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数の概念
スウノガイネン
- 著: 高木 貞治

日本近代数学の祖・高木貞治(明治8年~昭和35年)が昭和24年に物した生涯最後の著書。「数とは何ぞや」という問いに、「一般的教養としても、哲学的思考を有する人々の関心をひく問題」として、簡潔に答えを提示。整数とは、有理数とは、実数とは。矛盾のない理論を証明すべく挑む。大学院生時代の明治31年に物した初の著作『新撰算術』以来50年、生涯続いた「算術」の基礎への関心が、ここに貫かれている。
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目次
序
前書き
第1章 整数
§1.整数の公理
§2.一般定理
§3.無限列としての整数
§4.加法
§5.乗法
§6.無限列の範疇性
§7.自然数、正負の整数
§8.物の数、計量数
§9.無限集合
§10.環
第2章 有理数
§11.有理数の四則
§12.有理数の符号と大小の順序
§13.有理数の集合
第3章 実数
§14.連続集合
§15.連続集合に関する一般的の定理
§16.加法定理
§17.実数の概念
§18.数列の収斂
§19.乗法・除法
§20.十進法による実数の表現
§21.実数体系の特徴
附録
§22.カントル、メレーの実数論
§23.巾根について
§24.加法公理の幾何学的の意味
§25.連続公理と加法公理との交渉
補遺
解説(秋山仁)
書誌情報
紙版
発売日
2019年10月17日
ISBN
9784065170670
判型
新書
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
2114
ページ数
216ページ
シリーズ
ブルーバックス
電子版
発売日
2019年10月16日
JDCN
06A0000000000144399S
初出
本書は『数の概念』(1949年、1970年改定版 岩波書店)を底本としました。
著者紹介
1875-1960。岐阜県大野郡数屋村(現本巣市)生まれ。第三高等中学校、東京帝国大学理科大学数学科卒業。理学博士。東京帝国大学教授。第1回フィールズ賞選考委員。著書『初等整数論講義』『近世数学史談』『解析概論』『数学小景』等。
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