芭蕉全発句

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

芭蕉全発句

バショウゼンホック

講談社学術文庫

国文学に通暁し、実作と研究双方のよき理解者たる文芸評論家が、渾身の情熱を注いで正面から俳聖に挑む。全句の訓詁注釈を通して実景、実感、伝記的事実、言葉の意味、詩性――芭蕉の世界に迫り、「軽み」論から「いのち」と「かたち」へ、日本人の魂に根ざす文学的本質へと読者を誘う。今日の俳句・短歌隆盛の礎となった不朽の一冊。(解説・尾形 仂)


言葉の美、深長な意味、軽み――
俳句の伝統と革新はここに創まる

国文学に通暁し、実作と研究双方のよき理解者たる文芸評論家が、渾身の情熱を注いで正面から俳聖に挑む。全句の訓詁注釈を通して実景、実感、伝記的事実、言葉の意味、詩性――芭蕉の世界に迫り、「軽み」論から「いのち」と「かたち」へ、日本人の魂に根ざす文学的本質へと読者を誘う。今日の俳句・短歌隆盛の礎となった不朽の一冊。(解説・尾形 仂)

定型詩のよき理解者が俳聖の全句を解き明かす
私は大学の講座で、師匠釈迢空(ちょうくう)から、原典の一字一句を如何に深く訓まなければならないかを学んだ。私は低声にささやかれるような訓詁の著述に、中世の倭学者たちや近世の国学者たちの、古典への没頭の中に貫いた耿々(こうこう)の志を見るのである。及ばずながら私も、彼等の志したあとを歩もうとする者に過ぎない。――<本書「まえがき」より>

※本書の原本は1974年、河出書房新社より『芭蕉全發句』上下巻として刊行されました。なお、講談社学術文庫収録にあたっては、1983年に小社より刊行された『山本健吉全集 第六巻』を底本としました。


  • 前巻
  • 次巻

目次

寛文・延宝
 寛文期
 延宝期
天和・貞享
 天和期
 貞享元年(天和四年)
 貞享二年
 貞享三年
 貞享四年
 貞享五年(元禄元年)
 延宝・天和・貞享期
元禄
 元禄二年
 元禄三年
 元禄四年
 元禄五年
 元禄六年
 元禄七年
 貞享・元禄期
年次不詳
 年次不詳

書誌情報

紙版

発売日

2012年02月10日

ISBN

9784062920964

判型

A6

価格

定価:2,200円(本体2,000円)

通巻番号

2096

ページ数

800ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2017年01月06日

JDCN

0629209600100011000G

初出

本書の原本は1974年、河出書房新社より「芭蕉全發句」上下巻として刊行されたもの。なお講談社学術文庫収録にあたっては、1983年に小社より刊行された「山本健吉全集 第六巻」を底本とした。

著者紹介

オンライン書店一覧

ネット書店一覧

電子版取扱い書店一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT

製品関連情報