの
  11.秋はぎの散りのまがひに
  12.夕月夜心もしのに
  13.時雨の雨間無くし降れば
  14.大君の三笠の山の
  15.秋立ちて幾日もあらねば
  16.鶉鳴く古りにし郷の
  17.然とあらぬ五百代小田を
  18.この頃の朝けにきけば
  19.高円の野辺の秋萩
 6.秋相聞
  1.今造るくにの京に
  2.佐保川の水をせきあげて
 7.冬雑歌
  1.あをによし奈良の山なる
  2.沫雪のほどろほどろに
 8.冬相聞@#

書誌情報

紙版

発売日

1976年09月08日

ISBN

9784061580053

判型

A6

価格

定価:1,375円(本体1,250円)

通巻番号

5

ページ数

433ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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