万葉秀歌(五)

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万葉秀歌(五)

マンヨウシュウカ

講談社学術文庫

本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第12から最後まで、190首を収録する。


目次

1 万葉集巻第12
 1.正述心緒
  1.吾背子が朝明のすがた
 2.寄物陳思
  1.新治の今作る路
  2.浅葉野に立ち神さぶる
 3.正述心緒
  1.天地にすこし至らぬ
  2.聞きしより物を思へば
  3.あかねさす日の暮ぬれば
  4.死なむ命ここは念はず
  5.緑児の為こそおもは
  6.悔しくも老にけるかも
  7.うらぶれてかれにし袖を
  8.おのがじし人死すらし
  9.今は吾は死なむよ吾背
  10.念ひにし余りにしかば
  11.明日の日はその門行かむ
  12.わが命の衰へぬれば
  13.夢かと情まどひぬ
  14.空蝉の常の詞と
 4.寄物陳思
  1.紅の薄染衣
  2.針はあれど妹しなければ
  3.湊入の葦わけ小船
  4.水を多み上に種蒔き
  5.月夜よみ門に出で立ち
  6.佐保川の川波立たず
  7.夕置きて朝は消ゆる
  8.わすれ草わが紐に着く
  9.丹波道の大江の山の
  10.朝影にわが身はなりぬ
  11.なかなかに人とあらずは
  12.うませ越しに麦はむ駒の
  13.おのれ故のらえて居れば
  14.紫草を草とわくわく
  15.紫は灰さす物そ
  16.たちらねの母がよぶ名を
  17.人目多みに直に逢はずて
  18.相見まく欲ししみしすれば
  19.雨も降り夜もふけにけり
 5.羈旅発思
  1.遠くあれば光儀は見えず
  2.年も経ず帰り来なむと
  3.はしきやししかある恋にも
  4.いで吾が駒早くゆきこそ
  5.鈴鹿川八十瀬わたりて
  6.能登の海に釣する海人の
  7.浦廻こぐ熊野舟つき
 6.問答歌
  1.十月時雨の雨に
  2.豊国の企救の長浜
  3.豊国のきくの高浜
2 万葉集巻第13
 1.雑歌
  1.冬ごもり春さりくれば

書誌情報

紙版

発売日

1976年10月08日

ISBN

9784061580060

判型

A6

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

通巻番号

6

ページ数

488ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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