詳説 日本仏教13宗派がわかる本

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詳説 日本仏教13宗派がわかる本

ショウセツニホンブッキョウジュウサンシュウハガワカルホン

【日本史の流れで読む日本仏教宗派解説本】
 
 今日、日本にある仏教は、インド発祥の仏教と同じではありません。伝来から1400年余りの年月を経て、日本の歴史風土のなかで、新たな宗祖から生まれた「日本の仏教」です。

 現在、大きな宗派として存在しているのは、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗の13宗派。本書は、この13宗派が、日本の歴史のなかで、どのように変遷し、広く受容されていったのかを多角的に解説します。

 時の天皇や将軍、領主などによって庇護、あるいは弾圧を受けながら、対立や分派を経て、やがて仏教宗派として確固たる地位を占めるに至る波乱万丈の軌跡は、あまり知られてこなかった日本史の重要な一面といえます。それを知ることは、私たちの身近に存在する「仏教」について、考え直すきっかけになるでしょう。

 各宗派の宗祖、教義を始め、本山、本尊の成り立ちといった基本的な解説も充実。各宗派の成長を担った14人の名僧の逸話は読みごたえ十分です。

【本書の主な内容】
●基礎知識――13宗派が生まれた歴史
・日本仏教13宗派
・インドで仏教が生まれる
・インド仏教の歴史
・周辺地域へ広まる
・中国の仏教
・仏教伝来
・奈良仏教
・平安仏教
・鎌倉新仏教
・室町時代の仏教
・江戸時代の仏教
・明治時代の仏教

●日本仏教13宗派の主な本山と本尊
・本山と本尊
・宗派で異なる伽藍の配置
・本尊の種類
・各宗派の本尊
・各宗派の本山―法相宗…興福寺、華厳宗…東大寺、律宗…唐招提寺、天台宗…比叡山延暦寺、天台寺門宗…園城寺(三井寺)、高野山真言宗…金剛峯寺、真言宗…東寺、融通念仏宗…大念佛寺、浄土宗…知恩院/増上寺、浄土真宗本願寺派…本願寺(西本願寺)、真宗大谷派…本願寺(東本願寺・真宗本廟)、時宗…遊行寺(清浄光寺)、臨済宗妙心寺派…妙心寺、臨済宗大徳寺派…大徳寺、臨済宗南禅寺派…南禅寺、臨済宗天龍寺派…天龍寺、臨済宗相国寺派…相国寺、臨済宗建仁寺派…建仁寺、臨済宗東福寺派…東福寺

●13宗派の教え、宗祖、歴史
・奈良仏教系…法相宗/華厳宗/律宗
・密教系…天台宗/真言宗
・浄土教系…融通念仏宗/浄土宗/浄土真宗/時宗
・禅宗系…臨済宗/曹洞宗/黄檗宗/日蓮宗
・知っておきたい名僧列伝…玄ボウ、明恵、叡尊、忍性、良源、仁海、道御、祐天、蓮如、他阿真教、白隠慧鶴、鈴木正三、了翁道覚、日親


ⒸKodansha

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書誌情報

紙版

発売日

2020年03月05日

ISBN

9784065175910

判型

A5

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

208ページ

シリーズ

The New Fifties

電子版

発売日

2020年03月04日

JDCN

06A0000000000199523N

著者紹介

著: 正木 晃(マサキ アキラ)

正木 晃(まさき・あきら) 1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター客員助教授等を経て、現在、慶應義塾大学非常勤講師。専門は宗教学、とくに日本密教・チベット密教における修行ならびに図像の研究。主な著書に『密教』『増補 性と呪殺の密教 怪僧ドルジェタクの闇と光』(共にちくま学芸文庫)、『現代の修験道』(中央公論新社)、『現代日本語訳 空海の秘蔵宝鑰』『現代日本語訳 法華経』『「空」論 空から読み解く仏教』『カラーリング・マンダラ』(以上、春秋社)、『空海と密教美術』(角川選書)、『現代語訳 理趣経』(角川ソフィア文庫)、『マンダラとは何か』(NHKブックス)、『宗教はなぜ人を殺すのか 平和・救済・慈悲・戦争の原理』(さくら舎)、訳書にスザンヌ・F・フィンチャー著『マンダラ塗り絵』(春秋社)などがある。

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