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死の商人 戦争と兵器の歴史
シノショウニンセンソウトヘイキノレキシ

戦争の陰で暗躍し、鉄砲や大砲、ミサイルや核兵器まで売り捌き、巨万の富を得た武器商人たちの実態を暴くノンフィクション!
武器商人は、戦争の危機を煽り、国防の必要を訴えるとともに、「愛国者」として政治家に取り入り、大量の武器を売り込んできた。資本主義が発展する中で、科学技術とともに軍需産業が拡大すると、彼らは資本家となり、巨万の富を築き上げるだけでなく、国際的な独占資本となった――。国内外の実話をもとに、黒幕たちの系譜と実態を暴き、戦争が起きる仕組みを明らかにする。(解説・小泉悠)
〇本書に登場する人物
・アメリカの大統領リンカーンを激怒させたJ・P・モルガン
・明治の戦争成金となった、大倉財閥の始祖である大倉喜八郎
・ダイナマイトを発明した利益で、平和賞を創設したノーベル
・史上最も有名な、謎多き伝説の武器商人である騎士ザハロフ
・大砲の王者として数世代かけて巨大企業をつくったクルップ
・火薬から原水爆まで、アメリカ有数の財閥となったデュポン
【目次】
1 「死の商人」とは何か
2 サー・バシル・ザハロフ――「ヨーロッパの謎の男」
3 クルップ――「大砲の王者」
4 IGファルベン――「死なない章魚」
5 デュポン――火薬から原水爆へ
6 日本の「死の商人」
7 恐竜は死滅させられるか
あとがき〔一九六二年改訂版への〕
あとがき
解説 暴力を理解し、しかし飲み込まれないために 小泉悠
ⒸTadashi Okakura
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書誌情報
紙版
発売日
2024年06月13日
ISBN
9784065359709
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
2824
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2024年06月12日
JDCN
06A0000000000795255C
初出
本書の原本『死の商人』は、1999年に新日本出版社から刊行されました。
著者紹介
1912-2001年。東京帝国大学経済学部卒業。戦後、財団法人世界経済研究所員、同志社大学、大阪外国語大学、中央大学、大東文化大学教授を歴任。アジア・アフリカ研究所初代所長。日本国際政治学会名誉理事。岡倉天心の孫。著書に『アジア・アフリカ問題入門』『非同盟研究序説』『岡倉古志郎国際政治論集』全5巻など多数。
解説: 小泉 悠(コイズミ ユウ)
1982年,千葉県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授。早稲田大学大学院政治学研究科修了(政治学修士)。ロシアの軍事研究が専門。著書に『「帝国」ロシアの地政学』(サントリー学芸賞受賞)『現代ロシアの軍事戦略』『ロシア点描』などがある。
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