山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰

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山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰

ヤマノカミエキゴギョウトニホンノゲンシヘビシンコウ

講談社学術文庫

蛇と猪。なぜ山の神はふたつの異なる神格を持つのか? 日本古来の社の祭神の起源は、祖霊としての蛇神であった。6~7世紀、中国から将来された易・五行による新たな神々が、原始蛇信仰の神々と混淆し、山の神は複雑な相貌をもつようになる。神島の「ゲーターサイ」、熊野・八木山の「笑い祭り」、御田神社の「烏喰神事」などの祭りや習俗を渉猟し、山の神にこめられた意味を読み解く。(講談社学術文庫)


蛇と猪。なぜ山の神は二つの神格を持つのか。蛇はたんに「水の神」ではない。山=蛇は死と再生を司り、荒神、宇賀神ともなる。易・五行において山の神は、陰の極として亥となり、あらゆる生命の初発を担う。


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目次

序章
 1 倭建命伝承と日本古代信仰――祖霊の力と女の力
 2 山の神の神格
 3 山の神の分類
第1章 蛇と山の神
 1 世界の原始蛇信仰
 2 日本の原始蛇信仰
 3 見立ての信仰
 4 蛇の古名
 5 日本創世神話と山の神
 6 スサノヲ神話と山の神――足名椎・手名椎・櫛名田姫・八俣遠呂智の推理
 7 蛇を秘める細小の神々
 8 産の神としての山の神
第2章 亥(猪)と山の神
 1 山の神の分類
 2 易・五行における亥(猪)
 3 正倉院御物石板彫刻の戌・亥(犬・猪)
 4 陰陽五行思想の概要
 5 「亥」の全体像とその分類表――各「亥」の再構成
 6 山の神の本質(その1)
 7 山の神の本質(その2)
第3章 山の神祭りとその周辺
 1 カラス祭り
 2 陰陽五行と迎春呪術
 3 神島の「ゲーターサイ」

書誌情報

紙版

発売日

2008年08月08日

ISBN

9784061598874

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

1887

ページ数

264ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2014年11月28日

JDCN

0615988700100011000B

初出

1989年8月、人文書院より刊行。

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