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言霊と他界
コトダマトタカイ
- 著: 川村 湊

本書は、言霊と他界に関わるさまざまな思惟や観念の分析を通じ、近世から現代にかけての日本人の隠された精神史を探った論考である。分析の対象となる人物は、真淵、宣長、秋成、篤胤から、露伴、八雲、透谷、鏡花、さらには柳田、折口、南方等と多彩で、その考察も変化に富む。言霊と他界を同時に視界に捉え、両者に架橋を試みようとする意欲作。
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目次
1章 よし刈るあし
2章 篤胤の柱
3章 「かくり世」と「かくれ里」
4章 御杖のともし火
5章 鳥の言葉
6章 八雲の耳
7章 蓬莢と心宮
8章 明治の神仙世界
9章 山のユートピア
10章 王仁の暗号
11章 象徴の森
12章 歌の死滅
13章 霊魂の行方
書誌情報
紙版
発売日
2002年12月10日
ISBN
9784061595750
判型
A6
価格
定価:1,298円(本体1,180円)
通巻番号
1575
ページ数
360ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
本書は、1990年に講談社から刊行された同名の書を文庫化したものです。
著者紹介
1951年北海道生まれ。法政大学法学部政治学科卒業。韓国・東亜大学助教授を経て、現在、法政大学国際文化学部教授。1980年群像新人文学賞優秀作受賞。1995年平林たい子賞受賞。著書に『異境の昭和文学』『戦後文学を問う』『南洋・樺太の日本文学』『「大東亜民俗学」の虚実』『村上春樹をどう読むか』『原発と原爆』など多数。
関連シリーズ
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死と生の民俗
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日本動物民俗誌
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「大東亜民俗学」の虚実
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風景の生産・風景の解放
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弥勒 宮田登
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今を生きる思想 宮本常一
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包み結びの歳時記
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女神誕生
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世界の音 楽器の歴史と文化
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女人禁制
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日本人の死生観
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埋もれた日本地図
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日本の古式捕鯨
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言霊の民俗誌
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土葬の村
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日本人の原風景 風土と信心とたつきの道
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民俗学
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神主と村の民俗誌
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おとこ・おんなの民俗誌
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江戸東京の庶民信仰
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ニッポンの奇祭
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氏神さまと鎮守さま 神社の民俗史
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神々の精神史
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故郷七十年
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金太郎の母を探ねて
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物語の中世 神話・説話・民話の歴史学
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明治大正史 世相篇
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民俗学の旅
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魔の系譜
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年中行事覚書
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日本藝能史六講
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日本の鬼 日本文化探求の視角
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東北学/忘れられた東北
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生態と民俗 人と動植物の相渉譜
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桃太郎の母
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庶民の発見
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蛇
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子守り唄の誕生
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山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰
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熊野詣
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金枝篇
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境界の発生
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早川孝太郎 花祭
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花の民俗学
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ふるさとの生活
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ニライカナイから届いた言葉 声に出して味わいたいウチナーグチ