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戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話
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- 著: キャロル・グラック

なぜ人々は戦争の歴史でいがみ合うのか。なぜ各国は戦争の歴史で争うのか――日本近代史の碩学が学生との対話を通じて「歴史」と「記憶」の意味を深く探っていく。ニューズウィーク日本版で大反響を呼んだコロンビア大学特別授業、待望の書籍化。
主な内容
「戦争の記憶」の語られ方/「歴史」と「記憶」の違いとは/変化する「共通の記憶」/それぞれの国で語られる「第二次世界大戦」/日系アメリカ人の物語が認知されるまで/「記憶の領域」には四つの種類が存在する/クロノポリティクス――現在が過去を変える/慰安婦問題が共通の記憶になるまで/誰が記憶に変化を起こしたか/記憶を動かす「政治的文脈」/戦争の記憶は、自国の都合のいい形につくられていく/アメリカが原爆を正当化する理由/自国の「悪い過去」にどう対処すべきか/過去と未来に対する個人の「責任」ほか
Ⓒキャロル・グラック
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目次
はじめに
1 MEMORY AND HISTORY
「歴史」とは何か、「記憶」とは何か
2 OPERATIONS OF MEMORY
「戦争の記憶」はいかにして作られるのか
3 THE COMFORT WOMEN IN PUBLIC MEMORY
「慰安婦」の記憶
4 THE PAST IN THE PRESENT
歴史への責任――記憶が現在に問い掛けること
おわりに
書誌情報
紙版
発売日
2019年07月17日
ISBN
9784065154304
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
2531
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2019年07月17日
JDCN
06A0000000000134005I
著者紹介
キャロル・グラック CAROL GLUCK コロンビア大学歴史学教授。1941年、アメリカ・ニュージャージー生まれ。ウェルズリー大学卒業。1977年、コロンビア大学で博士号取得。専門は日本近現代史・現代国際関係・歴史学と記憶。1996年アジア学会会長。2006年、旭日中綬章受章。著書に『歴史で考える』(岩波書店)。共著に『日本はどこへ行くのか』(講談社学術文庫)、『思想史としての現代日本』(岩波書店)などがある。
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