猿曳遁兵衛 重蔵始末(三)

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猿曳遁兵衛 重蔵始末(三)

サルヒキトンベエジュウゾウシマツ

文芸(単行本)

猿遣い名人、お高祖頭巾の大年増。鍵言葉に突っ転がし。江戸の火盗改、近藤重蔵の痛快無比な活躍を描く。
大評判の本格時代小説!
 
「近藤どの。信濃屋から、目を離さなかったおぬしの眼力は、ほめてやってもよい。だが、その大きな体でおれの剣を避けるのは、至難のわざだぞ」
権八郎がうそぶくと、重蔵は小ばかにしたような笑いを浮かべた。
「食い詰め浪人が、大きな口を叩くな。女の色香に迷って、盗賊の一味に加わるような腰抜け侍に、直参旗本を斬れるものか」――<本文より>


書誌情報

紙版

発売日

2004年03月27日

ISBN

9784062122603

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

306ページ

初出

「突っ転がし」『小説現代』2002年10月号「鶴殺し」『小説現代』2002年11月号「猿曳遁兵衛」『小説現代』2003年4月号「盤石の無念」『小説現代』2003年7月号「簪」『小説現代』2003年10月号

著者紹介

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