
死なないと、帰れない島
シナナイト、カエレナイシマ
- 著: 酒井 聡平
誰も知らなかった。
あの日の別れが永遠のものになることを。
「俺たちはここで玉砕するよ……」
「どうか妹たちをお願いします」
「お前にはいろいろと島のことを教えてもらった。ありがとう」
「今度の疎開は一時的なものです。勝ったらまた戻るのです」
「なんで日本はこんな戦争を始めちゃったのだろう」
1944年7月、硫黄島。
それは一時疎開のはずだった――
散り散りになった島民たちは
なぜ今も故郷に帰れないのか?
ベストセラー『硫黄島上陸』著者が、
この国の暗部を暴く傑作ノンフィクション!
【目次】
プロローグ 村が消えた日
第1章 違憲の島を歩く
第2章 トキ坊の夢
第3章 硫黄島少年記
第4章 密室の議事録
第5章 新生硫黄島
第6章 硫黄島民かく戦えり
第7章 祖国は島民を棄てたのか
第8章 2025年の硫黄島
エピローグ 天皇陛下の花
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目次
プロローグ 村が消えた日
第1章 違憲の島を歩く
第2章 トキ坊の夢
第3章 硫黄島少年記
第4章 密室の議事録
第5章 新生硫黄島
第6章 硫黄島民かく戦えり
第7章 祖国は島民を棄てたのか
第8章 2025年の硫黄島
エピローグ 天皇陛下の花
書誌情報
紙版
発売日
2025年07月04日
ISBN
9784065401545
判型
四六
価格
定価:2,530円(本体2,300円)
ページ数
416ページ
著者紹介
北海道新聞記者。土曜・日曜は、戦争などの歴史を取材・発信する自称「旧聞記者」として活動する。1976年、北海道生まれ。2023年2月まで5年間、東京支社編集局報道センターに所属し、戦没者遺骨収集事業を所管する厚生労働省や東京五輪、皇室報道などを担当した。硫黄島には計4回渡り、このうち3回は政府派遣の硫黄島戦没者遺骨収集団のボランティアとして渡島した。取材成果はX(@Iwojima2020)などでも発信している。北海道ノンフィクション集団会員。現在、北海道日高郡新ひだか町在住。著書に『硫黄島上陸 友軍ハ地下二在リ』(講談社、第11回山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞)がある。
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