境界の発生

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境界の発生

キョウカイノハッセイ

講談社学術文庫

あの世とこの世、生と死、村の内外などを分かつ境界は、今や曖昧となり、かつて自明であった死後の世界も消え、魔性のモノが跳梁跋扈する空間も喪失してしまった。葬送儀礼の場で鎮魂の挽歌を吟じた柿本氏、平家の怨霊を慰藉鎮撫(いしゃちんぶ)する役を担った琵琶法師……。
本書は、私たちの文化や歴史の昏がりに埋もれた境界の風景や人々を発生的に掘り起こした意欲的論考である。


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目次

境界/生と死の風景をあるく
境界観念の古層とその他
交通の古代――チマタをめぐる幾つかの考察
琵琶法師または境の神の司祭者
杖と境界をめぐる風景/序章
杖と境界をめぐる風景/標(しるし)のつえ
杖と境界をめぐる風景/杖立伝説
人身御供譚の構造
起源としての異人論
穢れの精神史

書誌情報

紙版

発売日

2002年06月10日

ISBN

9784061595491

判型

A6

価格

定価:1,353円(本体1,230円)

通巻番号

1549

ページ数

336ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

底本:’89年4月、砂子屋書房刊『境界の発生』を底本とした。

著者紹介

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