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重力波とはなにか 「時空のさざなみ」が拓く新たな宇宙論
ジュウリョクハトハナニカジクウノサザナミガヒラクアラタナウチュウロン
- 著: 安東 正樹

2016年2月に大ニュースとなった重力波の初観測。それはいったいどんな意味をもつのか? 地球と太陽の間を「髪の毛の100万分の1」だけ伸び縮みさせるという小さな「時空のさざなみ」の観測が、なぜ人類にとって偉大な進歩なのか? 人類の究極の疑問である「宇宙のはじまり」を解き明かす鍵といわれる重力波の本質を、日本の重力波研究をリードする著者がやさしく、濃く、解説!
“ We did it ! ”(われわれはやりました!)
(2016年2月11日、記者会見に臨んだLIGOプロジェクトリーダー、デイヴィット・ライツェの第一声)
地球から太陽までの距離が、「水素原子1個分」伸び縮みするだけ――この絶望的に小さな波の観測に
人類は本気で挑みつづけ、アインシュタインの予言から100年で、ついに成功した!
いったいどうすれば、こんな小さな波が見つけられるのか?
その波によって、なぜ「宇宙のはじまり」が見えるのか?
本書では日本の重力波研究の第一人者が、こうした根本的な疑問にやさしく答えていくとともに、
「宇宙の地平線」を出た重力波が「凍りつく」とはどういうことか?
一般相対性理論は、重力波によってどのように検証されるのか?
といった、これからの宇宙論や重力理論における最先端の話題も、濃く、深く紹介していきます。
重力波発見の意義が本質からわかる、わが国初の一般向け解説書です。
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目次
はじめに
第1章 重力波の前に
第2章 これが重力波だ
第3章 重力波の存在証明
第4章 重力波観測への挑戦
第5章 進化する「第二世代」
第6章 重力波の初観測
第7章 重力波天文学でわかること
第8章 重力波が変える宇宙論
第9章 究極の重力理論を求めて
エピローグ──これからの重力波
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2016年09月16日
ISBN
9784062579834
判型
新書
価格
定価:1,188円(本体1,080円)
通巻番号
1983
ページ数
320ページ
シリーズ
ブルーバックス
電子版
発売日
2016年09月30日
JDCN
0625798300100011000Q
著者紹介
あんどう・まさき 1994年京都大学理学部卒業。1999年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。2007年東京大学大学院理学系研究科 助教。2009年京都大学大学院 物理学・宇宙物理学専攻 特定准教授。重力波を用いた新しい天文学を切り拓き,宇宙の高エネルギー天体現象やブラックホール,初期宇宙の姿などの直接観測から,新しい宇宙像 を得ることを目指し,重力波検出器の開発と,それを用いた観測に従事 してきた。
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