
マイページに作品情報をお届け!
日本人の原風景 風土と信心とたつきの道
ニホンジンノゲンフウケイフウドトシンジントタツキノミチ
- 著: 神崎 宣武

山に富み、森林に覆われ、海に囲まれた列島。そこに棲む日本人は自然の恵みを享受し、生計を立て、カミに礼を尽くしては人生の節目とした。また、参詣・巡礼に言寄せた遊山や漂白・旅の渡世は、楽も苦も味わう深さをもたらした。
近世に固まったそうしたスタイルは、しかし高度経済成長期を境に変容を余儀なくされる。見失われた日本人の暮らしと人生の豊穣はどんな形だったのか。民俗学者がフィールド観察と研究の蓄積をもとに語る。
ⒸNoritake Kanzaki
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
第一章 山に富む列島の恵み――森が産みを育てる
第二章 四季五節の循環――旧暦で語るべし
第三章 人生の節目に現れる神仏――願かけとご先祖様
第四章 参詣と巡礼のなかの信心――遊山の片身ごろとして
第五章 今は昔の旅人たちの「たつき」
書誌情報
紙版
発売日
2021年01月12日
ISBN
9784065223833
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
2644
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2021年01月08日
JDCN
06A0000000000264177N
初出
本書は『學鎧』(丸善出版株式会社発行)の以下の号に掲載された文章を元として、改稿・加筆したものです。2009年第106巻No.1・2~2010年第107巻No.1・2、2011年第108巻No.1~2019年第116巻No.2に掲載。
著者紹介
1944年岡山県生まれ。民俗学者。現在、旅の文化研究所所長。郷里(岡山県井原市美星町)では宇佐八幡宮のほか二社の宮司。 著書に『江戸の旅文化』『聞書き 遊郭成駒屋』『酒の日本文化』『しきたりの日本文化』『社をもたない神々』『神主と村の民族誌』など多数。
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
蜘蛛 なぜ神で賢者で女なのか
-
日本の俗信
-
死と生の民俗
-
日本動物民俗誌
-
「大東亜民俗学」の虚実
-
風景の生産・風景の解放
-
弥勒 宮田登
-
今を生きる思想 宮本常一
-
包み結びの歳時記
-
女神誕生
-
世界の音 楽器の歴史と文化
-
女人禁制
-
日本人の死生観
-
埋もれた日本地図
-
日本の古式捕鯨
-
言霊の民俗誌
-
土葬の村
-
民俗学
-
神主と村の民俗誌
-
おとこ・おんなの民俗誌
-
江戸東京の庶民信仰
-
ニッポンの奇祭
-
氏神さまと鎮守さま 神社の民俗史
-
神々の精神史
-
言霊と他界
-
故郷七十年
-
滑稽の研究
-
「怪異」の政治社会学
-
日本古代呪術
-
金太郎の母を探ねて
-
霊山と日本人
-
魚の文化史
-
地名の研究
-
東北学/もうひとつの東北
-
民間暦
-
物語の中世 神話・説話・民話の歴史学
-
江戸滑稽化物尽くし
-
憑霊信仰論 妖怪研究への試み
-
明治大正史 世相篇
-
民俗学の旅
-
魔の系譜
-
年中行事覚書
-
日本藝能史六講
-
日本の鬼 日本文化探求の視角
-
東北学/忘れられた東北
-
生態と民俗 人と動植物の相渉譜
-
桃太郎の母
-
庶民の発見
-
蛇
-
子守り唄の誕生
-
山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰
-
熊野詣
-
金枝篇
-
境界の発生
-
早川孝太郎 花祭
-
花の民俗学
-
塩の道
-
ももんがあ対見越入道 江戸の化物たち
-
ふるさとの生活
-
ニライカナイから届いた言葉 声に出して味わいたいウチナーグチ