嫁盗み 重蔵始末(四) 長崎篇

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嫁盗み 重蔵始末(四) 長崎篇

ヨメヌスミジュウゾウシマツ4ナガサキヘン

文芸(単行本)

26歳にして大人(たいじん)の風格あり。長崎奉行手附出役に任ぜられた重蔵は、抜荷と切支丹の取り締まりに雄飛する。そこに忍び寄る薩摩の影。大評判の本格時代小説新シリーズ突入!

「嫁盗みじゃあ」「おとなしゅうするがよかたい」「それ、引っさらえ」口ぐちにわめき立てながら、男たちは数人がかりでたねの体を、横ざまに抱き上げた。たねが叫ぶ。「なんばすっとか、こん横道者(おうどもん)が」(中略)「奉行所じゃろうが代官所じゃろうが、どげんやつも嫁盗みの邪魔はしきらんたい。すっこんどらんかい」――<本文より>


書誌情報

紙版

発売日

2006年03月25日

ISBN

9784062133388

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

286ページ

初出

『小説現代』2004年4月号、7月号、10月号、2005年1月号、8月号、11月号

収録作品

  • 作品名

    紅毛の人

    初出

    『小説現代』2004年4月号

  • 作品名

    異国の風

    初出

    『小説現代』2004年7月号

  • 作品名

    密通

    初出

    『小説現代』2004年10月号

  • 作品名

    嫁盗み

    初出

    『小説現代』2005年1月号

  • 作品名

    さんちもさからめんと

    初出

    『小説現代』2005年8月号

  • 作品名

    聞く耳を持たず

    初出

    『小説現代』2005年11月号

著者紹介

既刊・関連作品一覧