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オペラ座 「黄金時代」の幻影劇場
オペラザアルカディアノゲンエイゲキジョウ
- 著: 原 研二

時はルネサンス。君主翼賛の祝祭を種に、古代憧憬を養分に肥大する宮廷の文化装置。失われた牧歌風景(アルカディア)を求め、冥界=洞窟(グロッタ)をも抱え込む迷宮の舞台……。下って19世紀、巨大オペラ座=「メロドラマの殿堂」をへて、孤独な「電気城」へと到達する。ヨーロッパの過剰なる観念が跳梁する官能の劇場……。それがオペラ座。
【目次】
はじめの口上
第一章 パリ・オペラ座に棲む怪人 メロドラマの殿堂
1 コンプレクスの形
2 享楽のファンタスマゴリア
3 人工楽園
第二章 牧歌への憧憬 よみがえる古代ギリシア
1 失われた「黄金時代」をもとめて
2 鄙の夢・官能の庭
第三章 跳梁する運命の女神 ルネサンスの寓意像
1 運命の女神フォルトゥーナ
2 幻惑の魔女
第四章 古代牧歌の戦士 模擬戦としてのカルチョ
1 廷臣の鑑
2 根拠をプレイする
第五章 冥界のオルフェウス 洞窟と豊饒の音楽
1 岩塊風景
2 豊饒儀礼
3 人工洞窟のオルフェウス
第六章 脳髄の劇場 電気牧歌の世紀末
1 ガラス越しに見る
2 伝染病
3 ひとり用オペラ
おしまいに
主要参考文献
あとがき
索引
- 前巻
- 次巻
目次
はじめの口上
第一章 パリ・オペラ座に棲む怪人 メロドラマの殿堂
1 コンプレクスの形
2 享楽のファンタスマゴリア
3 人工楽園
第二章 牧歌への憧憬 よみがえる古代ギリシア
1 失われた「黄金時代」をもとめて
2 鄙の夢・官能の庭
第三章 跳梁する運命の女神 ルネサンスの寓意像
1 運命の女神フォルトゥーナ
2 幻惑の魔女
第四章 古代牧歌の戦士 模擬戦としてのカルチョ
1 廷臣の鑑
2 根拠をプレイする
第五章 冥界のオルフェウス 洞窟と豊饒の音楽
1 岩塊風景
2 豊饒儀礼
3 人工洞窟のオルフェウス
第六章 脳髄の劇場 電気牧歌の世紀末
1 ガラス越しに見る
2 伝染病
3 ひとり用オペラ
おしまいに
主要参考文献
あとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
1997年03月10日
ISBN
9784062580991
判型
四六
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
通巻番号
99
ページ数
262ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
著: 原 研二(ハラ ケンジ)
1949年生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学院人文科学研究科ドイツ文学科修士課程修了。名古屋大学講師、東京都立大学教授。著書に『十八世紀ウィーンの民衆演劇』(法政大学出版局)、『シカネーダー伝』(新潮選書)、『グロテスクの部屋』(作品社)などがある。
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