大江戸生活事情

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大江戸生活事情

オオエドセイカツジジョウ

講談社文庫

百万都市・江戸は、同時代の欧米の都市と比べ本当に遅れていたのだろうか!? 銀座・両替商などによる貨幣経済、奉行所などの行政組織、教育制度、江戸っ子の暮らし、職人たちの仕事ぶり、歌舞伎などの文化・芸術……、江戸のすべてを綿密なデータで分析する「大江戸事情モノ」第3弾。現代と比較できる地図も必見! (講談社文庫)


江戸の真の姿を今あざやかに甦えらせた名作江戸時代は一揆と飢饉にあけくれた切り捨て御免の暗い封建社会だったのか。豊富な資料を駆使し、東京を生み出した江戸のゆたかな実像にスポットをあてた意欲作。


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目次

プロローグ──あなたにとっての江戸時代
第一章 安定経済の百万都市
植物国家
三種の独立貨幣
地図 金座 安政六年─現在
地図 新旧二つの銀座 安政六年─現在
月に二両で中流生活
二百年以上も変らぬ物価
四公六民の実際は……
両替商と江戸っ子気質
貧乏とたたかう武士たち
第二章 封建社会の表と裏
貧しい武士たちの支配の構造
「士農工商」実は士と庶
総合役所だった町奉行所
地図 霞ヶ関 万延元年─現在
地図 南北・両町奉行所 安政六年─現在
江戸の警察官はたった二十四人
ほとんど犯罪が起こらなかった江戸
効率のよい町人の自治組織
大切にされていた江戸の女たち
キリスト教の弾圧と信仰の自由
参覲交代が後世に残したもの
地図 大名小路 安政六年─現在
鎖国と当時の世界状況
意外に少なかった一揆と飢饉
第三章 のどかな江戸の町
江戸の暮し
日々の食生活は旬のものだけ
衣服はリサイクル時代
耐震耐火の努力
江戸の上水道とパリの下水道
生活を明るさに合わせる時刻と暦
地図 時の鐘 安政六年─現在
外食産業花ざかり
予想外に自由な全国旅行
ご先祖さまもしっかり飲んだ
妻にも離婚の権利はあった
第四章 人間味のある仕事
江戸人の働きぶり
職住一致の大ビジネス街
仕事の腕前が社会保険
誰でも医者を開業できた
町人による郵便業
コンベアベルトに乗った商店街
第五章 いやなら勉強しなくてよかった
江戸人と学校
江戸の小学校は大繁盛
おかみさんはしっかり者
庶民にも開かれていた最高学府
私塾は大学の原形
数学は庶民の娯楽
町角の技術専門学校
農民も教育熱心だった
第六章 独創文化が花ひらく
鎖国の中で生まれた国際性
江戸歌舞伎は市民芸術の華
地図 浅草寺・猿若町・新吉原 嘉永六年─現在
錦絵は手軽なおみやげだった
下町の整然とした町割
地図 通町 文久二年─現在
カラオケは芸者ロボット?
エピローグ──現在の若者の町はどうだったか

書誌情報

紙版

発売日

1997年01月13日

ISBN

9784062634311

判型

A6

価格

定価:671円(本体610円)

ページ数

358ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2013年02月08日

JDCN

0626343100100011000O

初出

’93年8月に評論社より刊行された『江戸空間』を改題

著者紹介

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