文学2019

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文学2019

ブンガク2019

小説好きのみなさん、お待たせしました。日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短編アンソロジー。2018年の1年間に文芸誌などの媒体に発表された全短編から厳選。ベテラン作家から新鋭作家まで、日本を超え、世界を捉え、文学を革新する多彩な書き手15人による注目作、意欲作を選び出す。この一冊で2018年の日本文学を一望できる珠玉の短篇名作選。解説は中沢けい氏。


Ⓒ日本文藝家協会

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目次

文通
土脉潤起 どみゃくうるおいおこる
坂をおりる船
ダークナイト・ミッドナイト
本当の旅
ハレルヤ
牡丹華 ぼたんはなさく
風下の朱
巡礼
生き方の問題
チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ
風鈴
永遠のあとに来る最初の一日
残影
野戦病院

書誌情報

紙版

発売日

2019年04月25日

ISBN

9784065153369

判型

四六変型

価格

定価:4,400円(本体4,000円)

ページ数

306ページ

初出

以下の作品については、単行本を底本としました。本谷有希子「本当の旅」(『静かに、ねぇ、静かに』講談社)、保坂和志「ハレルヤ」(『ハレルヤ』新潮社)、古谷田奈月「風下の朱」(『無限の玄/風下の朱』筑摩書房)。

収録作品

  • 作品名

    文通

    初出

    『文學界』2018年1月号

  • 作品名

    土脉潤起

    初出

    『群像』2018年2月号

  • 作品名

    坂をおりる船

    初出

    『ちくま』2018年2、3月号

  • 作品名

    ダークナイト・ミッドナイト

    初出

    『文學界』2018年3月号

  • 作品名

    本当の旅

    初出

    『群像』2018年3月号 底本:「静かに、ねぇ、静かに」(講談社)

  • 作品名

    ハレルヤ

    初出

    『新潮』2018年4月号 底本:「ハレルヤ」(新潮社)

  • 作品名

    牡丹華

    初出

    『群像』2018年4月号

  • 作品名

    風下の朱

    初出

    『早稲田文学』2018年初夏号 底本:「無限の玄/風下の朱」(筑摩書房)

  • 作品名

    巡礼

    初出

    『文學界』2018年5月号

  • 作品名

    生き方の問題

    初出

    『群像』2018年6月号

  • 作品名

    チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ

    初出

    『文學界』2018年7月号

  • 作品名

    風鈴

    初出

    Kindle Singles Amazon Publishing 2018.

  • 作品名

    続き

    初出

    2.27/『文藝』2018年秋季号

  • 作品名

    永遠のあとに来る最初の一日

    初出

    『すばる』2018年8月号

  • 作品名

    残影

    初出

    『季刊文科』75号

  • 作品名

    野戦病院

    初出

    『たべるのがおそい』秋号 Vol.6

著者紹介

著: 多和田 葉子(タワダ ヨウコ)

1960年東京都生まれ。「かかとを失くして」で群像新人文学賞、「犬婿入り」で芥川賞を受賞。「ヒナギクのお茶の場合」で泉鏡花文学賞、「雪の練習生」で野間文芸賞、「雲をつかむ話」で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、「献灯使」で全米図書賞(翻訳文学部門) を受賞。

著: 村田 沙耶香(ムラタ サヤカ)

1979年千葉県生まれ。「授乳」で群像新人文学賞優秀作、「ギンイロノウタ」で野間文芸新人賞受賞。「しろいろの街の、その骨の体温の」で三島由紀夫賞、「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。

著: 長野 まゆみ(ナガノ マユミ)

1959年東京都生まれ。「少年アリス」で文藝賞、「冥途あり」で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞。

著: 筒井 康隆(ツツイ ヤスタカ)

1934年大阪府生まれ。「虚人たち」で泉鏡花文学賞、「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞を受賞。短篇「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、「朝のガスパール」で日本SF大賞、「わたしのグランパ」で読売文学賞を受賞。

著: 本谷 有希子(モトヤ ユキコ)

1979年石川県生まれ。戯曲「遭難、」で鶴屋南北戯曲賞、戯曲「幸せ最高ありがとうマジで!」で岸田國士戯曲賞を受賞。「ぬるい毒」で野間文芸新人賞、「嵐のピクニック」で大江健三郎賞、「自分を好きになる方法」で三島由紀夫賞、「異類婚姻譚」で芥川賞を受賞。

著: 保坂 和志(ホサカ カズシ)

1956年山梨県生まれ。「プレーンソング」でデビュー。「草の上の朝食」で野間文芸新人賞、「この人の閾(いき)」で芥川賞を受賞。「季節の記憶」で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、「未明の闘争」で野間文芸賞、「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。

著: 橋本 治(ハシモト オサム)

1948年東京都生まれ。「桃尻娘」で小説現代新人賞佳作、「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」で小林秀雄賞、「双調平家物語」で毎日出版文化賞、「草薙の剣」で野間文芸賞を受賞。2019年1月29日死去。

著: 古谷田 奈月(コヤタ ナツキ)

1981年千葉県生まれ。「今年の贈り物」で日本ファンタジーノベル大賞、「リリース」で織田作之助賞、「無限の玄」で三島由紀夫賞を受賞。「風下の朱」が第159回芥川賞候補。

著: 松尾 スズキ(マツオ スズキ)

1962年福岡県生まれ。戯曲「ファンキー!―宇宙は見える所までしかない」で岸田國士戯曲賞、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の脚本で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。小説「クワイエットルームにようこそ」「老人賭博」「もう「はい」としか言えない」が芥川賞候補作となる。

著: 乗代 雄介(ノリシロ ユウスケ)

1986年北海道生まれ。「十七八より」で群像新人文学賞を受賞。「本物の読書家」で野間文芸新人賞受賞。

著: 村上 春樹(ムラカミ ハルキ)

1949年京都府生まれ。「風の歌を聴け」で群像新人文学賞、「羊をめぐる冒険」で野間文芸新人賞、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で谷崎潤一郎賞、「ねじまき鳥クロニクル」で読売文学賞、「1Q84」で毎日出版文化賞を受賞。海外での文学賞受賞も多く、フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、エルサレム賞、カタルーニャ国際賞、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。

著: 松浦 理英子(マツウラ リエコ)

1958年愛媛県生まれ。「葬儀の日」で文學界新人賞、「親指Pの修業時代」で女流文学賞、「犬身」で読売文学賞を受賞。「最愛の子ども」で泉鏡花文学賞受賞。

著: 福嶋 伸洋(フクシマ ノブヒロ)

1978年新潟県生まれ。東京大学卒業。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。大学在学中にボサノヴァと出会い、2003年からリオデジャネイロに1年間滞在。

著: 寺本 親平(テラモト シンペイ)

1943年石川県生まれ。著書に「短か夜」「フェイド・アウト」など。

著: 谷崎 由依(タニザキ ユイ)

1978年福井県生まれ。「舞い落ちる村」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「囚われの島」で野間文芸新人賞候補。「鏡のなかのアジア」で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

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